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厚焼きパンケーキに祖父の好物だった完熟柿のジャム?ソース?

昨日のnoteの最後の方。
富有柿の食べごろの見極めについて少し書いていました。
これまで私、柿は「カリッ」とした若いものから、種の周りがやや「ゆるっ」としてきたものまで、どのタイミングでも美味しくて好きだったのですが、今年、そのラインナップに「完熟」という状態が加わりました。

子供の頃、祖父が好きだった、木になったままの状態で完熟を待った柿。
それは庭に来る鳥たちとの争奪戦だけれども、なんだかんだ言いながら、楽しそうだった祖父との思い出です。

ただ、でもその、完熟していて、手で持つのも恐る恐るというような柿は、子供心にはイマイチ美味しそうには感じられず、食べたことがなかったんですよね。
それが今年、仲良しのイタリアンレストランさんのおすすめメニューに入っていたり、noteで出会ったシチリア在住のkaorina091さんとのコメントのやり取りの中でも「柿は完熟を食べるよ」というワードが出て来たりして、あら?これは今、私に『完熟柿』を食べなさいという指令が来てる?と。

それで、それまで冷蔵庫に入れていたものの中から2個を選んで、室温に置きながらの追熟を開始させました。

結果から言うと『完熟柿、美味しい!好き』

おじいちゃん、ごめん。
あの時、一緒に食べて「美味しいねー」って楽しめたら良かったねぇ。ごめんなさい。
でも、やっぱり子供の私には、あのジュルジュルジュルっとした柿は「柿にあらず」だったんだなぁ。
干し柿は好きだったのにねぇ、もう一歩だったねぇ、子供の私。

さてさて、そんな完熟柿。
1個目は、フレンチトーストと合わせていましたが、2個目。というか、最後の1個はパンケーキと合わせることにしました。

強力粉を入れて、もったりぽったりとした重めの生地で焼き上げた、ふかふかの厚焼きパンケーキです。
厚焼きパンケーキは、専用の型に入れて焼くよりも、こんな風に形はいびつになっても、フライパンに生地を落としてじっくり焼くのが好み。
ひっくり返す時も、厚みを保てるようにそっとゆっくりです。思い切りよくパーンと返してしまうと薄くなっちゃいます。お好み焼きと同じですね。

じわーーっとじっくり火を入れたパンケーキを積み重ねて、上にバター、横にはマスカルポーネを添えました。
そして、皮をそっと開いた「完熟柿」です。

ペティナイフの先でプスッと穴を開けたら、後は指先でスルスルと剥けちゃう皮。
出てきた身の部分をバターナイフで崩していくと、ジャムのよう?ソースのよう?
このとろとろのところを、メープルシロップの代わりにしていただくことにします。

それにしても、美しい色。
オレンジでも赤でもない、これが「柿色」なのかな?

夫はチャイ、私はコーヒーと一緒に。

ボリューミーなパンケーキなので、バターとマスカルポーネと完熟柿をそれぞれ単体だったり、組み合わせだったりと、好きなようにアレンジして楽しむのにぴったりでした。

薄焼きパンケーキを高く積み上げてシェアして食べるパンケーキタワーも、休日のブランチとしてはとても楽しくてオシャレだなぁとトキメキますが、自分の分が目の前にどーんと用意される、素朴な見た目の厚焼きパンケーキもほっこり幸せ。

今年デビューした美味しさ「完熟柿」
来年からは定番にしよう。
いつでも食べたい時にすぐ食べられる!じゃなくて、まだかな?そろそろかな?と迷ったり、もう1個追熟させとくべきだったー!とか考えながらというのも、これまたひとつのお楽しみだなぁ、きっと。

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