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岩谷学園高等専修学校生徒さんの感想

横浜市にある岩谷学園高等専修学校の人権学習にて短尺版「小さな木の実」を授業で上映してくださいました。「学校無償プロジェクト」をご利用いただきました。
生徒さんよりご感想をいただきましたのでご紹介いたします。

問1「印象に残った言葉、シーン、感想を書いてください」
・ラストのシーンで小林さんが今の自分が世界一好きです、のところで、ついに自分が自分として認められたんだなという解放感もあって感動しました。

・心はグラデーション。これがぼくたちの現実だ。

・お母さんが子の性別に対してすぐに気づいたのがすごいと思った。自分の気持ちを人に伝えるのは難しいので尊敬したいな、と思います

・このみさんはとても人間関係に恵まれているなとも思いました。性別のことを理解してくれて名前や制服等色々なものを用意してくれていたり高校での友だちも男や女ではなく彼自身を見ているのが素敵だと思いました。

・「性別がかわっても友だちなのはかわらない」

・戦争の前にもLGBTQに悩んでいる人がいたのに、それが無視され、戦後70年以上たった今、ようやく声をあげられるようになったという所が印象に残った

・このみさんが今までやったことに後悔はしていない、幸せだ、とはっきり言っている姿を見て安心しました。

・自分の性を自覚した上で、したい仕事で男か女かはっきりしないといけない。それであきらめなければならないという問題が出てしまっていることが苦しいと感じました。

・どんな性別でも、私は絶対気にしません。

・「自分は今マイナスの位置にいる」という言葉が印象に残っています。世の中にはゼロからではなく、マイナスから進む人がいると思い知りました。

・年が過ぎていく毎に性自認にちょっとした変化が表れて自分のことが嫌いから好きになっていったとこに感心した。20年も悩んで色々苦しいことを経験しているからトラウマや最悪の場合、自殺という手段も選ばなくはないのにそれでも自己と向き合って成長する姿に感心した

・女性であることに違和感を持ち、やっと男性になれたかと思えば、男性でもないことに気が付いたのは観ている自分もショックを受けたし、本人も相当悩んだはずなのに、これがありのままの姿だからありのままの自分が大好きという前向きな考え方に感銘をうけた。

・「今の自分だから会えた人がいる。今では自分が一番好き」

・そもそも2つの性の型にあてはまらない人がいて、それに縛られる必要はないんだと気づけました。

・性別・名前変更の後に違和感を抱かないとも分からないので性別を変えるのはとても難しく大変なことなんだな、と思いました。

・手術をする時、痛そうにしてたけどお母さんが言ってた色々な痛みを味わってる、などを聞いてすごいな、と思いました。

・女子用スカートを丸めて捨てたというシーンが印象に残りました。学生のシンボルでもあり、生活していくうちに、愛着がわくものだと自分は思うのですが自分の性の事で悩んだりする時は、強く嫌悪することで制服という男女を分けてしまうシンボルを投げたくなってしまうのが、ジャンルは違えど、強く悩んだことのある僕はとても共感できました。

・ひとりひとり幸せの形が違うからこその形があてはめられ、自分に自信をもち、自分を好きになって、そして幸せになれればそれでいいと感じました。

・最近問題になり始めていたので昔から言えてないだけで、昔にもいっぱい自分の性別はこうじゃないと思っている人がいたことに驚きました。日本はまだ平等じゃないんだなと思いました。

・優先的に大切にすべきことは自分がどうありたいかということを改めて知った。「理解できないからこわい」という言葉は印象に残った

・「履歴書の性別欄に何も書けず不採用」といったシーンを見て、トランスジェンダーの方々のいきづらさを知りました。

・「人それぞれの個性と性別がある」という言葉が当たり前かもしれないけど大切だな、と思いました。
最後の「世界で一番好きなのは自分」と言っていた笑顔が本当に素敵でした。

・私も男女の関係で悩んだことがたくさんあったので、私は「そういう考え方もあるんだ。私もそう考えたら少し楽かも」という風に感じました。

・嫌な自分で過ごすのではなく、変えようと必死に努力しているシーンが個人的に印象に残りました。

・「ありのままの自分で良いんだよ」という言葉がすごく心の中に響いてきました。

・改めて見ると、やはり社会や世間はあまり許してくれないので、これからの世界は性別という概念を深く考えずに誰もが自由で平等になって欲しいと思いました。


問2「DVDを見る前と見たあとで、あなたの気持ちはかわりましたか。今のあなたの気持ちを書いてください」
・自分の性別も能力も障がいも全て理解して受け入れて、最終的に「愛する」ことができることはとても大切だと思えるようになりました。いそがないように少しずつ自分を知り、小さくても良いので様々な経験を重ねて、いろいろな人と出会い交流して、それを自分への自信と愛情に変えて行けば、自分の人生を豊かにすることができるかもしれないと私は信じたいです。

