決闘シーンが不満なので改善案を考えた。 「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」映画感想
「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」ってあるじゃないですか。
『スター・ウォーズ』シリーズの、レイを主人公とする続三部作の第1章『エピソード8』に当たる、2017年に公開された映画。
公開当時劇場で見たのですが、最近地上波放映もあったので再度見ました。感想書きます。決闘シーンの改善案も書きます。
どちらかと言えば、既に見た方向けの文章です。
エピソード7の感想は下記を御覧ください。
ネタバレ注意
「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」
「スター・ウォーズ シリーズ」全般
2017年製作／152分／G／アメリカ
原題：Star Wars: The Last Jedi
配給：ディズニー
あらすじ
最高指導者スノークが率い、ハン・ソロとレイア・オーガナの息子で祖父ダース・ベイダーからダークサイドの力を受け継いだカイロ・レンを擁する帝国軍残党ファースト・オーダーは、レイアの下に集ったレジスタンスと激しく交戦。レジスタンスは徐々に追い詰められていく。一方、水の惑星オク＝トーの孤島で隠遁生活を送っていた伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーを捜し当てたレイだったが、ルークはレイを拒絶し、島を去るように告げる。なんとかルークの力を借りたいレイは説得を続けるが……。
(映画.comより)
最後のジェダイのコンセプト
「最後のジェダイ」は大まかにゆうと、
「今までのスター・ウォーズが持つ神話性が、ある種の思考停止や懐古主義に陥ってしまう負の面を持っているのではないか。それを乗り越えるための作品をつくろう」
というコンセプトだと思うのです。
良くも悪くも旧作が偉大だった。
でもだからといって原理主義的になってよいのか？
時代とともに価値観と物語を前に進めよう、とゆう作品。
町山さんの解説がわかりやすいのでぜひご覧ください。
こちらの記事も是非。
ぼくは、このコンセプト自体はいいと思うんですよ。志はすごく良い。
「ジェダイは血統だ」という設定は、ぼくも賛成できなてなかったので、「血統ではない」といってくれたのはすごく良かった。
「最後のジェダイ」の問題点
ただやはり、問題も多くあります。
ひとつは「最後のジェダイ」が新三部作の中の二番目であるということです。
新三部作の第一作のエピソード７「フォースの覚醒」と、エピソード８「最後のジェダイ」が真反対のアプローチなんです。
旧作の神話をひっくり返すことなく、そのまま素直に続編を作ろうとした（ように見える）エピソード７と、その逆のエピソード８。
すんなり続いてない。
「最後のジェダイ」は序破急の「破」に当たるんだろうけど、「フォースの覚醒」がファンサービス満載の、悪く言えば接待感のある作品だったのでギャップがあまりに大きい。
もうひとつの問題は、作劇が面白くない、ということ。
「新しいこと」をやるのは良いですが、つまんないならだめだと思います。
全体の宇宙船による追いかけっこの構造がすげーわかりにくいんですよ。
わかりにくいがゆえに、「追う追われる」の緊張感がなくなってしまう。
そこにレイの修行シーンとか、カジノでハッカーを探してどうのこうのとかも入ってくるから、いまいち一本話の筋が通らない。
特にカジノの惑星に行ってベニチオ・デル・トロを探してどうのこうのって、超どうでも良くない？
あのくだり、なんか映画館で観てて飽きちゃった。
んであの作戦がだめで、敵がこう来たけど、実はこうで...ってもうどうでもいいわ！
結局、最後追い詰められて全員で横一列で特攻攻撃！ってさぁ。
なによそれ。
継承の軽視
レイの修行シーンも面白くないんですよ。
「ルークが師匠になったらどうゆう修行つけるんだろう？やっぱり片手倒立かな？フォースを会得したら、海に沈んでるX-ウイングをひきあげるんだろうなー。超ワクワクするぜ😃」って思うじゃない。
そんなの全然なかった。アイデア皆無。
いつの間にかレイが強くなってる描写に見えちゃった。
古いものを否定するあまり、継承すること自体を軽視してるように感じてしまう。
ルークは弟子を育てる過程で失敗し、カイロ・レンをダークサイドに落としてしまった。であれば、弟子を立派に育てる事ができないと、ルークの物語がいつまで経っても閉じません。
つまりこの映画では、レイをしっかり訓練してジェダイにする必要があった。
決闘シーンの不満点
ここが最大の不満点なんですけど、決闘シーンですよ。
決闘シーン。
ルークは実はフォースで生み出した立体映像だった！ってなんじゃそら！
本人が来てよ！
本物の生き様を、直接若きレジスタンス達に見せてやらないと！
ぼくの案
改善案はこうです。
カイロ・レン率いるファースト・オーダーに攻め込まれ絶体絶命の反乱軍。
もはや勝ち目のない特攻を仕掛けるしか道はなかった。
次々と倒れる仲間たち。
そこになんと！旧型のX-ウイングが！
帰ってきた！ルーク・スカイウォーカーが帰ってきたのだ！
カイロ・レンの件で責任を感じ、引きこもっていたルークだが、過去と決着をつけるため、戻ってきたのだ。
「私は最後のジェダイではない。」そう言い放つルーク。
ジェダイの精神はレイへと確かに受け継がれていた。
そして、ルークの傍らに人影が増えていく...。
オビ=ワン・ケノービ、ヨーダ、そしてアナキン・スカイウォーカー。
これは過去のジェダイたちの幽体だ！
レジスタンスを逃がす時間を稼ぐため、次々と姿を現すジェダイ達。
最後の決戦が始まる！
どうでしょう。
めちゃくちゃ熱いじゃないか！過去のジェダイが全員集合するの。
東映映画祭りで、仮面ライダーが大集合するあの感じですよ。
© 石森プロ・東映
結構良くないですか？アゲアゲです。
やっぱりねぇ、師弟対決と父殺しがスター・ウォーズの骨格なので、最後まで男性神話をやりきるしかねェェェェ！
J.J.エイブラムスゥゥ。エピソード9見に行くからなァァァ！
ウォおオオォォォ！！
ここまで書いて、ジェダイ集合ってエピソード３にも似たようなシーンがあった気がしてきたわ。
新規性無いアイデアだったらごめんなさい。
しーゆー
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