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【大改造劇的ビフォーアフター】発達障害児 凹を凸で解決! 運動編

バトンが回ってきましたよ〜!今回の企画はこちら↓兼業主夫パパさんの【大改造劇的ビフォーアフター】

皆様の頭の中ではもちろんあの曲が流れてるわ♫

ナレーションはサザエさんでお願いしますね☆

今回の依頼は、イワタ ニミ/てきとう療育さんから渡された大改造劇的ビフォーアフターバトン。PVの少ない記事を劇的に蘇らせるというもの。

正月休み、冬休みと言えば、毎年恒例のなわとび!発達障害児との相性がものすごく悪いことで知られているなわとびだが、この難題を解決すべく立ち上がった匠。それは…

発達障害児
子育て会の匠 ボンボン

これまでも幾多の難題に立ち向かい、そして解決へと導いてきた匠。1年生から毎年のようになわとびに取り組むも挫折を繰り返し、心が折れに折れまくった次男、様々な取り組みを経て見えてきた希望!3年生の次男がついにやってくれた!なわとびと言う名の大きな大きな壁を破ることに成功した次男。そして今年4年生の次男のなわとびやいかに?!


小学三年生(ASD ADHD)の息子のお話し。



なわとび

息子の通う小学校では、三学期になわとび大会があり、冬休みは個人練習として、なわとびをする宿題が出されます。それぞれの種目に階級があり、飛んだ回数で10級から始まり~1級、初段~名人まで。

発達障害児あるあるかもしれませんが、我が子は、なわとびがとても苦手です。苦手な理由はまず、体をどう扱えばいいのかが分からない。ジャンプすることも苦手。縄とジャンプのタイミングが合わない。どこをどう調整すればいいのかさっぱり分からない。(運動神経が悪いわけではない)

そして、飛び方の名前がますます混乱を招く。

かけ足とび。ボクサーとかがやるような片足を交互に動かして飛ぶあれです。でも、さすがの自閉くんは、どうにもこうにも本当に、かけ足しながら飛びます。どんどん場所を移動して、走りながら飛ぶと思い込んでしまう。正しいかけ足飛びを、どんなに見ても、”かけ足”そう書いてあるのにひっぱられてしまいます。ネーミングがまずいね。かけ足しないのに、かけ足とびってのは、良くないね。名前を変えよう。

足踏みだね。”足踏み飛び”どう?

息子『言ってることは分かった。分かったけど難しすぎる。もう嫌だー。なんで、なわとびならなきゃいけないんだー。絶対無理じゃん。もう飛べないし。』

と、グダグダ言うわけです。ん~何だろうなぁ。どうしようかなぁ。とりあえずフォームが変なんだよな。飛べるかどうかよりも型作りが必要かも。フォームがきれいだと、ストレスなく飛べそうだしね。

とりあえず、なんかジャンプの衝撃音がすごい。ダンダンダンダンって音がする…。まるで地面に足を打ち付けてるみたい。それは疲れる飛び方だよな。縄とのタイミングも合ってないし。と言うか、縄を回せて無い。うーん。道のりが長そうだなぁ…

ここはやっぱり、好きなことを持ち出してイメージしてもらうしか楽しくやれる方法は無さそうね。息子は、運動ができない訳じゃない。ただ、どう動かしたらいいのかが掴めない。それが一番のネック。

役に立ちそうなネタ。やっぱこれしかないかな。

ミニ四駆
ここからは、少々?いやかなりマニアックなオタクネタです。分かる方には楽しんでもらえるかもしれません。実際にはもっといっぱい使用チェンジを繰り返しましたが、短縮バージョンでお楽しみ下さい。



母『まず、君の体をミニ四駆だとしよう。』

息子『えー。そんなの俺がミニ四駆なわけ無いし!怒プンプン』

母『まあまあ、そう言わずに。仮の、例えばの話として聞いておくれよ。まずさ、なわとびの縄を回せて無いじゃん。なわとびって手首で回すのよ。でも、腕で回しちゃってるから、疲れるし、足とタイミングが合わない。だからね、手首にベアリング入れて回転が効くようにしようよ』