・見終わったら「自分らしく生きても良いんだ」とか「ありのまま生きてみたい」と前より強く思えるようになりました。

・今の自分を大切に生きていきたいと思います。

・男だから、女だからなどとせずに1人として関わるのが大事だと思った。

・もし、僕がこのみさんと同じ立場だと思うと胸がしめつけられます。

・性別にまとわりつかないで自分自身を証明することで性別への新しい考えができると思いました。

・いつかLGBTQ⁺の授業をわざわざしなくてもいいくらい、当たり前なものになればいいな、と心の底から思います。

・性別は男性でも女性でもどちらでも大丈夫だという事が分かりました。

・日本社会がジェンダーに対して優しくなるように願っています。

・違う性別に変わろうと思ったり、性別をなくしたい人たちはその願いを叶えるためにたくさんの努力と我慢をしなければならないのだと強く感じました。

・男としての自分、女としての自分を見てもらうことが良いとわけではないということを改めて知った。

・性別じゃなくて、「素の自分で接してほしい」の言葉を聞いたとき、なんか色々と考えた

・視聴する前と後で自分が人に対してどう接していたのか、考えさせられたことが事実です。これは自分を見つめ直せと言われていた気がしました。

・性別のことではないにしろ、自分も人には明かしづらい悩みを持っているから、自分も向き合うべきだと感じました。

・自分が思っていたよりも何倍も苦労していた。もっと理解を深めて行こうと感じた。こういった人たちに限らず、全ての人が本当の自分をアピールしていける世界になっていくと良いと思った。

・DVDを見た後は心が苦しくなりました。

・LGBTの影響でつらい思いをする人がいるということも知りました。だから僕はこれからはLGBTの人がよりよくつらい思いをしないようにLGBTの人を受け入れ接していきたいと思った。

・今まで人権学習など色々なことを学んではきたけど自分のまわりにはいなかったから気にしていなかったな、と改めて思いました。性別を気にしない誰もが楽しめる世界に早くなって欲しいな、と思いました。

・今回のDVDで、改めて相手の立場になって考えるという重大さを感じました。ジェンダー関係なく、人の行いを見たり、一個人として接したいと強く思いました。

・性別も女性、男性と決めず、中間のものもあってもいいよな、と思いました。(何事もそうだと思いますが)

・以前生徒会でもLGBTにまつわる会議で制服についてのものがありました。当時の自分はその会議の必要性をとても浅く見ていました。ですが、今回改めて性別で苦しむ人を見てあの会議が今の時代とても重要なことだったんだと認識しました。

・もし、身近の知っている人がLGBTQの人だったら、少しは驚くと思うけど、快く受け入れできる限りで支えようと思います。

・心と体の性別が違う人もいる、と頭では分かっていても実際にはまだ無意識に初対面だと、性別でこの人は女性、または男性なんだと決めつけてしまうことがあるので、思っていた性別と違くてもすぐ受け入れられる人間でありたいです。

・(質問)人の名前を呼ぶ際に「君、ちゃん」等ではなく全員「さん」呼びに統一というのを我々生徒もした方が良いですか

・DVDを見終わった今では、他人が自分はどうありたいかを表現することは好きにすればいいと思う。しかし、自分がそういった人たちの苦悩を100%理解することは、決してできないとも思う。

・性別は男でも女でもどちらでもなくてもいいということは「ありのままの自分」を表現しており、自分自身が幸せなら、これはとても良いことだな、と思いました。

・今までネットでジェンダー関連の記事を見た時、たまに「男でもないし女でもない」というのを目にしてもどういうことか全くわからなかったのですが、今回のビデオを見て「エックスジェンダー」というのを知りました。

・自分は自分だと改めて気づかされた。

・DVDを見る前は男女で区別していて当たり前と少し思っていました。世の中には「男性らしい」「女性らしい」という男性と女性を分けた言葉があるけど私は男性と女性らしさより「ありのままの自分らしさ」が大事だと感じました。服装や外見、考え方に正解はなくて「ありのままの自分」が大事とも思いました。

・変わってしまっても、みんなと同じことができる社会になってほしいなと思いました。

・DVDを見る前から性別への理解は多少ありましたが実際に体験談のようなものを見ると本当に悩んで苦しんでいる人がこの人だけではなく、たくさんいるんだなと考えさせられました。

・少数派の人たちが辛い思いをして日常を過ごしていることがいたたまれない気持ちになりました。LGBTの人にも生きやすい世の中を創る、そういった差別的な意識がなくなっていくように願いましたし、私自身もどうすれば差別がなくなるのかを考えてこれからを過ごしていきたいと思いました。

・改めて人それぞれで良いんだなあと感じました。

・戸籍や手術などを世界がもっと認めてくれて簡単にカミングアウトをしやすい世界になってほしいと思いました。

たくさんの感想をありがとうございました。
感想を読ませていただいて、この年代の生徒さんにみていただけたことを嬉しく思います。

もっとたくさんの人に「ぼくゼロ」をお届けしたいと思いました。自主上映会、学校無償プロジェクト、これからもよろしくお願いいたします。
(Musubi Productions 広報)


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