見出し画像

アル中ではない、依存症だ!

つい昨日の話だが、
俺は久しぶりに事務所に顔を出した。

俺がオーナーを務める
俺の事務所だが、
あんまり行きたくない…

その事務所が悪の巣窟だからだ。

どのくらい酷いかというと、
数えればエピソードが尽きないが、
一番ヤバかったのは、
勝手に事務所に住まわれていたことだろう。

それはひょんなことから発覚したのだが、
勝手に事務所に従業員が住んでいるなんて
誰も経験したことがないと思う。

俺もそれを知った時は、
理解が追いつかなかった。

しかも住み始めたのは、
俺と年齢が変わらない奴だった。

ただ、その事務所を運営してくれている
アシスタントが許可したので、
俺も流石に

「まぁ〜大丈夫だよ」

と苦笑いで応えたのを覚えている。
住み始めた奴も知った仲だし、
まーいっかと思ったというのもある。

そんな社会不適合者が集まる事務所だ。
積極的に顔を出したいとは思わない。

でも、アシスタントに呼ばれたとか、
色々な事象が重なり、
約2ヶ月ぶりに顔を出した。

そして、アシスタントと
色々な話をした後、
早速俺はハイボールを飲み始めた。

もちろん働いている人たちにも
お酒を提供した。
(うちの事務所は業務中
何をやってもOKというゆるい感じだ)

するとそこで1人のスタッフから、

「東さんってアル中じゃないですか?
治そうと思わないんですか?」

みたいなことを聞かれた。

そこから3時間くらいの
セミナーが始まってしまったという、
これは俺の不運な話である。

というのは冗談で、
タイトルにもあるとおり、
俺はアル中ではない。

アルコール依存症なだけだ。

中毒と依存症の言葉の
意味が違う
というのもそうだが、
ここで言いたいのは、
受け取り手側の印象の問題だ。

アルコール中毒
アルコール依存症

ニコチン中毒
ニコチン依存症

薬物中毒
薬物依存症

SNS中毒
SNS依存症

ネット中毒
ネット依存症

色々書いたが、
受け取り方が中毒と依存症では
多少違うのではないだろうか?

中毒というと、

「自分で招いた結果」
「怠惰が原因」

みたいな印象が強いのに対して、
依存症というと

「可哀想な結果」
「自分ではコントロールできないこと」

みたいな印象を覚えてしまう。

いや、そもそもどれも
自分のせいではあるのだが、
人間そんなに強くはない。

俺は別に人に迷惑がかからないなら、
別にどうでも良いと思う人間なのだが、
ここで話したいのは
受け取り手側の印象の話だ。

依存症と中毒を比べて感じたように、
世の中には言葉の表現が1つ違うだけで、
受け取り方が違う言葉が多々ある。

例えばダイエットもそうだ。

痩せるとか、
綺麗な体型を目指す
という目的は一緒なのに、

「痩せる」
というのと、
「細くする」
という言葉だと
全く異なる感じ方をする。

AGAの治療もそうで、
「増毛する」

「若々しい髪を取り戻す」
も違う。

何を売るのもそうだが、
消費者が受け取る印象を
マーケッターは気にしないといけない。

これは2年前くらいだろうか。

たまたま、
とあるエステサロンの
案件を扱った時に
実際にあった事例である。

・時期は梅雨明け

・暑くなってきて
海に行ったりプールに
行ったりする機会が増える

・いきなり痩せたいという
願望を持った人も増える

・でもそんな簡単に
痩せるなんて夢のようなことだと
消費者もわかっている

という前提があった上で、

「あと〇日で痩せるなんて無理なのわかってるでしょ?
でも、細くするための方法はある!」

なんて広告を出した。

その結果、3週間でサロンの方から
広告を止めて欲しいと言われるくらい
受注があったのだ。

冷静に考えれば、
「痩せる」のも「細くする」のも
どちらも内容は一緒だ。

でも、それくらいインパクトが
あるのである。

そして俺はここで、
あえて言いたい。

俺はアル中なのではなく、
アルコール依存症なのだ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?