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ナスカの地上絵・インカ帝国の歴史から想う会社の栄枯盛衰

ナスカの地上絵、マチュピチュ、クスコ(インカ帝国の首都)から大先輩がご帰還。死ぬまでにしたい100のことの1つが、インカ帝国の遺跡見学。ナスカの地上絵はインカ帝国以前とのことですが。とにかく、達成してご帰還された。

とにかく長旅だった。が、感動した。とのこと。日本からアメリカのLAまで10時間ほど、LAからペルーのリマまで7、8時間。そこから電車に乗り、バスに乗り。。。徒歩で登り。。。一人で行ったが、誰かと行って、自分が病気になったり、怪我したり、なんて迷惑をかける可能性があることを考えると、寂しかったが、一人で良かった、とのこと。

それに、空気が薄い。マチュピチュは高度が2400m、インカ帝国の首都クスコは3400メートル。ちなみに富士山は3800メートル弱。コロナの時にパルスオキシメーターで確認した指先で測る酸素飽和度は80%台とのこと。事前にこの高山病対策で、空気の薄い環境での運動トレーニングをして行ったが、やはり、空気が薄くちょっと動くとつらかった、とのこと。

しかし、だからこそ、過酷な行程で到達した、歴史的建造物、人類の不思議、風光明媚を目の当たりにして、達成感、充実感、満足感、幸せ、を感じたとのこと。

そこから、彼とインカ帝国の滅亡の話に。

ボクは文明の崩壊を知るのが好きで、現代にも役立つと思っているのだが、スペインによる虐殺と疫病が原因。スペインのピサロ将軍の”お手柄”。あるいは、インカ帝国のアタワルパ皇帝の”人の好さ”が原因。メキシコのアステカ文明も同じくスペイン人コルテスによる完膚なきまでの征服。

そんなこんなで、世界的に著名な進化生物学者・地理学者・人類史学者であるジャレド・ダイアモンド教授によると、コロンブスが”新大陸を発見”してから、インカやアステカなど、それ以前に住んでいた中南米ならびに北米の原住民の人口の95%が消えた、とのこと。殺されたり、現地のひとが免疫の無い天然痘で葬り去られたり。

びっくりですね、95%ですよ! でも、世界各地でこんなことが起きてきました。武器、船、人口を持つ国が、未開と勝手に定義し、侵略し、滅ぼしていく。人類の歴史の基本現象。

なお、馬や銃やその他の武器で圧倒的に強いスペインが、ついでに天然痘もまき散らして完膚なきまでに、現地のインディオ達を一瞬で葬り去ったがために、今でも遺跡が良い形で残っている。当時は武器の威力もそこまでではなかった、とも言えます。

一方で、文字を持たないインカなどの当時の南北アメリカの文明の詳細がわからなくなりました。ですので、現代人のロマンを駆り立てます。良いのか悪いのか。。。

こんなスペインの栄光も短期間。スペイン女王イサベルの支援を受けたコロンブスが1492年にアメリカ大陸を発見し、1520、30年代に中南米の原住民の帝国を崩壊させ、征服し、その後、地中海での1571年のレパントの海戦でオスマントルコを破り、意気揚々。スペインは無敵艦隊と呼ばれ、スペイン帝国の栄光に浸りますが、それも1588年にはイギリスがスペイン無敵艦隊を破り、スペイン帝国からオランダやポルトガルが離れ、今度は、大英帝国の時代に。

栄枯盛衰です。

しかし、ナスカの地上絵は不思議だ。インカの人たちによるものではない。砂漠の上に石を幾何学的に並べる。空中から見てはじめて、サルやクモやシャチ、人などの絵とわかる。

この大先輩いわく、「やっぱり宇宙人だよね。宇宙人作だね」とのこと。

ロマンの無いボクは反論する。宇宙人は無いですね:
・宇宙人にしては低レベルじゃない? サル、クモ、シャチってどうして、こんな動物や昆虫なの。地球に来てサルを飼ったり、クモがうざいと思ったり、シャチに”食べられた”りして、生活していたのかな? もっと精巧に作れそうだけど。。。
・地球に来る技術があるのに、石を並べるって、可愛すぎない? 子供の宇宙人かしらね。。。
・それに、どうしてナスカにだけ絵を残したのかな。他の地域でも色々残したらいいのに。
・あと、そもそも、地球に生物が誕生した奇跡を鑑みえると宇宙人はいないよ。などなど。

尚、地球に生物が誕生した奇跡度合いの比喩として、腕時計をパーツにバラバラにして25メートルプールに全部品を放り投げて、ぐるぐる水を混ぜていたら、あれれ、もとの腕時計が勝手に出来上がった! ぐらいの奇跡なんですって。そう考えると、宇宙人、さすがにいないでしょう。宇宙広しと言えども、宇宙人はいないでしょう。

さて、ボクの会社は、宇宙人が作った訳ではありません。だから栄枯盛衰になるのでしょう。社会の新陳代謝とも言えます。ま、栄、盛、までも到達していませんが。。。日々、がんばるのだけど、どこかで消える、そんなものですね。それでいいじゃないのかな。そう思います。

最近で言うと、中古車販売やタレント事務所、宗教団体、ジェネリックメーカーなどなど。不正をしたり、仲間を傷つけたり、だましたりしながら、永らえるより、滅びる時は滅びる、それでいいですね。そんな時が来る時のために部下(=仲間)には知識、スキルと共に知的・人格的に立派なひとになって欲しいですね。次のチャレンジで大いに活躍できるように。そう思います。

そんなことを考えさせられたインカ話でした。

職場を良質にするコンセプトv6_24
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。


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