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10都市20公演の「ラブライブ!スーパースター!! Liella! First LoveLive! Tour ~Starlines~」を完走したLiella!

2022年1月8、9日に仙台サンプラザホールにて「ラブライブ!スーパースター!! Liella! First LoveLive! Tour ~Starlines~」が開催されました。これでStarlinesはお終いです。11週間に渡る長丁場、お疲れ様でした。

以下、ネタバレを含みますのでご承知おきください。

アンコール最後の曲の「この街でいまキミと」の間奏で撮られた10都市20公演の記念写真をまとめてみました。私もこの中にいたりいなかったりいても見切れていたりしています。改めて振り返ると、会場ごとにステージから見える観客席の様相が全然違いますね。岬なこさんがMCでよく口にしている気がする「どこの会場にもそれぞれの景色があって」の意味がよくわかります(物理的な意味だけじゃないだろうけど)。

客席からの景色も座席によって様々で、私は6回の現地参加で1階席の前の方も中の方も後ろの方も2階席も3階席も体験することができました。「Starlight Prologue」の色でいえば、千砂都を除く4色を体験できたので、バランスよく、いろいろな角度からLiella! を堪能することができました。いちばん綺麗だったのは、かのんカラー担当の3階席。ライトの演出はもちろん、1階席を舞台装置とみなした全景がとにかく美しくて。キャストからの距離は遠いけれど、決してBlu-rayには収録されない人に見せたくなる画角でした。

20枚の写真を見比べると、会場以外にも1枚だけ決定的に違うものがあります。それは20枚目のお衣装です。「始まりは君の空」のお衣装ではなく制服です。これが何を意味するかといえば、最後の公演の最後のアンコールで大胆にセットリストを変えてきたということです。アンコール映像のあとの無音の違和感とピンスポ。ピンスポ? また「私のSymphony」のソロ歌唱でもするの? 戸惑う中現れたのは、制服姿のかのん役の伊達さゆりさんでした。

アコースティックギターを抱いて。どよめく会場。ちなみにギターが大きいのではなく伊達さんが小さいのです。かつてアニメの感想で演じるキャラが作中でギターを弾くからにはキャストも弾くことになるかもねと言っていましたがこれまではそんなこともなく。「流石にやらないか」と思っていたら最後の最後にこれですよ。可可役のLiyuuさんも制服で登場し、2人でギター伴奏に合わせて「Tiny Stars」を披露しました。

決して上手い演奏とは言えませんでしたが、そこがまた「一生懸命頑張ったんだな」というリアリティーがあって趣深かったです。「ツアーでいろいろな感情を抱く中で楽しく練習することができました」という旨を笑顔で言われたら「そいつはよかった」としか言えません。ここで超絶ギターテクを見せられても完璧超人過ぎてちょっと困っていたと思います。

Liyuuさんと言えばこの日は彼女の誕生日。最初のMCのときに「Tyny Stars」のリハーサルでサプライズで誕生日ケーキが出てきたらしく、「メイクが不完全なのに撮られるのがイヤだった」と語っていました。その様子は公式Instagramにあげられています。

想像以上にMC通りです。微笑ましいエピソードだなぁと聞いていたら、その2時間後に今度は私たちが「Tiny Stars」でサプライズを食らったと言うわけです。どこまで計算されていたかはわかりませんが、上手いこと噛み合ったもんだと感心しました。

最後の最後に追加で「departure」が披露されました。日替わりコーナーの「リエラのうた」でこれまで1度もやられてこなかった楽曲です。曲名的にも最終公演までとってあるような気は何となくしていましたが、「リエラのうた」のコーナーではなく、別途、アンコールの最後の最後にぶち込んでくるとは。1stツアーが終わるということは、次に向けて出発するということ。これ以上ないフィナーレだったと思います。

長いような短いような11週間の10都市20公演。発表されたときの私の印象はこちらです。無観客でしかパフォーマンスしたことがない彼女たちがいきなりツアーをすることになった背景のひとつには、世界的な感染症の流行の影響があったと考えています。大都市と地方でリスク分散し、雑に半分くらいできなくなる可能性も想定していたんじゃないでしょうか。

この点、彼女たちは「持っていた」と言わざるを得ません。奇跡的なタイミングで、収束しきった頃に始まり、再度流行しきる前に終わり、無事にすべての公演を終えることができました。もう半月遅かったら、キャストもスタッフもいろいろと考えなければならない心配事が増えていたことでしょう。

心配事といえば、私の心配事は、誰かひとりくらい体調不良で、20回に1回くらいライブに穴を開けることがあるんじゃないかということ。祝! 皆勤賞! 最初から最後まで誰一人として欠けることなく走り抜けてくれました。パフォーマンス云々抜きにすごいことですよこれは。

パフォーマンスのレベルアップもすごかったです。力の配分を明らかに間違えた群馬2日目を始め、力を出しきれなかった回もいくらかあるようですが、最初と最後を比べれば、青山なぎささんがアンコール映像で望んでいたように、しっかりと成長した姿を見せられていたと思います。すっかり魅せられていました。

レベルアップの影にはサポートするスタッフあり。ある公演で機材席の真横だったとき、機材席に紛れてパフォーマンスを見ながらiPadにメモを取り、メンバーカラーのラインを引いている方がいらっしゃいました。察するに正面後方から見え方のチェックをして、パフォーマンスの改善点を洗い出していたんだろうなと想像します。わかりやすいところでいえば「Tiny Stars」で伊達さゆりさんとLiyuuさんが手を合わせるところ。キャラクターと違って身長差があるのでLiyuuさんが腕を挙げすぎてしまうと伊達さゆりさんは腕をまっすぐ伸ばさなければ手が届かず、最初の公演では不恰好な画になってしまっていました。いつからか適度な高さで左右対称に見えるように修正。こういう地道な積み重ねで綺麗に映るフォーメーションが完成形に近づいていくんだなと。まさにプロによるショービジネスの世界を垣間見たようでした。

まずはお疲れ様でした。ゆっくり休……む前に追加公演がぶち込まれています。Sunny Passionをゲストに迎え、一体どんな構成でパフォーマンスをするのでしょうか。Sunny Passionは歌うのかなぁ。歌うとしたらどこかなぁ。実際に戦った「Tiny Stars」や「Starlight Prologue」周りかなぁ。仲良くなった「常夏☆サンシャイン」周りかなぁ。何はともあれ、大きな肩の荷がひとつ降りて、いい意味でリラックスしたLiella! が見られるといいなぁと思います。

余談
私はありがたいことに複数回見た上で最終公演に現地参加できたのでいい形で特殊演出に浸ることができました。一方で、最終公演だけ現地で見た人とか、最終公演だけ現地で見れなかった人、特に仙台1日目はチケット取れたけど2日目をはチケット取れなかった人はどんな想いで特殊演出を見守っていたのだろうと思うと少しばかり複雑な気持ちです。じゃあ仙台1日目も特殊演出するのがよかったのか、特殊演出なんてない方がよかったのかと言われるとそれも何だか違う気がして。万人に満足していただくのは難しい。

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追加公演も楽しかった話。

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