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「AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL FES 2021」に行ってきた話。

2021年11月27日にLINE CUBE SHIBUYAで開催された「AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL FES 2021」が想像以上に楽しかったという話です。副題はあみゅぼみゅぼみゅぼ大感謝祭だそうです。

以下、ネタバレが含まれますので、配信で見るんだいという方は回れ右して頂ければと思います。

「AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL」とは2020年6月に開設された株式会社アミューズに所属する女性声優たちによるYoutubeチャンネルです。通称アミュボch。開設当初から追っていたわけではないので詳しくは知りませんが、おそらくは感染症の流行でイベントが打てない中でファンを楽しませる機会として始められたものと思います。

「いや、最初の動画を見てちゃんと確かめんかい」というツッコミが飛んできそうです。ごもっとも。気になるキャストはいるものの、私のアミュボchに対する思い入れは正直その程度でした。全ての動画に目を通しているわけでもなく、企画が面白そうであればつまみ食いするくらいのものです。その中で何やらYoutubeを飛び出してリアルイベントをやるらしいことを知り、ノリと勢いでYoutube先行のチケットに申しんでみた結果、ありがたいことにチケットがご用意され、イベントに参加することになりました。

特に誰の何が見たいという明確な目的もなく参加したため、当日になってもどんなイベントなのか全貌が掴めないままでした。6600円だし2時間もやらないかな。Youtube発なのでYoutubeっぽい企画はあるのかな。この日のために楽曲制作したらしいしペンライトも売ってるからちょっとしたライブコーナーはあるのかな。そんなふわっとした感じで臨んだイベント。

終わってみたらめちゃくちゃ満足度高かったです!

いいのかこれ6600円で。この日にLINE CUBE SHIBUYAで何が起きたのか。順を追って振り返っていきたいと思います。

Youtube的な企画

最初のコーナーはこちら。キャストの幼少期の写真を出してそれが誰であるかで盛り上がりつつ、当人が幼少期のエピソードを交えたクイズを出題し、手あげによる回答でいちばん正解数が多かった人に賞品という企画。推しの秘蔵写真が見られる一点を除くと、スクリーンに映し出される出題文にタイポが目立ち、台本も前日にあがってきたとのことで、かなりばたばたでぐだぐだな企画だったと思います。正解を聞いたところで「そんなの当たるかー!」な出題もあり。敢えてそのような方向性にしたのかどうかが読み取りにくく、撮れ高を考えたときに、当てにいくのがいいのか大喜利に走るのがいいのかキャストも若干困っていたように思います。いちばん最初のタカアシガニ関連の問題で「タカアンドトシ!」と飛び込んだ牧野由依さんの勇気に乾杯! この空気を何とか取り持ったのが司会を担当した佐藤日向さん。的確なタイミングに的確なボキャブラリーで会場の笑いを誘っていました。このコーナーは彼女に救われたと言っても過言ではないでしょう。名司会っぷりに私の中の株が急上昇。2時間もやらないと思っていたうちの40分近くを消化したこの時点では「なるほどこれは良くも悪くも6600円のイベントだ」と思っていました。

朗読劇

そういえば彼女たちの本職は声優でした。作品タイトルは「声優はつらいよ」。訳ありの4人がとある作品の主役の座を賭けたオーディション会場でてんやわんやするドタバタコメディ。朗読劇と言っても結構キャストが動き回ります。まず脚本自体がたいへん私好みで面白かったです。加えて途中に挟まれた無茶振りパート。4人のうちの1人が他のオーディション参加者を陥れるために声が変わる薬を用意しており、それを飲んだがゆえに声が変わって……というシチュエーション。どんな声に変わるかはその場で決められます。もう一度言います。その場で、決められます。無茶振りが来ることはわかっているけれど、何が来るかは本番までわからない恐ろしい仕様。お婆ちゃんになった人もいました。車掌さんになった人もいました。小池東京都知事になった人もいました。ジャイアンになった人もいました。パッとせずスネ夫もやらされていました。お題を食らった本人も面白いんですが、お題が発表された時の他のメンバーの反応も面白いんですよね。顔を覆って笑いを堪える富田美憂さんとか。何かのサービスでマルチアングルで配信が見られるようです。興味があればそんなところも注目して見て頂ければと思います。台本ではオーディション参加者役の4人が無茶振りをこなして先に進む予定だったそうです。ところが小池東京都知事を無茶振りされた小泉さんの「正解が見たいです! お手本を見せてください!」という旨の一声で流れが変わります。突然の展開に焦る安全圏にいた残りの4人。何だかんだあって結局8人全員がヤケドを負うことに。こういう時にスベることを臆さず自信がなくても堂々とやり切れる度量がすごい。彼女たちは本当に声優かな? 実は芸人じゃないかな? 腹を抱えて笑いながら「このイベント、8000円くらい払ってもいい」と思っていました。

