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ニューカペナクイックドラフトに向けた環境の分析

こんにちは。いよいよクイックドラフトがはじまろうとしていますね。
是非、クイドラに向けて予備知識をつけていってください。

「どうせ、白青緑とれって言うんでしょ?」
そうだよ!!!!!😡😡😡😡😡


分析の目的

「ニューカペナの街角」のクイックドラフトにおけるピック方針を決めるために、現状のプレミアムドラフト環境の分析を行う。


使用するデータ

・17Landsの下記データ
 Format Color Ratings : 各アーキの使用数・勝率
 Card Ratings : カードごとの評価値
 Recent Trophy Decks : 7勝デッキの情報*
 
 *17Landsでは直近データしか見られないので、独自に環境初期から収集したデータを使用する。

・5/4~5/10の対戦データ
環境初期は、環境全体が手探りの状態であるため、環境が落ち着いたっぽい5/4以降のデータを使用する。



[調査1]デッキカラーごとの強さ

・デッキカラーごとの勝率

表1.デッキカラーと勝率(ゲーム数5,000以上)

白・青・緑の組み合わせが勝率上位を独占している。
それに続いて、青・黒・赤の組み合わせが、全体勝率と同程度の結果を残している。

今回は多色カードが多く収録されているため、3色を用いたデッキが目立つ環境となっている。


・7勝デッキの分布

図1.7勝デッキのデッキカラー(プラチナ帯以上。デッキ総数2,193。)

Bant(WUG)が全体の1/4を占めており、このカラーとは何度も対戦することになるだろう。
どのくらい多いかというと、青黒ゾンビだらけだった「イニストラード真夜中の狩り」ですら、Dimir(UB)は19.2%だったので、それよりも多い😲


【要点】
・Bant(WUG)強すぎる。
・3色デッキも結構いける


[調査2]各デッキカラーのザックリ特徴

今回のドラフトの特徴として、「青黒ゾンビ!!」「赤黒吸血鬼!!」といった明確なシナジーをもつアーキタイプがないため、主要なデッキがどのような特徴をもつかを確認したい。

WG/WGu/WU/BR (低コスト型)

図2.クリーチャーマナカーブと非クリーチャー採用枚数 低コスト型


2マナクリーチャーを多く採用し、早い段階から攻めていくタイプ。

WGu/WGでは、装備品の採用がやや多い。
また、高コスト域では、奇襲クリーチャーが採用されている。

BRでは、ソーサリー「絞殺」「着火」「忌まわしい儀式」を採用して、ブロッカーを突破する工夫が見られる。
また、高コスト域では奇襲クリーチャーを採用し、最後の一押しとしている。


WUg/Bant(WUG)/Esper(WUB)/Naya(WRG) (低~中コスト採用型)

図3.クリーチャーマナカーブと非クリーチャー採用枚数 低~中コスト型

低コスト型に比べて2マナクリーチャーの採用を抑えたタイプ。
強力な多色クリーチャーを採用し、カードパワーの高さで勝負する。

WUg/Bant(WUG)では、謀議で手札を循環させて事故を回避しつつ、盾カウンター・飛行・除去など多様な攻め手でライフを削っていく戦法がとられる。


UBr/Grixis(UBR) (高コスト型)

図4.クリーチャーマナカーブと非クリーチャー採用枚数 高コスト型

除去札やカウンターが多く、6,7コストクリーチャーも採用されているタイプ。
アンブロッカブル、飛行が跋扈している環境であり、完全にコントロールすることが難しいため、相手の主要なクリーチャーを除去札でさばきつつ、ライフを削っていく。

【要点】
・低コストで早いターンで決着をつけるデッキが多め
・土地事故がおきない工夫が必要
・アンブロッカブルや飛行など、対処の難しいクリーチャーが多く、完全にコントロールするのは難しそう。

[調査3]色別の強さ(コモン/アンコモン)

