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オレの相棒(あいぼう) 第6回




”亀川連隊長どの!
  

   ならびに、


    その御一行に敬礼~~~~!”



”ザッ!”(敬礼する音)




亀川連隊長、来たる!


巡察のため、亀川連隊長一行が、
兵舎に到着した。



出迎えのため、
成岡と、隊員たちは、
表門前に、
総出で、整列している。


亀川連隊長が、現れると、
渡辺中隊長の、雷鳴のような
掛け声と共に、一同は敬礼した。






亀川連隊長(イラストAC様)




さて、肝心のハチは・・・
成岡の足元で、じゃれついている。


厳粛な空気が漂う・・・

敬礼中なので、成岡を含め
誰も動く事は、出来ない・・・


その時であった・・・



ハチが、パッと立ち上がるや、
こちらに近づいてくる
”見慣れぬ、よそものたち”
にらみつけた!


列の前を通っていた
亀川連隊長は、
成岡の近くに
来ていて、


立ち上がった
ハチが、視界に入るや
その歩みを止めて、
生唾(つば)を飲み、
ハチを見ていた・・・。



成岡(おいおい!
   ハチよ!
   
   ”カワイイ”だぞ!

   にらむんじゃない!

   ”カワイイ”だ!)



亀川連隊長とハチの、
静かなる”視殺戦”(しさつせん)が、
繰り広げられている・・


亀川(これが、例のヒョウか。
   何でワシを、にらむんじゃ・・。)



亀川連隊長が、
連れて来た幹部たちも、
ハチに驚き、動けずにいる。



亀川(まさか・・・こいつ・・・
   ワシを食おうとしてるのでは?
  
   成岡のやつめ!
   あれほど、処分しとけと
   いったのに・・・

   部下たちの手前逃げるわけにも、
   いかんし・・・

   ヒョウごときに、
   なめられてたまるか!

   ええい!)


亀川連隊長が、
この緊迫に、耐えきれず、
右足を一歩、踏み出した時であった。


”ポンッ!”



成岡(ハチ!いかん!)



ハチが、突然、
猛烈な速さで、
亀川連隊長に
飛びついた!


あまりの速さに、
誰も声すら
あげる事が、出来なかった。



亀川(いかん!食われる~~~!)






成岡「は!?」





亀川(ありゃ?生きとる・・・)




亀川連隊長が、足下を見ると・・・・







これなに?たのしいネ!




ハチは、亀川連隊長が、

右肩から吊り下げていた

大きな、

”図嚢(ずのう)”


に、じゃれついて遊んでいた。



図嚢
と言われても、
読者には、馴染みがないと、
思われるので、若干の説明をする。

       

将校が、地図や作戦計画書などを携行するために
使用していた、革製のケースの事である。


ベルトにかける腰掛タイプ、
肩からかけるタイプなどがある。
今回においては、


”ショルダーバック”
を、
イメージなされると、よろしいかと思う。


以下に、タイプは違うが
レプリカの商品画像を、提示しておくので、
これの肩掛けタイプを、イメージして頂きたい。







亀川連隊長は、突然の襲撃に、
身を守る為、両手をあげたまま、
棒立ちで、ハチを見下ろしている。



亀川(こいつが・・・

   話題のヒョウか・・・

   なんじゃ、

   こうしてみると、

   大きなネコにしか、

   見えんな・・・・)



ちなみに、成岡は、
ハチの飛びつき方が、
”エモノ”をとらえる時と違い、


いつもの隊員たちと、
遊ぶ飛びつき方だと、
わかったので、
拍子ぬけして、
先ほどの声が出た。


じゃれついている
ハチと、亀川連隊長の、
目があった・・・




亀川「カ・・・カワイイのお・・」



成岡(ニヤリ)



成岡は、下あごを
なでながら、
少しイタズラ気味に、
亀川連隊長に、
声をかける。



成岡「亀川連隊長どの!

   何かおっしゃいましたか?」



亀川「ん!?」(さわってみたいのぉ・・)


成岡の声に、
正気に戻る、亀川連隊長。


亀川「ゴホン!」(いかん、いかん!)


