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“お茶”の時間をたのしむ

今日は毎月1回のお茶のお稽古の日でした。
その時々のメンバー、稽古の内容によって、開始時間が前後するのですが、久しぶりに本日は朝イチからの集合。
私が習う先生の稽古は、茶室の掃き清め、拭き清めというお掃除から、お道具出し、床の間の準備、、、と全ての用意をゼロの状態からやらせてもらえるスタイルです。
パッと行ってお点前の稽古をつけてもらってお終い、ということではなく、長い時は朝から準備を始めて、整ったら順番に亭主をしながら、客側や半東を入れ替わり立ち替わりで務め、気がついたら夕方、なんてことも。

今年はコロナ禍で春の茶会が中止になり、その後、稽古場が閉じられたこともありましたが、夏前には再開。色んな対策を打ちつつ、コレまでとは違った手順を踏みつつ、稽古に励んでいます。

そもそも、、、
茶室に集って、皆が近い距離で、一椀を回して、、、という茶の世界なのですから、この密を避け、距離を取り、何もかもを消毒し、というのはなかなか難易度が高いのですが、そんな中でも、空気は窮屈にならず、客人をもてなすという心。
あらゆることにざわざわしがちな昨今で、こういう時間を持てていることは、喜ばしいことだなぁ、と感じています。

11月は茶人の正月。炉開きの時。
茶室に炉が切られ、炭が燃える。
稽古仲間の久しぶりだけどみごとな炭点前。
コートがいらないほどの暖かさになった東京でしたが、それでも炭火で沸いた万代屋釜のお湯は美味しかったなぁ。

表紙の写真はこれまた違って、中国茶。
先日、お稽古仲間と過ごした『茶箱あそび』のワンシーンです。
同じ武者小路千家で学ぶ仲間は、中国茶のエキスパートでもあります。
無駄がなくスマート、かと言ってやたらとこちらに緊張感を与えてこない柔らかな所作から注がれる中国茶は、杯を重ねるごとに豊かに変化する味わいでした。

茶杯も菊の花。季節限定で楽しむ贅沢。

この日は、『仏手 ぶっしゅ』という、大きく開く茶葉の台湾茶と、私が持ち込んだ洋菓子に合わせて、中国紅茶をいれてくれました。


2020年が、あと1ヶ月と半分しか残ってないなんて、、、という気分ですが、お茶を挟んで、お茶を通して、いい時間を一緒に過ごせる仲間に恵まれていたことは有り難かったなぁ。

今年の稽古も残すところ12月の1回のみですが、改めてそんなことを思いました。


夢も広がる『茶箱あそび』の様子はまた今度。

↑ 母が突貫工事で編んだ、茶入の仕覆など。



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