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ミニシアターに行ってみたら (蓮本美里)


映画「僕とオトウト」の配給・宣伝をしている上映委員会には、本当にいろいろな人が集まっています。それは例えば、「映画」というトピックひとつ取りあげてみてもそうです。


頻繁にミニシアターに映画を見に行く人、映画はよく見るけれどもミニシアターにはあまり行かない人、ミニシアターに縁もゆかりもなかった人。いろいろなスタンスの人がいます。今この記事を読んでくださっている、あなたはどうですか?


私はというと、上映委員会に参加するまで、一度もミニシアターに行ったことがありませんでした。そもそも「ミニシアター」という単語も、それがどこにあるのかも知りませんでした。しかし、こうして活動に参加するようになってからミニシアターの魅力を知り、初めて足を運びました。そして、私の上映委員会の活動を応援してくれている友人2人も、今回の映画をきっかけに、初めてミニシアターに足を運んでくれました。


今回は、ミニシアター初心者である私たちが、ミニシアターに行って感じたその魅力をお伝えしたいと思います。元町映画館とシネ・ヌーヴォに足を運んだ感想ですので、全国全てのミニシアターに共通する特徴ではないかもしれませんが、「ミニシアターに興味はあるけど実際どんな感じなんだろう」とか、「初めてミニシアターを知ったのでどんなところか知りたい」という人に、ぜひ参考にしていただければと思います。



ミニシアターってどんなところ?



・手軽さ、コンパクトさ


まず、ミニシアターの大きな特徴のひとつには、手軽さ・コンパクトさが挙げられます。例えば、ミニシアターのスクリーンのサイズはシネコンに比べて小さめですし、会場のキャパシティも小さめです。しかし、だからこそ、映画を見ている時には、ほかのお客さんと「一緒に」ひとつの映画を見ていることを強く実感できます。お客さんやシアターとの一体感がすごく心地よく感じられました。


また、ミニシアターでは、映画に関するトークイベントが頻繁に開催されていますが、会場がコンパクトなおかげで、トークの登壇者と観客がとても近いのです。話している時の表情までしっかりと見えるくらいの距離です。自分が好きだと感じた映画の話を、間近で聞くことができる、ミニシアターではそんな貴重な体験もできます。


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そのほかにも、チケットの価格設定の手頃さ、チケットを買ってから映画を見るまでの手続きの簡単さもミニシアターの特徴です。元町映画館やシネ・ヌーヴォでは、学生は1000円で映画を見ることができます。ちなみに、映画「僕とオトウト」は学生料金を800円に設定しています。映画によってチケットの値段が違うこともありますので、映画や上映館のホームページを見てみてくださいね。


・アクセスの良さ


都市部や最寄駅からのアクセスの良さも魅力です。シネ・ヌーヴォの最寄り駅である九条駅は大阪駅から約15分のところにあり、九条駅からシネヌーヴォまでは歩いて2分で行くことができます。また、元町映画館も三宮からのアクセス、最寄り駅(JR /阪神・元町駅、神戸高速線・花隈駅、地下鉄・みなと元町駅)からのアクセスが非常に良いところにあります。カフェでまったりする前に、ショッピングに来た帰りに、乗り換えで近くまで来たついでに、ミニシアターで映画を見るというのもいいかもしれません…!


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元町映画館で感じたこと


・スタンプカード


元町映画館では、映画のチケットを買う時に紙のスタンプカードがもらえます。映画を10回見てスタンプが10個貯まると、映画が1回無料になるんです!それだけじゃなく、映画を見たことが、こうして小さくとも形に残るのはなんだか嬉しいものです。カードの使用期限もないので、ゆっくりでも少しずつ、スタンプを貯めていく楽しみも味わえます。


・椅子の座り心地


元町映画館に行った感想を教えてくれた友人が、最も推していたのは椅子の座り心地です。あの椅子がとてもふかふかですごくよかったから家に欲しい…とまで。でも、私もその良さをすごく感じました。体が吸い込まれるような、包み込まれるような座り心地なんです。初めてで緊張していた時も、椅子のおかげでリラックスして映画を見ることができました。
ふかふかの椅子がミニシアターでの映画体験をさらに良いものにしてくれています。みなさんもぜひ、ミニシアターの椅子に座りに来てください!



シネ・ヌーヴォで感じたこと


・建物の雰囲気


シネ・ヌーヴォは「“水中映画館”をコンセプトに」した「どこにもないアート映画館」なんです。そのコンセプトにぴったりの、入り口の大きな花のモニュメントが目を引きます。初めて訪れた時、映画を見に来たにもかかわらず、外観があまりに素敵でしばらく建物の写真を撮ってしまうほどでした…。


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そして、シネ・ヌーヴォは内観もとても素敵です。入り口から地下に入っていくと、壁にはこれまで上映された作品の監督のサインが所狭しと並んでいます。その歴史や数の多さは圧巻。映画「僕とオトウト」の髙木佑透監督のサインもその中にありますので、ぜひ探してみてください!


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さらに、シアターの中は、まるで水中にいるかのような内装で、とても幻想的な雰囲気が漂っています。映画館で壁に目をやったり、天井を見上げたりすることってあまりないと思うのですが、シネ・ヌーヴォでは壁や天井にもじっくり目を向けてみてください。日常のすぐそばで、非日常が体感できる素敵な映画館です。



終わりに


・「地下アイドル的な魅力」?!


地下アイドルが好きな私の友人は、ミニシアターには「地下アイドルのような魅力」があると言います。地下アイドルのライブもミニシアターも、行ってみるまでは、どんなところなのかよく知らないし、想像がつかないけれど…。実際にミニシアターに行ってみたら、思っていたよりもすごく楽しい!


この記事が、そんな体験をしていただくきっかけになったら幸いです。

次はどこのミニシアターに、どんな映画を見に行こうかな…。



(編集担当:LINDA)

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【上映委員 ひとこと】

初めてミニシアターに行ったのは幼稚園の頃だったように思うのですが、もはやその記憶は断片でさえも掘り起せません。当時桜田淳子が好きで『病院坂の首縊りの家』を観に行き、トラウマになったことだけ覚えています… 

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【劇場公開情報】2021年11月9日現在
上映後の、監督&日替わり特別ゲストによるアフタートークは終了しました!お越しくださった皆様、ありがとうございました
詳細はこちら→ https://boku-to-otouto.com/infomation/


大阪 @シネ・ヌーヴォ(本編48分、アフタートーク30分)
終映しました。たくさんのご来場、誠にありがとうございました!


京都 @京都みなみ会館(本編48分)
11/18まで上映しています。詳しくは京都みなみ会館ホームページをご覧ください。
https://kyoto-minamikaikan.jp/movie/12338/


神戸 @元町映画館
終映しました。たくさんのご来場、誠にありがとうございました!

「僕とオトウト」公式サイト https://boku-to-otouto.com
お問い合わせ bokutootouto@gmail.com

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