咳(せき)払いをすると、
いつもの威厳を取り戻し、
成岡に、声をかける。


亀川「成岡よ・・・

   貴官は、まだ・・・

   処分してなかったのか?」



成岡「はい!亀川連隊長どの!」



作戦は7割方、成功していると
確信している成岡。
思いきり、声を張り上げ答える。


しかし、ここで叱られるかと、
思ったので、亀川の出方を待つ。



亀川(さわりたいのお・・
    触れてみたいのお・・

   しかし・・・・

   ”ガブリ”と、
   
   かじられんだろうか・・)



足下で、図嚢にじゃれつくハチを、
亀川は、じっとみつめている。
表情が、やわらいでいるのを、
成岡は、見逃さなかった。



成岡「連隊長どの!


   ハチの頭を・・・


   なでてみませんか?」




亀川「なんじゃと!?

   しかし・・・・

   その・・・なんだ・・

   大丈夫なのか?」



成岡「大丈夫です!

   ハチは、

   連隊長どのに、

   さわって欲しいと

   言っております!」



亀川「なんじゃと!

   貴官は、

   ヒョウの言葉がわかるのか!」



成岡「はいっ!

   さあ、大丈夫ですから。」



亀川「そうか・・・
    いくぞ・・・」



亀川連隊長は、
ゆっくりと手を伸ばし
ハチの頭を、優しくなで始めた・・



亀川「おお~・・・

   カワイイの~~~

   よしよし・・ハチや・・」




成岡(よっしゃ~~~~!)



策の完全な成功を確信し、
飛び上がりたい自分を、
成岡は、必死で抑えていた。



亀川「しかしのお・・・
   成岡・・・

   隊員たちに、

   ”絶対”

   危害を加えないと、

   言い切れるものかね?」



その言葉を聞くや、
素早く、成岡は刀帯を外し
上半身裸になると・・・



亀川「お・・・おい・・成岡?」



成岡「よいっしょ!」



亀川連隊長に、じゃれついてる
ハチの大きな体を、
軽く担ぎあげると、
中庭の芝生に運んだ・・・



成岡「連隊長どの!
   ご覧ください!!

   こ~~んな事が
   出来るので、あります!」



ハチを、枕にして寝たり、
腹の上に乗せたり、
馬乗りになり、
レスリングでもするように、
亀川連隊長に、
その安全性を、見せつけた。



成岡「連隊長どの!
   これも、ご覧下さい!」



成岡は、ハチの口を大きく
開けさせると、

自らの拳を、
その中に、入れてみせた。



亀川「こりゃ!!
    やめんか!よせ!よせ!」



”カシャ!カシャ!”



亀川連隊長に、随行していた
幹部一同も、この光景には
声をあげて、驚き、
写真機に収めんと、
シャッターを切り始めた。



亀川連隊長は、
表情をゆるませて、
この光景を、感心しながら、
ながめていた・・・




亀川「処分命令を、  

   ただ今を持って、
     

   完全に取り消す!」



   


成岡「本当でありますか!」




亀川「間違った命令を

   取り消すのも、

   司令官の役目じゃ。

   なあ、ハチ公どのよ?」



成岡「ありがとうございます!」




亀川「成岡、教えてくれ。
   ハチ公どのは、
   日頃、どんな食事を、
   しておるのだ?」



成岡「はい!
   
   完全な肉食であります!

   野鹿、野鳥を、

   好んで食べています!」




亀川「連隊長命令を下す!」




成岡以下、幹部を含め、
全ての隊員が、それに答える。



”はっ!”


   



亀川「今日、この時より、


   カワイイ、カワイイ


   ハチ公どのを、


   わが連隊の、


   正式な、   

   

  ”マスコット”に、


   
   任命する!」



随行している幹部も含め、
その場にいた全ての隊員が、
拍手でこれに答える。



”パチパチパチパチ!”(拍手)




亀川「引き続き、

   第8中隊で、

   愛情を持って、

   飼育する事を、

   ここに命ずる!

   
   さらに、   

   より一層の愛情を、


   ハチ公どのに、

   隊の全員で、

   注ぐことも、

   厳命する! 」



成岡と、隊員たちが、
力一杯に、明るく答える。


”はい!”



