母から監督へ。その1

<リレーエッセイ監督との出会い>

初対面を主人公や主人公の母はどのように記憶しているのか。
前号監督から、バトンを受け取った主人公母です。

2010年9月。
(前号で監督が8月と記載されていましたが9月1日だったそうです)
川崎駅近くの日航ホテルのカフェでの待ち合わせでした。
私たち親子には、ちょっぴり敷居の高いお店だったのを記憶しています。

どんな方がいらっしゃるのか?
新聞記者さん、週刊誌の記者さんの取材は受けた事がありましたが、
番組ディレクターさんとお会いするのは初めての事でしたので、
どんな方なのかな〜という思いがありました。

第一印象は「フレンドリーな方」でした。
とても話しやすく、きっと私たち親子の思いを汲み取ってくださるのではないか?と感じました。

私は、顔出し、名前出しをする事で「どこかの誰かさん」という遠い存在ではなく、実際にそこに生きている一人の人間である事がリアルに伝わると思っていました。そうする事で誰かの勇気や安心や、ヒントが届けられたらいいなと考えていました。
また、親としてどのようにしたらいいのか?とお悩みの方にも、このような親子が存在することを知ってもらいたかったんです。

空雅も、同じように自分の存在を多くの人に知ってもらい、必要な人に届けたいという思いを持っていました。
人前に出ること、顔出しをすることには、特に抵抗はなかったようです。

当時、書いた私のブログの一文です(別件でのブログですが)
「理解して欲しいとか、受け入れて欲しいとかの前に、まず知って欲しいんです。
そういう悩みを抱えて生きている人間がいる事を。
たくさんの人が知ってくれたら、もっとみんなに優しい世界になるかな。」
このスタンスは、今も変わらず持ち続けています。

もっとみんなが生きやすい世界になれると信じて、取材を受けることを決めました。当日、堂島ロールをお土産にいただいて大喜びをしました。

<by 主人公の母>

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