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真のリーダーシップ:人々が自発的に付いて来る。一緒に居たいから(ベターアイデア? v3-49)

会社の説明(営業)セミナーを実施する検討をしていて、そのアレンジしてくれるひととお話をしていた。その方、お若いのに、色んなことをされている。30歳ぐらい? 自分の会社を2つ持っていて。その1社の一部の業務を別会社として切り出そうとしていて、また、1つを社団法人に変えようとしていて。一つの会社は健康食材を農家さんにお願いして作って販売していて、それを貰ったけど美味しかった。もともとは企業相手にイベントを主催したり、中小企業同士のマッチングをしたり。ファシリテーターしたり。

でも、自分で会社をしていないと、本当のビジネスの辛さとか、中小企業の気持ちが分からないと気づいて、会社をつくったらしい。それに、時に知り合いのバーを月に何日か切り盛りするらしい。簡単なカクテルなら入れられます。でも、カクテルは頼まないでくださいね。ビールかウィスキーとかで、とのこと。

「すごいね。色んなことやっていて。しかも会社も作って引っ張っていっていて。リーダーですね。」と伝えると、「いや、それが全然、そんな魅力なくて自分。。。リーダーというか・・・」

ということで、リーダーシップの話になった。この方は会社をつくって社長、切り盛り色々しているけど、リーダーシップ発揮しているかわからないとのこと。

「リーダーというか。。。」、と始り、あまり自信の無い自己評価が始まった。「なんだか会社がスタートして。何がやりたい、というか、会社という物を知らないとダメかな、と思って。今は、細かい現場の仕事ばかりたくさんです。商品の箱詰めとか。家が倉庫です。部下もちょっといるけど、リーダーだよなぁーなんてカリスマ要素も力強さも、魅力ぜんぜん無しっ子です。みんながとてもいい人達なだけで。一緒に仕事して横並び的です。給料なんてなんだか安いのだけど。。。申し訳ない。いろいろと売らないとですね。。。あ、でも、いろいろ上手く行かなくて。ファシリテーターしてるのに、どうも自分のことをしゃべるのは苦手です。聞くのはいいのだけど。」

「わぁー、すごいね、それらがまさに、まさに素敵な、魅力的なリーダーだよ。だから給料も安いのに、なぜか仲間がそばにいるんだよ。自信持たないと!」と返した。

「知っている?ボクの好きな本にビジョナリーカンパニーってのがあって、すぐれた、超すぐれた会社を分析したリーダーに関する本なの。シリーズで5作品ぐらいでているのだけど、こんなことを言っていたよ」。

頭に思い浮かぶ限りの定義をたくさん伝えた。なお、今、家に帰って、該当するところを探して引用したのが以下。一部は伝えていないけど、今、見つけた良き文章もあったので。(以下、「ビジョナリーカンパニーZERO(ジム・コリンズ、ビル・ラジアー著、土方奈美訳、日経BP / ビジョナリーカンパニー(ジム・コリンズ、ジェリー・I・ポラス著、山岡洋一訳、日経BP)」)

例えば:
・すばらしい会社をはじめるには、すばらしいアイデアが必要である、は神話。ビジョナリーカンパニーには、~スタートで完全につまづいたものも少なくない。
・腕力とリーダーシップを混同してはならない。
・リーダーシップとカリスマ性を混同してはいけない。
・カリスマ的指導者はまったく必要ない。

それからそれから:
・「リーダーらしい人格」というものはない。有能なリーダーの中には物静かで内気で控えめな人もいれば、陽気で社交的な人もいる。~人前で話すのが得意な人もいれば、あがり症の人もいる。
・偉大な企業を育てるリーダーは「現場型」だ。
・偉大な企業には、すばらしい人間関係がある。
・偉大な企業では、社員と会社の関係は「仕事と引き換えにお金をもらっている」といった従来型メンタリティとは大きく異なる。
・「もっと個人的に関与することで、初めて関係が構築できる。」
・「偉大な企業を育てるリーダーは~ビジネスに人間味を加えようとする。」

そして:
・真のリーダーシップとは、従わない自由があるにもかかわらず、人々が付いてくることだ。

自由がある、のに、そのリーダーに、そのリーダーのリーダーシップに仲間が付いてくるのだ。付いていっている意識もないかもしれない。一緒に居たいのだ。一緒にいて安心なのだ。

この方に、どこまで信じてもらえたか。それに一朝一夕で自信なんてつかないだろう。でも、つまり、今のままでもがいていく・努力していくので良いように思った。あとは、何を社会に実現したいのか、仲間とともに実現したいのか、何がビジョンなのか、夢なのか。会社の存在意義を、シンプルな言葉で定義し、みなに周知し、共感してもらえたらいいですね。

あ、あとは笑顔と愛嬌。

今日のベターアイデア:
奴隷関係や強制関係、主従関係や非人道的・非人間的関係、ではなく、さらには、機能と役割だけの関係に留まるのではなく、人間味ある感情的な個人的な仲間とのつながりをベースとし、そして、自律に任せる、自走ができる、そんな大いなる「自由」が有る。そんな自由にできる中でも、自らそのリーダーと共にビジョンに向けて進んでいきたい、一緒に居たい、と仲間が思っている。これを実現するのがリーダーであり、リーダーシップである。これ以外のベターアイデアがあったら教えて欲しいところ。自分の信じるリーダースタイルだ。そうなるべく日々努力したい。

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