亀川「丁野主計少尉!」


随行していた、
丁野主計少尉が、
小走りで、
亀川連隊長の
側に来ると・・


丁野「ここに!」


亀川「命を下す!」


丁野「はっ!」


亀川「本日より、

   ハチ公どのには、

   隊員用の”豚肉”

   毎日支給すること!」



丁野「了解しました!」



亀川「おっ、いかん!
   予定時間を、
   こんなに過ぎてしまったわい。

   ハチ公どの。
   また、お目にかかろうな。

   成岡、頼んだぞ!」



成岡「はっ!」



こうして、
亀川連隊長一行は、
第7連隊の視察へと、
嵐のように、去って行った・・



成岡「イヤッホ~~~!!


   やったな!


   ハチ!!」




成岡は、飛び上がり
ハチを抱きしめて、
全て上手くいった事を、
共に、喜んだ。


その夜・・・



”カンパ~~~~~イ!”




ハチに、
正式な飼育許可がおり、
引き続き、
この兵舎にいられる事、


策の全てが、成功した事を
祝って、隊総出で、
祝杯をあげた。


喜びに満ちた
成岡の心の声を、
共に聞いてみよう。

(以下、しばらく成岡の声)



いやあ~、どうなる事かと
思ったが、さすがハチだ。
それに、亀川連隊長の、
懐の深さに、改めて感謝だ。


ハチは、立派に成長してる。
無理やりに、親から引き離し、
連れて来てしまった
責任を、オレは感じている。


大陸での戦は、
先が見えないほどの激戦だ。


オレだってハチだって、
どうなるか、わからねえけど・・


出来る所まで、精一杯、
ハチを、本来育てるはずだった、
親ヒョウに代わって、


愛情をたくさんかけて、
元気で立派に、
ハチを育てる事を、
改めて誓う。


ハチもまた、
オレを親のように、
慕(した)ってくれて、
隊員たちにも、
家族のように、
接してくれる・・・。


日本の軍服を着た、兵隊には、
他の隊であっても、
決して牙をむく事はないが、


この軍服を着ていない者に
ついては、
人でも動物でも、


本来のヒョウに、立ち返り、
その勇猛なる爪を持って、
一撃のもとに、葬ってしまう。


まさに、無敵を誇る、
我が日本軍の
マスコットにふさわしい。



ただ、たまに失敗もある・・・


こないだ、保安隊の
”ロバ”が、迷い込んじまって、
そしたらよ・・・


前足の爪、
一撃で倒しちまったのは、

参ったな。


我が軍の、軍馬なら、
よその隊でも、襲わないのになあ。


後で、保安隊に謝りに行ったけどよ。
まあ、色々あるけど、
ハチと、これからも
暮らせて、よかったぜ。



これも、つい先日、

航空隊に転属になった、


吉村孔明先生のおかげかな?


ありがとよ!


吉村孔明先生!


武運を祈る!






吉村孔明は、困った人がいれば再び現れますぞ!(イラストAC様)





吉村隊員に、想いを馳(は)せながら、
我々は、成岡の心を離れ、
物語を先に進めたい・・・




時は流れて・・・

9月初旬・・・・



”バタン!”



(隊員たちの声)


”小隊長どの~~~!”



ハチ「!?」



成岡、倒れる!



この時期、
連日の暑さで、
軍服が、汗でびしょびしょに、
濡れるくらいだった。


成岡は、


悪性の熱帯性

 マラリア


に、かかってしまい、
病に伏せる日々を、送る事になる・・・




マラリアとは?


マラリア原虫をもった蚊(ハマダラカ属)に
刺されることで感染する病気です。


1週間から4週間ほどの潜伏期間をおいて、
発熱、寒気、頭痛、嘔吐、関節痛、筋肉痛などの症状が出ます。


ヒトのマラリアには5種類
【熱帯熱マラリア、三日熱マラリア、四日熱マラリア、
 卵形マラリア、二日熱マラリア(サルマラリア)】があります。


その中でも、熱帯熱マラリアは、
発症から24時間以内に治療しないと重症化し、
しばしば、死に至ります。

脳症、腎症、肺水腫、出血傾向、重症貧血など、
さまざまな合併症がみられます。

引用元 厚生労働省検疫所 FORTH HP内 海外渡航者向け  より




成岡は、毎日のように、
病から来る、
震えと、高熱に悩まされている。


ハチは、ほとんど遊びにも出ず、
成岡の枕元で、
一日中、”看護”を、していた・・・



成岡「ううう・・・うーん・・」



成岡が、高熱に苦しみ、
うわごとを言いだすと・・・



”ペロッ・・・ペロッ・・・”




成岡の、焼けるように
熱くなった、
手や顔を、

愛情を込めて、
ハチは、なめ回すのであった。


時には、その大きな体で、
成岡に寄り添って、
懸命に、看護するハチであった。







お父さん、早く元気になってね!




