見出し画像

今僕らの儚さが舞い上がる

時間を止めれるのなら
今夜を止めて
僕らだけでこの街を冒険しよう
誰も止めない、
何かに襲われる事なく心のゆくままに     走ればいい どこまでも。

全てが止まった中で
僕らの走る場面だけ空気が揺れる
僕らだけがなんの苦しみもなく
息ができるように
今僕らの儚さが舞い上がる。

手を強く握って離さないように
僕らだけの温度を感じて笑い合う
汚された道路の真ん中を
突き抜けていく
酒も盗み呑んで、人間に悪戯もする、
普段は見えない妖精が堂々と顔を出し     飛び回るように
少し可愛らしい復讐を堪能する。

雨が降っても周りに合わせて
傘を差す事なく
下着が透けるまで濡れはしゃげる

今はもう全部僕らのものだから。

時は止まっている、
少しくらい悪戯しても今だったら
病院送りにしてくる人間はいないよ

誰も分かってくれない
僕の世界で遊んでるだけなのに
そんな目で見て可哀想な子にしないで僕は僕の世界を生きてるんだ 
まだ死に耐えて。

#創作大賞2024 #オールカテゴリ部門

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?