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こうやって戦争って始まるんだな〜

だいぶ前の話だが、
知り合いと口論になった時の
話をしようと思う。

俺は人と口論することが
ほぼない。

というより、全くないと言っても良いだろう。

温厚な性格をしているし、
二十歳を過ぎて怒ったのなんて
数えるくらいしかない。

以前、詐欺の被害に遭った時も、
くそ〜
とはならず、
詐欺師すげ〜
良い経験したわ〜

とポジティブに考えたほどだ。

そんな俺が口論をしたのは、
価値観の話だった。

今でこそ思うが、
価値観の話で口論をするなんて
マジで無駄でしかないと思う。

例えば
「食べ物を粗末にするな」
という価値観。

人によっては、

食べ物を粗末にするなんて不謹慎だ!

という人もいるし、

自分で買ったものなんだから
別にどうしようが関係なくない?

と考える人もいる。

俺は正直どっちでも良いと思ってる。

あげればキリがないくらい、
色々な考え方ができるからだ。

肥満体型の人が
人よりも多くの食べ物を食べているのは
無駄ではないのか?

とか、

少食の人に
もっと食べた方が良いぞ〜
なんて言って、
多少無理にでも食べさせる人は
どう考えるのだ?

とか、考えればキリがない。

お金の稼ぎ方もそうだ。

真面目に額に汗かいて働いて
お金を稼ぐのが美徳

だと考える人もいるし、

これだけITが発達したのに
労働集約型の仕事をしているなんて、
効率が悪すぎる

と考える人もいる。

食べ物の話もそうだし、
稼ぎ方の話もそうだが、

どちらが正解で
どちらが不正解ということもないと思う。

だから俺は各々の価値観で
生きていけば良いと思う。

その上で、俺は価値観を
押し付けられるのが我慢できない。

口論の時もそうだった。

親を大切にするべきかどうか、
みたいな話だったのだが、
個人的にこの価値観を
正義面して話す人は嫌いだ。

ちなみに俺はかなりの親不孝ものだ。

連絡は取らないし、
実家には何年も帰っていない。

今何をしているのかさえ知らないし、
正直、親に何があっても
悲しむことはないだろう。

そもそもそうなった原因も、
親が価値観を俺に押し付けてくる
人間だったからだ。

コツコツ働いて貯金をした方が良い

とか、

会社に尽くして真面目に働けば良いことある

とか、

チャンスなんてないんだから

とか、古い考え方を
俺に強要するような人間だった。

ずっとテレビ観て、
勉強もせずにダラダラ家で時間を
潰してるお前はそうだろうな!

と心の中で叫んだのを覚えている。

それから俺は親と距離を取り始めて、
気がついたらしばらく連絡さえ
取らないようになった。
(正確には連絡が来ても無視してる)

だから親を大切にするべきかどうかは、
その親によるんじゃない?と思っている。

でも口論の相手は、

それでも親は大切にした方が良い!

と、熱く語っていた。

じゃあなぜ親は大切にした方が良いんですか?
合理的に説明して欲しいです。

と聞いても、
価値観の話を延々とされるだけで、
何も中身が無かった。

だから口論になったと記憶している。

今でこそこういう人に対しては
距離を置くようにしている。

価値観の話って
結局平行線のまま終わることが多い。

例えば、目玉焼きの醤油派と
ソース派のようなものだ。

幼い頃から醤油の人は
醤油で慣れてしまっているので
ソースに変えることはないと思うし、
ソース派の人も同様だ。

覆すのが難しいのだ。

でも、マーケッターやコピーライターは、
この問題に向き合い続けなければいけない。

なぜなら商品を販売する際、
顧客の価値観を破壊しないと
商品が売れないことがあるからだ。

例えばダイエット。

ダイエットとは結局、
摂取カロリーよりも消費カロリーを
増やせば良いだけだ。

運動せずに痩せたいなら、
食べなければ良いし、
食べたいなら
運動をしなければ痩せない。

簡単な話だ。

でも、どちらも辛いと
思うひとは多い。

だからダイエットに失敗してしまうのだ。

ただどうだろう?

腸内環境を整えれば痩せる
と聞いたことはないだろうか?

体内の老廃物をキレイに取り除けば
代謝が上がって痩せる
みたいな宣伝文句を
見たり聞いたりしたことはあると思う。

簡単に例え話をしたが
これが価値観の破壊だ。

今まで
「食べない」or「運動する」
という軸しか無かったところに、
「腸内環境を整える」
という新たな軸を作ったのだ。

そしてこんな言葉も添えてみよう。

・食べないと筋肉が落ちてリバウンドしやすくなる
・運動すると筋肉が増えてゴツくなる

みたいな言葉を羅列していけば、
元々遭った2つの価値観を破壊できる上、
新たな価値観を植え付けられる。

この状態を作ることで、
商品が売れやすくなるのだ。

単価の高い商品を販売する際は、
特に意識しないといけない。

とはいえ、簡単なことではない。

それこそその人が
何年も、時には何十年もかけて
培ってきた価値観だ。

そうそう簡単には壊せない。

不幸にも俺はその問題について
考えないといけない職業を選んでしまった。

だからこそ言えるが、
このように顧客の価値観を変える仕掛けは
世の中に無数にあり、

その結果、無駄なディベートのテーマに
なってしまったり、
無駄な誹謗中傷に繋がっていることに気づいている。

周りを探してみるとたくさんあるので、
ぜひ探してみてほしい。

そしてあなたはあなたの価値観。
俺は俺の価値観で他人の迷惑にならない範囲で、
好きに生きていけば良いと思う。

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