成岡「ハチ・・・ありがとよ・・」




成岡は、自身の著書で、
以下のように、
この時の事を、書いている・・・



私は、そのいじらしさに、
節々の痛みを忘れ、

ハチの体を、力なく撫(な)でながら、
感謝の涙に、むせんだ事を、

忘れる事が、出来ません。


愛(いつく)しみ 

 あまねかりせばとつ国の

   野に棲(す)む豹(ひょう)も

     なつかざらめや

引用元 全集日本動物誌4 成岡正久著「豹と兵隊」 P196

  




1941年(昭和16年)


12月8日


午前3時20分(現地時間7日午前7時50分)


『真珠湾攻撃』




日本は、アメリカ、イギリス、オランダの、
3か国に対して、宣戦布告をした。



そして翌年・・・


1942年(昭和17年)

新春を迎える


マラリアが、完治するまで、
かなりの月日を、
病床で過ごす事になったが、
ハチの、看病もあってか、

再発の恐れはあるが、
ようやく病床を、離れる事ができ、

成岡は、普段通りに、
過ごせるようになった。


ハチと回復を祝い、
隊員たちも、
我が事のように、
祝ってくれた。


そして、冬深まる2月・・・



成岡「ハチ!

   どこ行った?」



任務を終え、兵舎に戻ったが、
ハチが、いつものように、
出迎えないので、

周囲を探す成岡。



成岡「仕方ねえ。
   部屋に行って、
   寝てるのかねえ。

   ・・・部屋に行くか。」




”ガチャ”



成岡「お~い!

   ハチ!開けるぞ~!」



成岡が、自室のドアを、
声をかけてから、開けると・・・





成岡「おい!

   ハチ!

   どうした~~!」




成岡が、ドアを開けると、

ハチが、

土間(どま)に

うずくまり、


前足を口の中に入れて、

苦しそうに、

もがいていた。




ハチ「ギャオ!ギャオ!ギャオ!」





成岡「おい!

   どうしちまったんだよ!

   ハチ!!

   ハチ~~~~~~!」





<第7回へつづく・・・>





「読者のみなさまへ」


本作品は、
実話を基にしていますが、
会話など脚色を加えてあります。

また、いつもと違い、
連載形式なので、
その都度で、明記する時もありますが、
作品の内容を、順番にお知り頂きたいので、
最終回に、参考文献や参考サイト様など、
まとめて明記したいと思っております。
ご了承下さいませ。



(あとがき)


第6回、いかがでしたでしょうか。
最後まで、お読み頂きまして、
本当に、ありがとうございました。


今回は、他の作品を先に公開
したので、いつもより、
遅くなってしまった事、
お詫び申し上げます。


特に、この作品だけを
楽しみになされていた方、
すみませんでした。


今回は、そのお詫びもかねて、
短いですが、
番外編を、お届けして、
あとがきに、かえさせて頂きます。

なお、この番外編は、
本編の形式と異なりまして、


”成岡小隊長の一人語り”
のような作品となっており、
「  」は、特別設けませんが、
成岡の言葉となっております。






オレの相棒 <番外編>

「選ばれなかったハチ」





8月下旬・・・

オレは、漢口にある
兵站(へいたん)病院に、
入院・加療中であった、
隊員数名を、連れ帰る為、
ここまで、出張に来た。


その時、


華中鉱業公司
(日本名:華中鉱業株式会社)

(第1回参照)

に立ち寄った・・・





”ハチの妹”に会うために・・”









ハチと”妹”




牛頭山で、捕獲した2頭のヒョウ。
オレは、オスの方を引き取った。
それが、”ハチ”だ。(第1回参照)


