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「LoveLive! Series Presents COUNTDOWN LoveLive! 2021→2022 〜LIVE with a smile!〜」で迎えた2022年。

今更ながら明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。昨年から今年にかけては生まれて初めて「カウントダウンライブ」なるものに現地参加していました。今回はそのお話です。

ラブライブ!シリーズのカウントダウンライブといえば1年前にも「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours COUNTDOWN LoveLive! ~WHITE ISLAND~」が開催されていました。但し無観客。有観客での開催はシリーズ初で、更にAqoursのみでなく、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会とLiellaも加えた3校合同のお祭り騒ぎ。いくらか語弊はありますが、第2回ラブライブフェスと言えなくもありません。

会場はぴあアリーナMM。収容人数はフルキャパでも12000人を越えるくらい。バカなの? と思いました。前日と前々日に同会場で行われていたAqoursのワンマンライブですらチケットの競争率が激しいと言われていたのに、1日限りの3校合同の年越しイベントなんてどう考えてもキャパ狭すぎるでしょ。とはいえ延期と中止を繰り返す中で「私営で東京都ではないぴあアリーナなら開催できたのでは??」という場面が(真相は定かではありませんが)あったのも確かで、このご時世に年越しで使わせてくれそうな会場という観点から考えれば、一定の理解はできます。

よろしい。ならば戦争だ。ラブライブは遊びじゃない! ……惨敗でした。一次先行は「LIVE with a smile!」に封入されるシリアルで掴み取れず、二次先行は「not ALONE not HITORI / ミラクル STAY TUNE! / Shooting Voice!!」に封入されるシリアルで自分の分に加えて各所からそれなりに譲って頂いたにも関わらず掴み取れず、一般先行は都市伝説で掴み取れず、これはもう大人しく里帰りして実家で有料配信かなと諦めていました。

開催3日前。そこに突然、舞い降りてきた最後のチャンス。諦めないキモチ……!

出先でスマホを握りしめながら、発売開始と同時に繋がりにくくなる中、それでもエラーを吐かずに徐々に購入ステップが着実に進んでいく、その時々の緊張感。手が震えました。決済完了後も、なかなか信じることができず、何度も何度もチケットを確認する私。どうやら間違いないらしい。こうして私は最後の最後に、運よくチケットを手にすることができたのです。

前置きが長くなりました。本題です。ブロック毎に振り返っていこうと思います。

オープニング

最初は各学校から1曲ずつ。始まりはLiella! の「始まりは君の空」でした。始まりの始まりは青山なぎささん。めちゃくちゃ緊張しただろうなと思います。それでもここまで9都市18公演を叩き上げでこなしてきた経験は伊達じゃないと言わんばかりの堂々としたパフォーマンスでした。次いで披露された虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の「TOKIMEKI Runners」は音源化されていない12人バージョン(パフォーマンスは楠木ともりさんを除いた11人)。やってくれたりしないかなと思っていたものがいきなりきて私大歓喜。4thライブでもやってくれるかしら。まだ見ぬ4thライブのBlu-ray特典あたりになってくれたら、尚、嬉しいです。最後はAqoursの「DREAMY COLOR」でした。流れ的に1stの楽曲が続いたので、Aqoursは「君のこころは輝いてるかい?」が来るんじゃないかと思っていました。ちょっと意外。もうこのライブに参加している時点で、こころが輝いてるのは自明なのかもしれません。

幕間コーナー

そ、そういうタイプのイベントなのね。いきなり茶番が始まってビックリしたのは私だけでしょうか。幕間は3回に分けて3校の中から2校の組み合わせによる進行。残りの1校は裏で次のステージの準備をしているわけです。「想いよひとつに! ピッタンコmy friends! カウントダウンで1.2.3.!」なるコーナーで、事前アンケートのたぶん20問の2択問題について、学校の垣根を越えて誰と誰の回答傾向が似ているかを調べるものでした。各回、ぴったんこ上位3組しか注目されず、アンケート項目もほとんど触れられず、企画自体は正直もう少しどうにかならんかったのかと思わなくもありませんが、使える時間を考えると仕方ありません。何はともあれ学校の垣根を越えてきゃっきゃと楽しそうだったのでヨシとします。特にいちばん後輩のLiella! が先輩たちと絡めて嬉しそうにしていたのがよかったです。

Liella!