息子『そんなん無理だし』

無理だしと言うおこりん坊を完全無視

母『でさ、ジャンプなんだけどね、今の飛び方って多分、マスダンパーがむっちゃついてる状態のマシンだからさ、地面にピタッと収まっていく使用のマシンなわけ。それなのにジャンプしようとするから疲れるじゃん?だからさ、マスダンパーは全部取っ払って、やっぱ弾む感じの使用に変えたいわけ。なんか、こう~衝撃を次のジャンプの力にできるようなアイテム無いの?』

息子(もうノリノリ)『え?じゃあさ、マスダンはとったとして、やっぱスプリングを入れた方がいいよね。後さ、タイヤとかも柔らかいタイヤに変えたらいいと思う』

母『おー!いいねいいね♪(なわとびの宿題カードにアイテム名を書き込んで可視化していく)後さ、縄を回すときどうしても脇が開いちゃうから、一回目はそのままでもいいとして、回転が始まったら自然に閉じていくようなギミックを脇につけたいよね』

息子(テンションあげあけ)『じゃあさ、じゃあさ、ピボットバンパーと、マルチテープでギミック入れてさ、そしたら上手く行きそうだよ』

母『おー!いいね♪じゃあとりあえず、それでとんでみよう。やりながら修正かけてこう!』

ピョンピョンピョンピョンピョン
劇的な改善!すげー!驚き!
ピョンピョンピョンピョンピョン

母『おー!すごいすごい!音が変わった!ダンダンいってないね!姿勢もすっごいいいじゃん。どう?飛んでみて』

息子『めっちゃ楽だわ!』

母『いいね♪いいね♪じゃあさ、もうひとつ改良しよう。どうしてもさ、その場から離れて、ぶれていってしまうから、コースにちゃんと収まるような感じ』

息子『そりゃあれだ!ローラー着けないとダメだわ!19mmアルミベアリングローラー。これがあれば、コースにちゃんと収まるし衝撃も吸収して加速できる!よし!』

ピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョン

こうして、今日のなわとびは大成功!

所要時間わずか15分!今までは、いったいなんだったと言うのだ?!

息子『ミニ四駆すげぇ!いつもオレを助けてくれるんだな!ますます好きだ!だけどさ、こんな書いてあるの見ても誰も何の事だか、さっぱり分からないだろうね。オレやっぱミニ四駆やってて良かったわ♪』

とりあえず、前とびと、後ろとびを、まあまあクリアした息子。明日は、かけ足とびか、綾とびか何かに挑戦します。また、それぞれの飛び方によってギミックを登載したり、エンジンやギア比を調整しながら、チャレンジは続く。

面白いことに、ミニ四駆への愛は増したが、なわとびは、まだ好きにはなってないらしいww

なわとびが苦手になってしまう凹み

身体操作性の低さ

違う動作を同時進行で行う事の苦手さ

飛ぶ事への理解のずれ

『かけ足飛び』と言う言葉と、見た目、行動の違いへの臨機応変な対応ができない

苦手なこと、好きじゃないこと、やりたくないこと、できないことを我慢する、努力することへの困難

解決するための凸(強み)

分析力

マニアックな知識

思考力

ダウンロード機能

再現能力

好きなことへの強い力


運動能力☆5段階評価(母の感覚調べ)

体力     ☆☆☆
筋力     ☆☆
運動神経   ☆☆
持久力    ☆
バランス感覚 ☆☆☆
ジャンプ力  ☆
ウエイト   ☆☆☆☆

翌日


雨が止んだので、なわとびやるよ~!と声をかけたところ、すんなり練習を始めました!快挙!!

今までは、始めるまでにめちゃくちゃ時間がかかっておりましたので、この変化は本当に快挙です!

