結婚式に憧れがある人へ
友人が結婚式の様子をインスタにあげていた。
この表現からわかると思うが
つまりは、わたしは呼ばれなかった訳で。
お察しの程度の関係ということだ。
ありがたいことだ。
だからこそ、こういう話ができる。
あらかじめ言っておくがわたしはひねくれている。
動物園に来た感覚でわたしのひねくれ具合を楽しんでほしい。
さて、幸せ絶頂の彼らの話をしようじゃないか。
彼らは沖縄の海辺で式を挙げたらしい。
どの写真も笑顔で、幸せそうであった。
砂浜で膝をついて、指輪を新婦に差し出す新郎。
新郎が新婦をお姫様抱っこしたり、婚姻届にティファニーの指輪を並べて置いたり。
羨ましいな、いいな、と。
普通の人なら思うだろう。
もしくは
彼らが仲のいい友人なら、また違う感情が湧き起こるのかもしれない。
そんな場面でわたしは素直に
「本当にそんなのが幸せなのか?」
と思った。
そんなのというのは
「みんなと同じようなビーチで、同じような構図の写真をとって、プランナーの提案してくれた式場で誓いの言葉を言って…」
そんなにみんなと同じことをして幸せな気分になるの?と思いました。わたしだったらならないなぁと。
だからわたしは彼らの幸せそうな様子をみてこう考えるわけです。
一生に一度のイベントに、お金を使って気持ちよくなりたいのかな?
みんなと同じ写真をとってアップロードしないと不安なのかな?
などなど。
ね。
ひねくれてるでしょ。
みんな同じようなことしてうれしそうだよなぁ、どうしてだろう、と悩んでいると、ある怖いことに気付いてしまった。
それは
結婚式は巧妙に作られた「ユニクロのようなもの」であると。
ユニクロといえばコスパ最高のファストファッション店。
日本が世界に誇るブランドでしょう。
わたしの言うユニクロのようなものというのは、よくできた工業製品という意味です。つまり、結婚式ってオーダーメイドってほどでもないし、そんなにありがたがるものじゃないよね、という。
そもそもたくさんの金をもらいたい企業VSなるべく金をかけず式を特別にしたい消費者という利益相反の関係にあります。だから費用以上の見返りやおもてなしは構造上、難しいです。
さらに「〇〇という要望があればこうしよう」「△△という苦情があれはこうすべき」のようなフローチャートがウエディングプランナーやスタッフの頭には出来上がっているはずです。
これはオーダーメイドというよりは
まるで、ユニクロの工場で、無駄なく縫い付けられ、製造ライン流れていくフリースみたいなものです。
結婚式や式場の演出はいかにもオーダーメイドのように繕われ、ありがたがられますよね。しかし、それらはあくまで既製品の枠をでないのです。ユニクロのフリースと同じですよ。
ユニクロのフリースを手に取ったあなたは「わたしのためにこんなにいい服を……ありがとう……!」と感動できますか?
わたしにとっては結婚式なんかもこれと同じことなんですがね。
散々なことを言っていますが
勿論、結婚に関わる方々の仕事を貶したいのではありません。
ユニクロ、わたしは大好きです。
最近はユニクロでしか服を買わないくらいです。
ただ、わたしが言いたいのはいくらユニクロが好きでも、大事な大事なピアノの発表会で着ることはしないということです。
わたしはそれを着ることで、特別な感情を抱くことはないわけですね。
それと同じようにわたしは雑誌に載っているような式場やみんなが羨むビーチでの結婚式みたいなものに特別な憧れはありません。
「だって、結婚してる人はみんな大体おんなじような経験してるもん。それってなんにも特別じゃないじゃん。」
わたしの心の中のみちょぱがこのような鋭い指摘をしています。
ユニクロでもザラでもいいけれども、ファストファッションとそういうものの違いって高い費用以外は何も違わないと、あくまでただの商品だとお判りいただけたと思います。
これを否定する人たちがいるとしたら、「高いお金を払ったのだから私達の選択は正しかった」という合理化が働いていると考えるのが自然です。
みんな結婚式を特別なオーダーメイド品だと勘違いしているのです。
わたしにはそれが工業製品と同じように見えていたから、嬉しくなる道理がなかったわけです。
このように、多くの人がボヤっと抱く憧れも、理想も、よく考えてみたら大したことがないものだったりします。
わたしが伝えたいのはそういうものに意味が無いから飛びつくなということではありません。
理解した上で飛びつくなら個人の自由だと思います。それ以上の価値があると思うのならそれがあなたの正解だと思います。
こういったことも考えもしないで「なんとなく」飛びつくことが愚かだとわたしは言いたいのです。
いやぁ悪口言って悩みが解決してスッキリしました。
とはいえ…
色々と敵にまわす発言をしました。
特に、「幸せな彼ら」に対して。
わたしと彼らは違う人間なので同じものを見ても違う感情を持つでしょう。
まずもって、インスタに載せられた写真の過程の数々をわたしは知りません。
だから、彼らが幸せだと言えば本当にそうなんでしょう。
それが嘘だとか、結婚式なんて小さいことだとか言いたいわけじゃないんです。
彼らにとっては彼らだけの特別な思い出で、それ以上でもそれ以下でもないのです。
かと言って
結婚式に金をかけてるからいいとか、ハワイだからいいとかそんな勝負をしだしたらゾゾタウン元社長の前田友作に勝てる人はいないですし、そんなのは無駄だとわたしは思う派です。
先ほども申した通り、例えば月で式を挙げるとか、そんなのに比べたら結局、既婚者はおんなじような経験しかしていないんです。
なら、別にその土俵に乗って、おんなじように高いお金や時間をかける必要ってないよなと思うわけです。
そんなものよりも
結婚される方々の「これまで」と「これから」が思い出を特別にするのですから、そこにリソースをかけた方が合理的、というか「特別」ではありませんか。
だって例えば、結婚式や結婚指輪やマイホームが特別にしてくれるわけではありませんものね。
いよいよ、話が散らかってきましたがわたしが伝えたかったのは
そんな「工業製品」に頼ろうとするなということ。
そして、よく考えもしないでそんなものに幻想を抱くなということ。
あなたたちだけの力で生活を特別にするしかないのです。
だったら、無駄なものにお金や時間をかけるのって馬鹿らしいですよね。
資源は限りあるわけですから、資源を幻想へ突っ込むのではなく、より価値の高いものへ配分してはいかがでしょうか。
何となく言いたいことはわかった、一里ある、と思った方。
おめでとうございます。
あなたも立派なひねくれ者の仲間入りです。
ひねくれ者同士、いいねし合いましょう。
では、また。
結婚とか興味ある方はよかったら↓もどうぞ。
こんな感じで物事をいろいろな角度から見ることが好きな変人です。
よければフォロー・コメント・スキ、お願いいたします。
他の記事もよんでもらえると泣いて喜びます。
こんなわたしですが、結構人生相談されたりします。
もし話を聞いてみたいという方いたらこちらから送ってみてください。ノートやブログで回答します。もちろん無料ですよ。
ではまた。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?