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値上げ戦略の難しさ

30年以上の長い間、国内物価はデフレ基調であったため、消費者としての私たちは、常にモノの値段に注目をして、(同じ価値かあるいはそれ以上の価値でありながら)より安い商品というものがあるはずだと信じつづけてきた。

それは、インフレ下の現在でも基本変わらず、スーパーに行って商品棚を見る時、値段とブランド名をさーっとみて、大枠の買う買わないの判断をしている。

販売するスーパー側としては、スーっと通り過ぎてしまわないように、一番目がく、良い棚には、お値打ちで売れている商品を置くことになる。売れなくなった商品は、別の棚に移されて、売上は減少する。そういうバトルが全国津々浦々で起きているのが、現状。

このような事態は、食品だけでなく、あらゆる事業で生じていると思われ、価格をめぐる戦略は、現在最上位クラスの重要戦略になっている。

他方で、価格戦略の具体的な方法論については、デフレ下では経験的な蓄積が進んでおらず、他社商品との低コスト低価格競争以外の価格戦略は、手探り状態と見られる。

インフレ下の価格戦略を制したものが、生き残る時代の到来。この点でも発想を転換して、新たな事実と状況に学ぶ姿勢が今最も求められている。

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