すごいねぇ。やっぱりちょっと出来るようになるだけで、体が軽くなるみたいにスッと動けるね♪

これまでのなわとび記録(3年生 二学期)

前とび
両足    28回
かけ足   5回
あや飛び  0回
こうさ飛び 0回
二重飛び  1回

後ろとび
両足    6回
かけ足   1回
あや飛び  1回
こうさ飛び 0回
二重飛び  0回

記録更新

前とび
両足    64回
かけ足   20回

後ろとび
両足    35回


成長ポイント

苦手意識の改善

フォームの改良

ジャンプの着地音の減少

ジャンプと縄のタイミングの調整良好

運動の爽快感を味わえている

練習時間の大幅アップ

休憩回数、時間の減少

愚痴り無し

希望的な言葉有り

自己肯定的な言葉有り

なわとびへの感心アップ


いや~!すごいね!子どもってすごいよ。本当にお母さんは子ども達に敵わないね。素敵すぎるわ~♪そして、子育て楽しいわ!

かけ足とびできたねぇ。すっごいわ。走らなくても良くなった!ちゃんと足踏みできてるじゃない♪いいよいいよぉ~!その調子、その調子♪

さらに翌日


にゃにゃにゃんと!後ろかけ足飛びに成功!
かけ足飛びが、そもそもできなかった次男。前かけ足飛びができたことにより、体の使い方が分かったようです。

後ろかけ足飛びは、1回が最高記録でした。これは、飛んだと言うカウントにしてもいいのか?と言うレベルのおかしな動きでしたが、本日の記録は

12回!
いぇ~い!すごいねぇ。できたねぇ。かけ足飛びにちゃんとなってるねぇ。後ろに縄を回すのも、ちょっぴりぎこちなさが残るものの、ちゃんと回せてる!12回飛んだら、30回でも50回でも恐らくできちゃうでしょう!いいぞ!

昨晩、アメトークの運動神経悪い芸人特集を、見てたんですけどね、あの芸人さんたちに、次男の体の動かし方ととっても共通しているものを感じました。芸人さんだから、面白くしてるってこともあるんだろうけど、本当に運動神経が悪い訳じゃないって人がいっぱいいらっしゃった。

ボールが取れなかったり、おかしな動きをしたり、飛べなかったり、泳げなかったり。でも、あの芸人さん達、おかしな動きをするだけの筋肉もついてるし、どう考えても体力もある。必要以上に動いていて、力が分散しちゃってるというか。

うちの次男は、見た感じはあんな感じです。
あれを、運動神経が悪いとしちゃうと、できるもんもできないまま、劣等感を持ち続けてしまう。芸人さん的には美味しいのかもしれないけれど、一般人的には結構なマイナスだと思うんです。本当はできることを、できないと思い込まされてるというか。

指導者の手に終えないから、ずっとできない。とか、ずっと分からないままで、無理した状態で体を酷使し続けてる。もったいないなぁ。と思います。

私はちっとも、運動できません。体育は5段階評価で2とかもらったこともあります。運動するのも嫌いです。筋力もありません。でも、全く動けない訳じゃない。それなりにスポーツを楽しめるし、まったくできない動きとかには、あまり出会ったことはないです。

運動神経悪いって言い方。なんか変だなって思います。だって、そんなこと無いことの方が多いと感じるから。

体の動かし方や使い方が分からないだけの人は『運動神経悪い』じゃないよ!むしろ、良すぎるところもあったりするよ。気がついてないだけだよ!

私の持論

運動ができる人に習うからいけないんだと思う。できる人は、できない人の気持ちも、動かせないパーツが、なんで動かせないのかも、ちっとも分かりゃしないから。

だから、うちの息子は多分、ある程度まで運動ができない私が教えた方が上手くなるはず!

正月明けも、なわとびマスターへの道を突き進むぜ!

年明け

今日は、たくさんもらったお年玉を持って、ミニ四駆を買う日!そりゃあもうずっとワクワクドキドキが止まらない。かわいい息子♪

先に買い物に行ってしまっては、なわとびなんぞ何処かへすっ飛んで行ってしまうから、そこはやはり順番が大切。

午前中になわとびをやり、午後にお買い物と予定をたてましたよ!