簡易1stライブのようでした。「START!! True dreams」からの「だから僕らは鳴らすんだ!」や「ノンフィクション!!」からの「Day1」は見覚えがあります。「だから僕らは鳴らすんだ!」のクラップタイムの岬なこさんの煽りに思わず笑ってしまいました。Tシャツと靴下以外に聞きたいことなかったのかな……。せっかくの合同ライブなので他の学校が好きかどうかを聞いてもよかったような気もします。先輩をネタにするのを躊躇したんでしょうか。「ノンフィクション!!」は1stライブのセットだと中央に階段がないので、アニメ通りに中央階段を降りてくる平安名すみれ役のペイトン尚未さんがいつも以上にカッコよかったです。「私のSymphony」は5人バージョンでした。1stライブでは独唱から始まり、最初の無観客ライブでは観客のいない観客席から歌う特殊演出だったので、ステージで普通に歌う「私のSymphony」は実は今回が初めて。総じて見覚えはありながらもどこか新しさのあるセットリストでした。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

限られた時間で12人の魅力を伝えるにはこれしかない! 2ndライブや3rdライブでもやっていたメドレーラッシュでした。これまでのメドレーは出典のアルバムが決まっていたので楽曲の予想は簡単にできていたのですが、今回はアニメ関連曲でなければどの曲でもよさそうで。次に誰が来て何を歌うのか全く読めないままワクワクしながら聴くことができました。特に2ndアルバムの楽曲は(3rdライブ2日目に行けなかったので)1stライブぶりに生で聴くことができて嬉しかったです。「オードリー」は何度観ても演出が秀逸。惜しかった点をあげるとすれば、12人ともステージ中央付近で歌っていたことでしょうか。トロッコがなかったり捌け口が限られていたのでやむなしですが、どこから現れるのかすら読めなければ、さらにワクワク感が増したと思います。反面、双眼鏡で見る分には視点移動が少なくて追うのがラクでした。最後は「L!L!L!」のショートバージョン。フルバージョンは4thライブのお楽しみ。次は楠木ともりさんも「L!L!L!」のパフォーマンスに参加できるといいなぁとは思いつつ、様子を見る限りまだ難しいような気がしました。お大事に。彼女については身体のこと以上に、参加しているのにフルで参加できないもどかしさみたいな心の面が心配です。

Aqours

簡易DREAMY CONCERTでくるかなぁと思っていたので、紹介映像の衣装に対する違和感の正体に気がつく前にいきなり「WATER BLUE NEW WORLD」がきてひっくり返りました。衣装パージ込みの完全体のパフォーマンスを生で見たのは3rdライブ後のランティス祭りぶりじゃないでしょうか。懐かしかったです。年末ライブから復帰された高槻かな子さんも見せ場で衣装パージされる3人のうち1人。彼女の復帰をある程度信じていないと組み込みにくい楽曲だよなと思いました。3rdライブといえばアニメ2期。アニメ2期といえば「未来の僕らは知ってるよ」。みんなで叫ぶ(叫べない)「I live, I live Love Live! days!!」は最高。これまで積み重ねてきた年月が異なるので比べることに意味はありませんが、動きのキレやフォーメーションの美しさなど、Liella! や虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会とのパフォーマンスレベルの違いを見せつけられました。やっぱりAqoursすげぇや。6thライブに向けて期待が高まります。

ラジオコーナー

二次先行に使われた「not ALONE not HITORI / ミラクル STAY TUNE! / Shooting Voice!!」を披露するブロック。ラジオタイアップ曲らしく、各学校から1人ずつがパーソナリティーを務める事前収録トークを流しながら「ここで一曲聴いていただきましょう」の流れでライブパフォーマンスが披露される形でした。せっかくみんな集まっていることを考えると、時間の使い方としては少し勿体ない気もしましたが、面白い演出ではありました。まずはLiella! の「Shooting Voice!!」から。1stライブツアーが詰まっていたのにいつの間に練習したんですか!? イントロのアカペラと曲調のわりに激しめのダンスがカッコよかったです。虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の「ミラクル STAY TUNE!」の見どころはラジオドラマのようなわちゃわちゃ寸劇パート。生でやるとは思わず、かと言ってただ音源垂れ流すだけというわけにもいかないだろう中で、結局、生でやったんですけど、実際に観るとすごいなと改めて思いました。Aqoursの「not ALONE not HITORI」は何故か記憶が飛んでいます。現在の「歌い出しの降幡愛さん」が今頃緊張していると思う、と過去の「収録時の降幡愛さん」が予言しているのが面白かったです。

