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Xmasは人類を支えている? Xmasに感謝し、Xmasを超えよう

クリスマスイブ。大人になって子供も恋人もいないとたんたんと過ぎて行く。寂しいもの。でも、毎年、クリスマスの偉大な不思議なチカラに接し、ありがたさを感じます。

思い出すのは、ある会社での話。とても忙しい部署。初日から深夜24時を超える残業。土日は常に出社ではないものの(コロナ前の出社が当たり前の時代)、平日は毎晩遅い。ビールとおつまみ付きの個人タクシーがいつも待っていてくれる。月曜に鞄を持って出社し、後は金曜に帰るまで手ぶら。朝の電車は満員さに任せ爆睡。ワークライフバランス、コンプラな現代にありえない。しんどいながら麻痺。生産性があるのか無いのか不明。。。

さて、この残業の理由、様々だが、上司がいけてないのも理由。ディケンズの「クリスマスキャロル」の主人公スクルージのような「イヤ」な奴。ボクはそうあだ名をつけていた。

そんな中、職場での最初の12月24日がやって来た。先輩が「おれ、今日早く帰るよ」。「え?!」「あ、俺、クリスチャンだから。妻にも怒られちゃうし。後は任せたよ!お前はクリスチャンじゃないよね?」。「あ、はい。違います。しかし、いいなぁ、その理由!」としか言えない。「だろ!クリスチャン特権だよ」と笑顔。なんだか楽しそう。

素敵な先輩だったので文句無し。でも、できたらスクルージ(上司)もさっさと帰って欲しい。「スクルージさん(心の中で)、今日はクリスマスイブです。お子様も待っていると思いますので、どうそ先に早く帰ってください。後はボクがやりますから」と伝えた。すると:

「お前に課長の仕事ができるのか?!」
「あ、う、そういう意味では無くて。。。では、遅くまでお願いします」。「なんだ、それ。いや、早く帰るよ。あとは任せるよ」
「え、あ、課長の仕事はできません。すいません」
「当たり前だ。とにかくもうすぐ帰るよ。お前も好きにしろ、イブぐらい」

と、スクルージも実はクリスマスをわくわくしている感が伝わったのだ。いつものイヤな奴感は引き続きだが、ちょっと丸くてやさしい。スクルージも普通のパパなのかな、そう思ったのだ。お子様と奥様と何か約束していたのか、クリスマスはなんだかわくわくするのでしょうね。

そして、ボクも、当時の恋人と無理だと思うが仕事が早く終わるなら会おうと約束をしていた。このスクルージの「お前も好きにしろ、イブぐらい」の発言を聞いてうきうき。多少期待をしつつも、どうせ無理と思っていたので、とっても嬉しい。

まさにクリスマスのチカラ。子供のころのファンタジーな意味ではなく、何かを買ってもらえるという喜びではなく、大人になって気づくクリスマスのチカラ。全社会を動かすこのチカラはなんなのだろうか。すごいチカラだ。

過去からのまさに「クリスマスキャロル」(1843年出版)のような素敵な本や音楽、映画、イベント、サンタの存在(4世紀の実在の人物の説)などの積み重なり、教育・習慣・文化・広告の刷り込み、なのでしょう。人類の叡智ですね。やさしくあろう、とする。12月24日/25日は多くの人々の心に大いに影響し、人をやさしくする。やさしさのスイッチを押してくれる。

みんな本当はやさしいのですものね。なぜか普段は一方通行が怖くて、損するようで発揮できないのです。身構える。戦闘態勢。

それがクリスマスのお陰で、あちこちでやさしい気分が生まれ、Give and Takeが生まれ、愛し、愛されていることが確認でき、子供もできる。日本では9月25日生まれが365/366日で一番多い。いわゆるクリスマスベイビー。クリスマスから9ヶ月後、だから。

人口維持も、助け合いのやさしい社会の出現も、クリスマスに感謝だ。ますます、どんどん、やさしい社会になると人口も増えるかもね。。。

ということで、クリスマスには、宗教を気にせず、やさしさを発揮しないと!ですね。発揮していいタイミングです。やさしくありましょう。能動的にやさしくあることの嬉しさと、受動的にもやさしくされる嬉しさ、そんな双方向の効果が確認できる。やさしさのチカラ。クリスマスを機に学ぼう。

そして、やさしさのチカラを学んだら、クリスマスなんて無関係なぐらいに普段からやさしくあれるといいな、そう思うのです。

読んで頂きありがとうございます。
(職場を/人生を良質にするコンセプトv6_75)


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