我が子は発達障害の中でも、ASDとADHD が合併しています。

予定に関しては、発達障害の中でもASDの方々の中には、並々ならぬこだわりを持っていらっしゃる方もいたりするようです。

息子の場合、ASDとADHDが合併しているせいもあってか、どちらかというと、ADHDによる忘れっぽさや、過集中からの切り替え、嫌なことや、やりたくないことへの取り組みへのきっかけ作りや、一日の流れを把握する事がメインで、予定をたてます。予定通りにしなくては安心できないといった不安対策ではありません。この辺りは、かなり個人差も大きいのかもしれません。

予定を予めたてて、今日はこの予定で動きます。と言う事を定型発達の兄ちゃんが小さい頃からずっと子育てで大切にしてきました。

たまたま、弟は発達障害児だった訳ですが、幼い子ども達にとって時間とは難しい概念ですし、予定をたてることや、終わりをつけること、我慢する経験や、仕方がないと諦めをつけることなど、小さい頃から何度も繰り返して覚えてきた事が、力になってきていると感じる今日この頃。

私は基本的に、定型発達と発達障害児の子育てに、あまり違いを感じていません。

もちろん、定型発達に比べれば発達障害児の行動は時にコントロールを失い大変な方向へ向かう事があります。しかし、子どもそれぞれに、やりやすいパターンは存在していて、発達障害児であってもその子なりのパターンを見つけることができれば、とてもスムーズに事は運ぶものです。

環境調整が上手くいっていれば殆どストレスなく過ごす事ができますが、集団生活ではそうも行きません。

少しずつではあるものの、日々の予定をたてることが、友だち関係や、学校生活の中で、自分をコントロールすることに役立ってきている様子が見られた、小学3年生の二学期でした。間もなく三学期のスタート!息子~!ファイト~!

今回の記録更新

前とび
両足   28回 ➡64回
かけ足   5回 ➡38回

後ろとび
両足    6回 ➡40回
かけ足   1回 ➡17回

改善したポイント

両足とびは、文句の付け所なし!

ジャンプが軽やかになった事で回数をこなしても疲れにくくなった

前かけ足とびは、ほぼ完成形!

その場で足踏みできるようになった

腕の開きが無くなり、脇が閉まった事で縄を長く使える為、ジャンプが小さくて済むようになった


今日は、お正月の間サボっていましたので、なかなか記録更新が進みませんでしたが、それでもお買い物に行くために頑張りました!エライ!すごい!よーく頑張った!

なわとびと自分が上手くコントロールできるようになってきたね。もう少しで、なわとびが自分の一部のように感じられるようになりそうだ。

明日も、なわとびマスターへの道突き進むぜ!

そして迎えた新学

なわとびが少しずつ上手くなったことで、

『学校へ行って、俺がなわとびを飛んだら、みんながビックリするかもしれない』

そんなことを言ってくれるほど、自信がついてきたようです。

息子のすばらしかった所。それは、上手くなった自分と、まだ飛べなかった頃の自分を比べ、そして『あの時の俺』に励ましの言葉をかけた事でした。

クラスメイトと比べ、落ち込む事はありませんでした。クラスメイトと比べ、恥ずかしがることもありませんでした。

すばらしい子に育ってくれたものだと、涙しながらこれを書いています。息子よ!いいよ!素敵に育ってる!最高だよ!自慢の息子だよ!

今回の記録更新

前とび
両足   28回 ➡64回 ➡74回
かけ足  5回 ➡38回 ➡45回

あれから一年

まさかのウイルスに世界が混乱した一年でしたが、次男のなわとびは一体どうなったのでしょうか?

あんなに嫌がっていたなわとび。今では自らなわとびの練習をこなしております。私の出番はありません。2学期に行われた、子ども会のなわとび大会にも参加賞目当てではありますが、自由参加にも関わらずきっちり参加賞をゲットしてきました。

あやとびはキセキの3回!いやはや立派立派。

苦手な事=できない事

では無いことを証明してくれました。なわとびを通して、彼は自分の体の使い方を知り、苦手な事や失敗したことを分析し、どのように改善すればよいのかを身を持って学ぶことができました。

最高!( ´∀`)bグッ!

たくさんあった、なわとびネタをぎゅぎゅっと詰め込んでみました。苦戦している方のお役にたてたら嬉しいです。

リレーのバトンはこれにて終了。
兼業主夫パパさん、私がアンカーと言う事でお願いします〜(о´∀`о)

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