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聞く=話したくさせるスキル。リーダーに必要(素敵なリーダーになりたい編_v4-7)

リーダーであれば仲間の話を聞くのが大切という。自分を主張するのではなく話を聞こう。検索すればそんな格言、進言はたくさん出てくる。

・口は一つなのに耳は二つ(聞くことの方が重要だから)。とか
・自分より優れたひとの話を聞くと学びになる。自分が話すことは自分の力を超えることはできない。一方、話を聞くことは今の自分の力に無い新たな知識、気づきが得られる。とか。
・良いリーダーシップはコミュニケーションから始り、良いコミュニケーションは聞くことから始まる。とか

当たり前ですよね。ビジネスは、なるべく多くのひとに末永く価値を提供する試みなのだから、多くのひとの心を知らないと売れるモノ・コトを提供できない。知るためには聞かないとですね。自分の主張をしても知れないですもの。

そしてその売れるモノ・コトを提供するのは自分だけでなく多くの仲間との取り組み。だから、仲間の熱意を持った前向きな思考・行動を促すには、仲間を知らないとダメですね。日々、仲間は悩み・課題を抱える。そんな仲間に成長の手助けをするのがリーダーの当然の役割。話を聞いて、仲間が熱意を持って動きたくなる環境・条件・モチベーションを提供する。

最近ボクが接した表現のお気に入りはこちら。「職業上のすべての進歩・向上は、他の人びとを観察し、研究し、理解する能力のいかんにかかっている」(「他人をほめる人、けなす人」(フランチェスコ・アルベローニ著、大久保昭男訳、草思社))。うーん確かに。相手を知らないとモチベーションあげられないし、仲良くなれないし、モノ・サービスも購入してもらえない。話を聞かないとですね。

そして、話を聞き出すためにも「質問力」が必要と言われる。相手自身が答えを持っているものだから、質問することで、主張せずに、聞くことで、解決に導く。あるいは自分自身についても同じですね。質問を繰り返す。質問を重ねて答えを出して、本質に近づく。

でも、その前に、って思う。そんな聞くことが大切なんて当たり前の、その前に、どうしてそのリーダーに正直な自分の悩みや課題、考えを話せるの??? 夫婦だってパートナーだって家族だって本音を言うかわからないのに。会社のリーダーにどうして本音で話しをするの???

ボクが以前勤めていた会社で「メンター」として偉い人が私に割り当てられていた。直属の上司には話せないことあるでしょ。だから、無関係な偉い人をメンターってのにするよ。色々相談してね。って主旨。が、このメンターに悩み相談したいなんて思わない。だって互いに知らないんだもの。朝の通勤でいつも出会うちょっと会話するひとや、いつものコンビニの店員さんと同じ感じ。本気でボクの悩みに向き合ってくれるわけが無いし、成長のためのアドバイスなどをしてくれるはずない、と思ってしまう。

気にしないで何でも話せなんて、下手の”質問力”を見せて来るが、話す気にはならない。そういうものだ。メンターでも何でも、会社の上司とは下にとって接したく無い存在だ。そういうものだ。

でも、リーダーと仲間でこの関係はあるべきではない。役割だけの関係、機能だけの関係性だ。相互にコマ・歯車扱い。人と人との関係ではない。だから、ボクはそうはならないぞ、と思い、部下からは目の前の仕事の問題はもちろん、人生・生活での成長への悩みや課題も話してもらえるように努力している(つもり)。

なんで、仲間は、部下は、リーダーに話しを聞いてもらいたい、と思うのか。そこがベースに無いと、「聞く」に徹するも「質問力」も効果薄。

ボクが思うに:
1.本当に仲間や部下を人格的・知性的に成長させたい、と会社としても名言しているし、リーダーもそう思い、行動している(社員の成長が大切なんだと伝わっている)
2.だから個々の考え・人生に関心を持っている。から、日々声かけするし、雑談好き(仕事の邪魔しない程度にね)(気に掛けられていることが伝わる)
3.会社の利益・継続は大切だけど、利己的(自分の稼ぎ、会社の稼ぎ)ではなく、ビジョンの前で社員は平等。誰かを選択し、誰かを悲しませることはあるが、説明が納得的で、利己的じゃない(自分のことを基軸に考えてくれると信じられる)
4.もちろん悪口や批判を隠れてしない(裏表が無いから安心できる)
5.自分の悩みや課題も飾らず話し逆に相談もする(社員も素直になれる)
6.そして、愛嬌と笑顔(接しやすさを視覚的に感じられる)

ボクのメンターには、どれもなかったです。。。

「素敵なリーダー」: 日々の雑談・会話。会社の課題や自身の役割・能力といった課題などのトピックだけでなく、顔色や服装、疲れ具合、声のはり、など言葉にならない様々な情報のやり取りですね。その蓄積が仲間を知ることになる。ますます興味を持つ。野球選手でもゴルフ選手でもその人柄やプライベード、過去を知るとだんだん好きになるものです。同じ。部下・仲間それぞれ興味を引く「色々」をカラフルに持っています。こちらからおはようって声かけ。人格的・知性的成長をめざし、興味を持って、利他主義で、隠し事せず、飾らず、愛嬌と笑顔。これぐらいあれば、話してくれそうな。だから「聞ける」ように思います。

こんな素敵なリーダーになりたいですね。

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