残りの一頭は、”メス”で、
いわば、”ハチの妹”なのだが。

色々あって、結局は、
牛頭山の技術員たちが、
引き取る事になって、


その後、漢口の、

華中鉱業公司

へ、連れ帰り飼育していた。


幼い頃は、ハチと同じく、
可愛く、社員たちが、
大事に、育てていたそうだ。


大きくなるにしたがい、
ヒョウ本来の、
獰猛(どうもう)さを発揮、

手に負えなくなっていて、
漢口の憲兵から、

”危険である”との警告を受け、
頑丈な檻(おり)に、
入れられる事になった。



今、オレは、
屋上の、鉄で出来た
頑丈な檻の前にいる。




ハチ妹「ギャウ!ギャウ!ギャウ!」





近づくと、怒りを爆発させた声を出して、
オレを、威嚇(いかく)した。


体はやせ細っていて、
目だけが、ギラギラしている・・・


ハチと違い・・・


”野獣”だ・・・


憎しみの心が、
伝わって来る・・・


牛頭山で、
この腕に抱いた、
あのチビ助が・・・


あまりエサも、
もらってない様子だ・・


ハチは・・・
オレと隊員たちの、
愛情と真心で、
接したから、


今のように育ったが・・


もともとが、
天性の素質もあったのだろうが・・


改めて、ハチが特別で、

”奇跡”なのが、わかる・・


それにしても・・

やるせねえな・・・



成岡「お前さん、
   オレだよ。

   覚えてるか」




”ガン!”




ハチ妹「ギャウッ!」




ハチと同じ、
前足の鋭い爪で、
鉄の監獄に、
憎しみを込めた
一撃を食らわせる・・・




成岡「・・・すまねえ・・・

   その代わり・・・

   償(つぐな)いになるか、

   わからねえけど。

   お前さんの、

   ”アニキ”は、

   お前さんの分まで、

   愛情をたっぷり注いで、

   幸せにするからな。」




”ガン!”




再び、ハチの妹が、
怒りを、鉄の監獄に
ぶつける音が、
むなしく
屋上に響く・・




成岡「”ハチ”って、

   言うんだぜ。

   お前の”アニキ”

   ・・・・・

   すまねえ・・・」




成岡は、帽子を深くかぶると、
ハチの妹に、背を向け、
屋上の扉を開けて
待っている社員に・・・




成岡「すまねえけど・・・

   これで・・・

   何か

   あいつに・・・

   美味(うま)いもんを・・

   買ってあげて下さい・・・」



社員に、今、
所持している

全ての金を
握らせると・・・


もう一度だけ、
振り返って、
屋上を後にした・・・・




<終わり>



いかがでしたでしょうか。
実は、第1回では、

妹は、

”動物園”と、

私がその時に、
参考にしていた本では、
そのように書いてありましたので、


同じように書いたのですが、
成岡自身の著書と出会い、
今回、書いた方が、
事実でしたので、


後で、直せればいいなと、
思っていたので、
今回の番外編で、
書くことが出来て、
良かったです。


成岡さんの著書で、
今回、番外編で
お届けした、


”ハチの妹と再会”


のエピソードが、
ありましたが、
本編に入れると、
テンポが悪くなり、
省くつもりでいましたが、


番外編という事で、
読者のみなさまに、
お届けする事にしました。


いかがでしたでしょうか。

ちなみに、ハチの先輩たちは、
ハチが来てからは、
あまり面倒も見られなくなり、


隊員たちの”毛皮”と、
なったそうです。


ハチが、悪いんじゃないんですけどね。


では、他で書いたのですが、
2つの異なる作品を、
一緒に書いていたほうが、


片方を、書いている時に、
ふと、もう片方のアイディアが、
浮かんだりして、
筆が進む方なので、


また、他の作品が、
先に公開されると思いますが、
お許し下さい。


今回も、最後までご覧頂き
ありがとうございました。


では、


また、次回、
お会いしましょう!


さようなら!





懐かしいやら、マニアックな内容やらですが、 もし、よろしければですが、サポートして頂けたら 大変、嬉しく感激です! 頂いたサポートは、あなた様にまた、楽しんで頂ける 記事を書くことで、お礼をしたいと思います。 よろしくお願いします。