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悩む選択 v2-45:異論・反論、ありがとう vs 反論不要。言う通りに動きなさい。

家庭、職場で、人生、悩ましい二者択一、二律背反、二項対立ってあります。「ANDの才能」を発揮し、両立できるといいのだけど。でも、どっちかを取らないといけない時も多々。その結果、自分が形成され、人生が変わっていきますね。

ボクともぐらさん、会社の仲間。やさしいひとになり、そうあり続け、やさしいリーダーになり、組織を強くする、という夢を持つ。やさしさを学べる絵本「ぼくモグラキツネ馬」から互いをあだ名付け。組織での二者択一の場面で、やさしくあるのはどちらかを、考えている今日この頃。

今日の悩み:

A.異論・反論・批判に感謝。自分の意見の正しさ(もろさ)が再確認できるし、新しいアイデアにつながるかもしれない。

B.異論・反論・批判はいらない。自分の意見に賛同してもらい、さっさと行動に移るべき。仮に賛成でなくても、言われたら通りに行動して。

自分がしゃべっている時に、意見を言っている時に、「発言する」時に、あれ、おかしいな、って、自分で思うことあります。思考しきれていないことが、口に出してしゃべると気づく。自分の意見がおかしいことに気づく。

資料作りでも同じことが起きます。思っていことを資料にする時、文章にする時、まだまだ整理されていない、ロジカルになっていない、意味不明だ、って気づくこともありますね。

なので、自分の頭から外に出すこと自体、価値がありますね。自分完結ですが、口に出すことで、資料にすることで、自分の考えが不十分で、意見を再考させられて、新しい考えに至る・整理された意見に至る

ただ、自分完結ですから、おかしいと思うこと、ならびに、新しい思考やアイデア、気づきに至ることはそこまで数多くないですね。”すでに”自分が今、持っている知識や考え方のくせを、まとめて知恵として提示しているはずですから。

なお、本読んでいたり、リラックスして周囲をぼぉーっと見ながら思考していたり、3Bの法則(Bar、Bath、Bed)なんて言われるように、飲んでいたり、お風呂入っていたり、横になっているときに、ふわーとながら引き続き考えていると、ひらめく、アイデが思いつく、こと、はあります。一晩、脳を熟成させたら良いアイデアができあがる、こと、あります。でも、これは何らかのインプットされたものを思考している過程のことで、口に出すという「発言する」行為とは違います。

つまり、この自分が「発言する」ことは、「何かを得る」、ことではない、と言いたいのです。

一方で、誰かの意見・話を「聞く」という行為は、より「何かを得る」可能性が高いです。新しい知識、アイデア、自分には無い考え方を知る可能性があります。他者は知恵の宝庫と言えますね。自分はひとり。他者は、もちろんたくさん存在します。「聞く」とは本を読んだり、3Bの法則していたり、と同じで、知識、知恵を得ながら、刺激になるはずです。

自分が発言することから自分が得るものは無いが、「聞く」ことからは得るものがある(可能性はより高い)。

もちろん発言したことで、議論になり、双方向になり、「聞く」ことも起きるならば、得るものはあります。

「無知の知」というソクラテスの言葉がありますね。自分は知らないということを知っている、自覚している。だから知ったかぶりしないで、知らないことは他者に尋ねるし、勉強する。常に自分は知らないんだ、表面的なことしか知らないかもしれない、本質は知らないかもしれない、何か漏れている思考があるかもしれない。常に無知マインドでいよう、ということ。

「無知の知」を自覚しているひとからの意見や指摘、反論などがあれば、とても価値があるはずです。このように組織の仲間には自覚させるべきですし、こういう仲間に周囲にいてもらって、「聞く」ことができれば、学びあります。もちろん自分もそういうマインドで。

一方で「無知の知恵」という言葉もあります。あるのかな?造語? いずれにせよ、知らないということが価値を生むことは多々あります。というのも、常識、慣習、過去、皆が当たり前と思っていること、などに捕らわれないで、真っさらな状態で新しい考え・アイデアを提示できる可能性が高まるからです。

転職してきたばかりの仲間には、染まる前に、変だな、やりにくいな、面倒だな、と思う手続き、ルール、社内慣習があったら、どしどし言ってもらうことにしています。これでの改善、本当に多数あります。だんだん染まってきますが。既存の仲間もそういうマインドで日々過ごしていると良いのですが、ルーティンで忙しくて、改善は後回しですね。

「無知の知」を持つ賢い(?)ひとから、無知まんまんの何も知らないひとまで、「聞く」ことは得ることが多いです。

「聞く」、そして丁寧に「傾聴」する姿勢に、組織では価値を置きたいです。自分が「発言」するなら、相手も「発言」して欲しいですね。「聞きたい」ですから。

つべこべ言わずにオレの言うことだけ聞いて、そのように動け、ってひとは、ま、百歩譲って、他の機会に聞いていて知恵を得ているのかもしれませんが、支配と強制で、良い学びの機会を失っていると言えます。そもそもそんなオレオレは心が弱く、あるべきリーダーではない。仲間を仲間ととらえていない。

そして「聞く」内容が、「異論・反論・批判」であれば、尚良しです。自分の意見の正しさを再認識できるわけです。異論などに抵抗できないなら、自分の意見はそれまでということ。思考不足の意見だったってこと。

「聞く」姿勢、プラス「異論・反論・批判、ありがとう!」マインド、でいたいです。得るもの多く、自分の意見もブラッシュアップ。悪いコト、何もないですね。


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