カラオケライブパート

セットリストはこちら。

01: 学園天国/たぶん全員
02: 残酷な天使のテーゼ/礒部花凛&富田美憂
03: ライオン/田野アサミ&牧野由依
04: コネクト/小泉萌香&前田佳織里&佐藤日向&船戸ゆり絵
05: ハルノヒ/小泉&佐藤&富田
06: ロマンスの神様/小泉&礒部
07: MajiでKoiする5秒前/前田&船戸
08: ハレ晴レユカイ/前田&礒部&佐藤
09: Together/富田&船戸
10: Fine! Fine!(オリジナル)/牧野さん以外

オリジナル曲を歌っておしまいかと思いきやたっぷり10曲。私的には田野さんと牧野さんのライオンが聴けただけでこのイベントに来た甲斐がありました。あとは礒部さんの歌唱力に驚きました。BlooDyeのボーカルだっけくらいの知識しかなかったので新しい扉を開いた感じです。ラブライブ を追っている身としては4人中3人がラブライブキャストであった「コネクト」もよくて、中の人のイベントでキャラを重ねるのは邪道ではと思いつつも、どのラブライブのキャラがどのまどマギのキャラにハマるんだろうと考えたりしていました。そもそもキャラが「コネクト」歌ってるわけじゃないけど。中盤は懐メロ。「ロマンスの神様」とか「MajiでKoiする5秒前」とか私世代は大歓喜だったでしょうけど、若いファンがついてこれていたのかは少しばかり心配です。Majiでわからん数分間だったんじゃなかろうか。「ロマンスの神様」については最初の企画の雪に関するトークの中で佐藤さんがしれっと引き合いに出していて、聴きながら「あれ伏線だったのかー!」と私が勝手に悔しい思いをする一幕もありました。ほとんど知っている曲でめちゃくちゃ楽しかったです。こんなにがっつり歌うと知っていればペンライト持ってきたのに……! この頃には「このイベント、いくらでも払う!」と思っていました。

幕間

撮り下ろしのアミュボch企画映像。テーブルクロス引きチャレンジとクリスマスコーデバトル。Youtube発のイベントらしさもあってよかったです。前田さんの何とも言えないファッションセンスよ……。

総評

最後に愉快なひとりずつからの挨拶も終わって、時計を見たら21時。18時開演が少し押して始まったので3時間とは言わないまでも2時間半以上の公演でした。6600円で。今思えば、だいたい朗読劇の台本になかった追加無茶振りのせいかもしれません。多少ぐだぐだなところもありましたが、トークも芝居も歌も大満足。これといった目的がなかった私でもこの有り様なので、推しがいたなら存分に楽しめるイベントだったんじゃないでしょうか。キャストのみなさんは2022年の開催にも前向きな姿勢。実現したらまた参加したいなと思いました。顧客満足度は高そうなので実現は現実的。次は9人揃うといいですね。配信まだ間に合いますので(12月5日23時59分まで)ご興味とご都合あえば是非。

余談
この2日前は同じくLINE CUBE SHIBUYAで開催されたLiella! のライブの東京公演に参加していました。金曜日は仕事により帰宅。隔日で通ったことになります。このときほどリモートワークにしたかったと思ったことはありません。また、今回開始時間が押してしまったのは入場がスムーズにいかなかったからでした。同じ会場でもLiella! はとってもスムーズだったので、たまにトラブルがありながらもラブライブ運営はうまいことやってくれてるんだなと思いました。

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