愛染 月麗

愛染 月麗

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バンドマン

終わりの薔薇が降る頃に 僕は何をみているのだろうか。 希望を捨てた僕に地球は僕を捨てて 熱く輝く 溶ける夏が嫌なほど輝いて ヌルい風が吹く 地球ごと溶けてしまえば 人間が絶滅出来るというのに 意地悪く生きている。 目を伏せて笑いたい あのステージに立っている 少女は誰なのか ギターを抱えて歌っている 過激な歌詞でバンドマンしている あの子は僕じゃない 僕には負えない負担で輝いている。 この世界で一番輝いている。 声出さなくても枯れる僕は 少女になって歌えない。 風

    • 猛スピード

      ハンドル軽く握って 猛スピードで走って行く。 爆発的に音楽をかけてサイレンなんて 聞こえない様に 誰にも邪魔されない様に走って行く それが逃げてる様に見えてても 構わない。 安全な運転なんて心がけない様に 今まで無邪気になれなかった分 暴れてやるから、 死にたくないのならそっちが逃げて もう何しても止まらないから。 車内で薔薇の花弁が舞い踊る 何色でもいい。 意地悪な甘い香りが脳みそを 麻痺させる どこへでも行けてしまいそうだよ。 警察との追いかけっこを 存分に楽しみたい

      • 今僕らの儚さが舞い上がる

        時間を止めれるのなら 今夜を止めて 僕らだけでこの街を冒険しよう 誰も止めない、 何かに襲われる事なく心のゆくままに 走ればいい どこまでも。 全てが止まった中で 僕らの走る場面だけ空気が揺れる 僕らだけがなんの苦しみもなく 息ができるように 今僕らの儚さが舞い上がる。 手を強く握って離さないように 僕らだけの温度を感じて笑い合う 汚された道路の真ん中を 突き抜けていく 酒も盗み呑んで、人間に悪戯もする、 普段は見えない妖精が堂々と顔を出し 飛び回るように

        • 幻想の中

          幻想の中に入り込んで ステージのど真ん中に立ち尽くす 音楽がひたすら流れてる 気分が良くなってお酒も流れる 何も怖い事なんて無いように 無かったかの様に、 幻想の中では踊れる体で  堕ちてる人間なんていないかの様に 楽しそうに笑ってる、その感情には なんの偽りもない 嘘を重ねる必要なんてない ここにいる人間は今を楽しみたくて 音楽とお酒が流れて なるがままの姿で 誰が何者かなんて気にしてない、 自分が何者かなんて問う必要ない。 何も悪いことは起きない、 嫌なことは何も聞

          恋ではない攻めた愛

          気づかぬ間にサヨナラしてた私たち もうこの運命は終わり? 短すぎた時間の中で寄り添ってた 私たちがあまりにも濃厚で あれは何だったんだろうと、 記憶に疑問を持つ。 恋ではない愛に戸惑う私たち。 あの感覚をまたもう一度味わいたい、戸惑いたい、君が隣にいない、 君以外の誰かとあの感覚を味わえる 気がしないのに。 私が悪いから私が悪いから また出会ったら「何でそんな酷いことしたの」って怒ってくれる? 私たちは運命だからって 無責任な確信で 絶対また出会えると思い込んでいる。

          恋ではない攻めた愛