年越し

そんなこんなで年越しです。3校合同で学校ごとに順にお喋りしていたら持て余すこともなくちょうどいい時間に。カウントダウンがゼロになると共に花火が噴き上がって新年を迎えました。2022年最初に私が聞いた「あけましておめでとうございます」の声はLiella! でした。今年も楽しいことが沢山ありますように。気分はもう初詣。1月1日が誕生日の黒澤ダイヤのお祝いもみんなでしました。演じる小宮有紗さんもご満悦。いぇいいぇい。

最後の曲はもちろんテーマソングの「LIVE with a smile」でした。3校が学校ごとに並んで歌うと人数のバランスが悪いので、向かって左側の12人いる虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会から4人が、向かって右側の5人しかいないLiella! の方へ。この曲を語るには開演前のとある出来事に言及しなければなりません。開演前に流れるBGMで突然、今日は参加しないはずのμ'sの楽曲から「僕らは今の中で」「Snow halation」「SUNNY DAY SONG」が流れたんですね。どよめく観客席。流れた意味が最後のこの曲でわかったような気がしました。落ちサビでそれぞれの学校の取りまとめである上原歩夢役の大西亜玖璃さんと澁谷かのん役の伊達さゆりさんが真ん中にいる高海千歌役の伊波杏樹さんの元に駆け寄ると、背後のスクリーンに初代ラブライブのロゴが。

最初に見た光
手を伸ばした時が始まりだったんだ

後ろを向き、歌う3人。そうきたかー! なるほどー! この文脈なら最初に見た光とはμ'sのこと。これはもうラブライブ界の国旗掲揚。μ'sがいなければこのカウントダウンライブは存在しませんでした。μ'sがいなければステージ上に立つキャラクターを背負った26人は存在しませんでした。μ'sの楽曲が流れたのは、ただのファンサービスではなく、開拓者である彼女たちに対する敬意だったんじゃないでしょうか。この曲のことがますます好きになりました。

配信特典

配信には終演後のメッセージが付いています。うまい商売しやがって……(買った)。Liella!、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、Aqoursとだんだんアホに……陽気になっていくのが面白かったです。借りてきた猫のようなLiella! も数年後には先輩のようになってしまうのでしょう。青山なぎささんとかもっとはっちゃけるだろうなぁ! このコーナーのMVPは小泉萌香さんです。直前の内田秀さんがネイティブな英語で挨拶をしたのを受けてそれっぽく「Hey Guys」と煽って始める尼崎の女。めちゃくちゃ笑って何度も繰り返し見てしまいました。

まとめ

実家でゴロゴロしながら配信を見ているのもそれはそれで幸せな世界線だったかもしれませんが、現地に来られてよかったです。3校のパフォーマンスを一気見できる夢のような時間でした。私は3校同時に応援していますが、中にはどこかの学校しか応援していなかったファンで他校のパフォーマンスを見たことがない人もそれなりにいたことでしょう。極端な話、Liella! からラブライブ沼に足を突っ込んだ人は、物理的にAqoursのワンマンライブを見ることができていなかったはずです。この合同ライブは、それぞれの学校のよさを伝え合うにはちょうど良いイベントでした。実力が段違いのAqoursに、個性が光る虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会に、若くても基礎力が高いLiella! に。Aqoursには6thライブが、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会には4thライブが、Liella! には2ndライブがそらぞれ予定されており、どれもまだチケット申し込みが間に合います。このイベントがキッカケとなり、ファンもまた学校の垣根を越えて応援の幅が広がることがあれば、運営としても大成功だったといえるのではないでしょうか。大成功していたら、是非今年の年末もやってください。2022年の紅白に出場していなければ。

余談
立ち見チケット、運よく正面に近い場所が取れたので、座れなかっただけで、2階10列目相当だったし、あってないような通路分も使えてパーソナルスペース広かったし、壁にもたれかかれたし、後ろを気にしなくてよかったのでわりと好き放題できたし、楽しかったです。しかもちょっぴり安い。どこに立つかは会場による上、先着戦争はもうゴリゴリなので狙って取りに行きたくはないですが、立ち続けることが苦でなければ「立ち見はちょっとなぁ」で諦める必要はないと思います。

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