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悩む選択 v2-24:運動の時間は無いけど入院の時間はある?入院の時間は無駄だから運動する?

ボクともぐらさん。「ぼくモグラキツネ馬」という絵本からあだ名をとった。やさしさの強さを謳う絵本。やさしいひとになり、やさしいリーダーになり、組織をやさしさで強くすることが夢の2人にとって学び多い大切な書。この絵本や他の書籍、実経験から学びながらやさしさによる組織強化を体系化中。最近は職場で直面する悩ましい「どっちを選択する問題」をアレコレ整理、心の強さに役立て中。

今日の悩み:

A.忙しいし面倒だし運動する時間なんてない。でも病気や入院の時間はある。その金の余裕もある。

B.病気したり入院すると仕事の時間はなくなり、お金もかかる。周囲にも迷惑かける。だから健康でいるのに必要な運動をする。

1.ありがちなひと:
運動したいのだけど、うまく時間が見つけられない。だから:
そのせいで病気になって治療する時間はしょうがない。
そのせいで入院する時間はしょうながい。
そのせいで病気にかかるお金はしょうがない。
そのせいで入院にかかるお金はしょうがない。
そのせいで周囲に迷惑をかけてもしょうがない。

2.素晴らしい考えのひと:
病気になる時間が無駄だから運動する。
入院する時間が無駄だから運動する。
病気を治すにかかるお金が無駄だから運動する。
入院にかかるお金が無駄だから運動する。
自分を大切に思ってくれるひとのためにも健康でいる。

3.サイテーなひと:
運動しても病気になるだろうし入院もありえる。だから運動なんてしない。
病気・入院のために保険をかけている。だから運動なんてしない。
病気・入院なら周囲に迷惑をかけても許されるから、運動なんてしない。
病気・入院した方が周囲が心配し気遣ってくれるから運動なんてしない。

健康には、1.食事(栄養)、2.睡眠と、3.運動、ならびに4.ストレスを避ける、が必要ですね。

1.空腹と2.睡眠は本能ですが、何をいつ食べるか、どのように寝るか(規則正しくか、不規則か、ベッドか、車の中か、など)は本能を超えた自律が必要です。

自分を律しないと!

太鼓の時代から、人類は猛獣に襲われ食べられてしまう危険の中で生きて来ました。それ以外もストレスたくさん、どこに行くにもストレス。だからこそストレス回避の方法を獲得して来たのでしょう。人類がお酒好き、薬好きになったのも、酔っ払い・麻痺したくなるのも、この理由ですね。ただ、お酒が合わないひとも、薬は法律で規制されていたり。なので、自分にあったストレス回避方法を見つける、ストレスと思わない感情コントロールスキルが必要ですね。

こちらも自分とちゃんと向き合って律しないと!

さて、運動。仕事がら整形やリハビリのドクター、作業療法士、理学療法士の先生方に接することがあり、いろいろ学ばせて頂きます。本当に運動は「治す」という意味でも、健康を「維持」し、病を「防ぐ」という意味でも重要です。

ただ、人類は基本、運動嫌いです。筋力や脚力などが強い・速い方が他の動物に襲われる環境では、もちろん有利ですが、一方で、力を温存しておく、むやみやたらに”動いたら見つかる” という環境なので、「動かない」というか、ずぼらというか、怠け者が本能なのですから。

でも、狩猟して、木の実などの食を探し採取していた時は、追いかけて、逃げて、捕まえて、倒して、飛び上がって、落ちて、転んで、運んで、自然に運動していたのでしょう。

効率的な筋トレ・有酸素運動ではなかったでしょうし、間違って痛めることも多々あったのでしょう。でも、なので、結局、意図的に運動するという本能はなさそうです。運動することが苦手なわけがわかる気がします。

このような狩猟採取の人類は現代人と比べ、細菌の感染や骨折、肉食獣に食べられるというリスク、いろんな相手との闘いが頻繁で、危険がすぐそばにあったから、平均的には長生きはできていません。ただ、このような外的要因に幸運にも出会わなかった/逃げられた場合の寿命は短くはなかった、という話も読みます。適度な食事(暴飲暴食はありえない)と睡眠、それにこんな自然な運動があったからですね。

今や、現代人は、小麦とお米と畑と家畜(養殖)の発展で、これらの奴隷です。「動かない」人類です。

また、よくわからない体調不良だと「ストレス」で片付けられ、自分はストレスまみれだと脳みそがインプットされます。適度な運動は推奨されますが、多大な負荷は避けてね、と先生に言われて、結局、安静第一。なので、結局、動かなくなります。デススパイラルです。

だから、意図的な「運動」が必要ですね。スポーツでも、筋トレでも、散歩でも、ジョギングでも。なんでもいいけど、自分が簡単に”できる”を超える負荷をかけて。

ということで、運動についても自分を律しないと、ですね!

これは自分のためではなく、周囲の大切なひとのためです。自分で自分を律し、健康的でいる。周囲に迷惑をかけない。

そして、その努力をしている姿は知らず知らずに周囲のひとに影響を与えています。健康のイノベーターになりましょう。周囲も「あ、運動しないと」になっていきます。

「イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ、ラガード」(イノベーター理論)っていう、マーケティング用語があります。健康については、みなさんはどこですか。

日本では社会保障費が崩壊しており、人口も減り、3割負担(現役世代)の医療費負担がますます高くなり、生命保険も高くなるでしょう。

でも、こういう日本の状況だから運動しよう!ってことではないですね。こんなことはどうでもよいのです。政治家や知識人じゃないし、目に見えないし、切実な問題なんて感じられません。

ただ、自分を律し、正しく生きるのがいいかな、と思うのです。荒野をジャングルを走り回っていた先祖に敬意を払って、利他主義と自己を律する強さで、運動と共に健康でいようと努力する、これが単純にステキに思います。

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