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2023年元日 おせち料理

あけましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願いいたします

帰省を取りやめて、東京で新年を迎えることに決めたのが29日。
なので、全然おせちを作る予定もなくて、準備も出来ていなかったのですが、なんとか形にはなったかなとホッとしている、元日の夜です。

最初から自宅で新年!と決めていたら、きっと私のことだから、新しい器も買っていただろうし、これまでに作ったことのない新しいチャレンジなメニューにも手を出していただろうなぁと思うのですが、今回は無理せず、やれることだけやる、あとは食べたいものを優先する、というスタイルで用意しました。

メインは豚肉 ドイツ料理の『アイスバイン』
豚肩ロース肉をグローブや黒胡椒をいれた漬け汁に2〜3日ほど漬け込んで、その後、コトコト静かに1〜1時間半くらい煮るという料理。
去年、撮影の仕事でこの料理を“作って撮る”という依頼があって、その際に初めて作りました。
作ってる時は、えー、これホントに美味しくなるの?なんて実は思っていたんですが、食べてみたら、えええ!!これ、こんなふうになるんだ!と感動した料理です。
大した材料もいらず、テクニックもいらず、ただ時間をかければいいだけ、みたいなレシピ。
これは騙されたと思って、作って食べてみてほしい。(今度ちゃんとnoteにもレシピ書いてみよう!)

今回は豪華に見えるように、厚切りスライスで、どーんと真ん中に置きました。
我妻珠美さんの平皿は私の宝物のひとつです。

アイスバイン、そのまま何もつけなくても美味しいのですが、ちょっと変わった「ピンク色の粒マスタード」が家にちょうどあったので、合わせてみました。
『エジプト塩』を出しているところが作っている新作の『北のマスタード』です。ハスカップのエキスが入っていて、ほんのり甘い。
見た目のピンクも楽しくて、なかなかいいんですよー。

そして、お雑煮

私は岐阜県出身なのですが、実家のお雑煮は「醤油ベースの出汁の中で角餅を煮る」タイプ
入れるのは、実家の方では「餅菜」と呼ばれる葉野菜。小松菜の若いヤツ、みたいなイメージ。
でも小松菜ではない。餅菜は餅菜。
関東ではみたことがありません。
ちなみに、私は岐阜でも西濃地方。夫は東濃地方の出身ですが、お雑煮文化は同じです。
ただ、私の方が西よりで「丸餅と角餅の境目」とも言われる関ヶ原に近いこともあって、スーパーなどにも普通に「丸餅と角餅」両方が並んでいました。そして、どっちも好きで、両方普通に食べてました。

まあしかし、そのスタイルのお雑煮はなんとも地味なんですよね。
すまし汁に餅(柔らかく、やや溶けてる感じ)、そして青菜。最後に鰹節をバサっとするだけ。
お餅を煮込むので、おつゆも濁ってきちゃうんです。味はいいし、その濁って、ややとろりとしちゃうおつゆが逆に魅力なのではありますが、ビジュアルではたぶんこれ平均点以下、かな?
というわけで、今年は「焼いたお餅に熱々のお汁をかける」スタイルにしました。
スライスした椎茸はお汁と煮たけど、小松菜といんげんは別で火を通したもの、なるともあとのせです。

コロナで帰れなかった2021年のお正月も自宅でおせちだったのですが、その時とは別の雰囲気にしたくて、お重は「取り分け」ではなく「一段に一人分」を入れることに。
本来は三段重なので一段分少なく使うため、入りきらなかったものはそれぞれ小皿などを使って並べました。
和食器も古いものと現代のものをまぜこぜ。
漆器やガラス、あとイギリスやフランスなどの洋食器も入れたけれど、それはそれでなかなか楽しげな感じに出来たかな、と。満足。

きんとんがオレンジ色なのは、さつま芋ではなくてかぼちゃで作っているからです。
夫と私の体質的に、どうやらあまりさつま芋は合わないのでは?という中医学の教えから、今年はかぼちゃにチェンジ。
厚焼き玉子は、近所のお寿司屋さんで購入。
毎年、年末になると「玉子焼きの予約出来ます」みたいな張り紙がされるのですが、帰省する場合は頼めないので、ここぞとばかりに買ってみました。
甘いのかな?それとも出汁が効いてるヤツかな?とドキドキしつつ、端っこカットして食べてみたら、すごーーーくプレーンな味わいで、いい意味で裏切られた気分です。
すんごい食べやすい!誰もが好きなヤツ。正解!

どうなるかしら?と少し不安もあったけど、なんとかなった今年のおせち
「食べたいものだけを無理せず作る、用意する」というスタンスが良かったのかも。
今年の食卓もそんな感じで楽しくやっていこうと思います。

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