・強コモン/強アンコモンの色別分布

17LandsのGIH WRが全体勝率(55.0%)以上のコモン・アンコモンカードを集計した。ここから、色別の強弱を確認したい。

表2.コモン/アンコモンの強カード枚数

表から分かるように、白・青・緑に優秀なカードが多く存在することがわかる。


・強コモンベスト16

白青緑がほぼ全てを占めている。(なんだこれ・・・)
シナジー重視というよりは、単体のカードパワーが高いカードを集めましたという感じになっている。

個人的に注目しているのが、「かき消し」だ。
速いテンポでガツガツ攻めるデッキが多いため、ターン中にマナを使い切ることが多い。そこを「かき消し」でキッチリと処理していくことが、重要だと思われる。(特に後手で重要なのか・・・?)


【要点】
赤軸でピックするのだけは避けたい


[調査4]色別の強さ(ボムレア)

GIH WRを偏差値に換算し、偏差値64以上のカードをボムレアと定義して一覧化した。(コモン・アンコモンも混ざってます。)

単色の白青緑が多いのは想像通りといった感じ。
多色カードでは、唯一Jund(BRG)カラーが無いため、いよいよJund(BRG)カラーでピックする理由が無い。


[調査5]デッキの再現性

クイックドラフトでは、AIがレアリティの高いカードを集中的にピックしてしまうため、なるべくレア依存しないアーキを選択したい。
そこで、アーキ別にレアカードへの依存度を確認したい。

表3.デッキカラーとレアリティ別の採用枚数平均値

7勝を達成したデッキから、各レアリティのカードを平均何枚収録しているかを集計し、コモンが多い順にソートした。

これによると、勝率の高いアーキの中では、WU・WGが比較的コモンが多い構成になっている。
また別途、アンコモン以下のみで7勝したデッキを調査したところ、WU・WGはアンコモン以下のみで7勝したデッキの割合が多かった

一方で、Grixis(UBR)やNaya(WRG)はアンコモンの要求量が少し多い

【要点】
・強いレアが取れない場合は、WUやWGの低コスト型によせていくと安定する。
・Esper(WUB)/Naya(WRG)/Grixis(UBR)カラーの強力レアが取れた場合は、そのカラーを目指してもよい。


[調査6]3色シンボルの枚数

3色シンボルのカードを多く投入すると、土地事故で何もできずに負けるということが発生してしまう。
7勝デッキの3カラー以上のデッキにて、何枚程度3色シンボルカードが採用されているのかを確認したい。

図5.カードのマナシンボルと採用枚数 (7勝デッキから作成)

Esper(WUB)は2枚程度、Bant(WUG)/Naya(WRG)は3枚程度、Grixis(UBR)は4枚程度採用されていることが分かる。
デッキを構築する際は、これらの数字を念頭においておきたい。

この章のテーマとは関係ないが、このグラフを見ていると、単色シンボルカードの枚数から、それぞれ軸となるカラーがある程度決まっている。
白軸でピックを進めれば、Esper(WUB)、Naya(WRG)へピボットしやすいことが分かる。

また、Grixis(UBR)はダブルシンボルの「殺害」があるため、必然的に黒が軸となる。ほかのカラーへのピボットが難しいので、UBRへ進む場合は早めの決断が必要そうだ。


ピック方針

これまでの調査結果を踏まえて、ピック方針を下記とするのがよいと考える。

・「白 > 青 > 緑 > 無色・土地 > 黒 > 赤」の優先度でピックする。
・ボムレアが無い場合は、WUまたはWGの低コスト型でまとめる。
・1パック目でGrixis(UBR)関連のボムレアが出た場合は、Grixis(UBR)に進んでOK。
・3色シンボルカードは2-3枚程度に抑える。
・Jund(BRG)シンボルは絶対とらない。
・Bant(WUG)カラーが環境に大量発生するので同型を考慮したピックも視野にいれる。(「かき消し」)

以上。

スキちょーだい😀
ねね
スキ、ちょーだい😀


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