サケコレで声優を蔑ろにして日本酒をしこたま飲んだ話。
日本酒好きならサケコレ行こうぜ! という話です。
10月1日は日本酒の日。お米を収穫して日本酒の仕込みが始まる頃合いだからとか、10番目の干支が「酉」だからとか、そのあたりが由来だそうです。そんな日にベルサール秋葉原で超ご機嫌なイベントが開催されました。日本酒飲み比べイベント「Tokyo SAKE Collection 2022 ~サケコレ@アキバ日本酒の日~」です。
というわけで飲みにやってきました秋葉原。いやぁ日本酒日和ですね!
入場するとサプリメントの無料配布が。お酒は弱くないほうの私でも日本酒をしこたま飲んだあとにどうなるかは未知の世界だったので、転ばぬ先の杖で一粒飲んでおきました。
メインイベントは100種類の日本酒の飲み比べ。33の酒造がずらりと並んで2〜3種類ずつ提供していたのに加えて特別枠が数種類あり、嘘偽りなく100種類あったのではないかと思われます。基本は2000円(+手数料)で20枚綴りの飲み比べ券を購入し、1枚でお猪口1杯分くらいのプラカップに入った日本酒と交換するシステムです。中には2枚や3枚と交換の日本酒もあります。チケットにはグッズとして先の写真のオリジナルお猪口がついてくるものもあり、私はお猪口に注いでもらっていました。プラカップより気持ち多めに注いでもらえていた気がします。気がしただけかもしれません。
もうひとつの目玉イベントは日本酒に所縁のある……ただの酒好きである声優、前田佳織里さんと船戸ゆり絵さんによるトークショーでした。これがいろんな意味で面白くて、この話をしたくて本項を書いています。
トークショーは12時回、15時回、18時回の3部構成で、チケットは20枚の飲み比べ券、乾杯用の日本酒2種類、オリジナルお猪口がついた一般観覧立席(自由)の7800円(+手数料)のものと、さらにグッズがついて前方観覧着席(指定)の10000円(+手数料)のものがありました。あ、そうそう。これらのチケットにはトークショー会場の日本酒飲み放題がついています。日本酒飲み放題がついています。大事なことなので2回言いました。会場に入ると前方に綺麗に並べられた着席(指定)用の机が10列もないくらい。後方に立席(自由)用の日本酒とおつまみを置くための机がポツポツと。そして壁際には日本酒が出てくるサーバーがずらりと10種類以上並んでおり、トークショーの間はこの日本酒が注ぎ放題飲み放題です。
注ぐお酒によっては動線的にかなり前方に行く必要があり、その瞬間は前方観覧着席(指定)の最後列あたりまで声優さんに近づくことができます。普通のトークショーなら発券したときにガッツポーズする近さです。しかし今はそんなことより日本酒が飲みたい。日本酒が注がれている間だけ近くいる声優さんを横目で眺め、注がれたらおつまみのある後方の持ち場へ。
通常、この手のトークショーは「飲酒しての入場」や「席の移動」を禁止していることがほとんどです。しかしこのイベントはこれらの禁止行為が禁止どころか推奨です。これまでかつてこんなフリーダムな声優トークショーに参加したことがありません。フリーダムが許されたのはちゃんとルールを守っていたファンの協力もあってこそなので、節度をもって酔っ払っていた参加者の皆さんに感謝申し上げます。果たして本当に声優トークショーだったのでしょうか。私にとってはまるでその場に本物がいるような(いる)やたらリアリティのある声優ラジオ生放送を聞きながら日本酒飲み放題を楽しんでいる感覚に限りなく近かったです。一応、前田佳織里さん目当てでこのイベントに参加したはずでしたが、ここまで彼女を蔑ろにして日本酒を飲みまくることになるとは思いませんでした。申し訳ないことにトークの内容は半分以上覚えていません。
トークショーをトークショーとして楽しみたい人は着席(指定)を、トークショーは程々に日本酒飲み放題を楽しみたい人は立席(自由)を選択するのがよさそうです。とはいえ着席(指定)は数がかなり少なく落選も納得の狭き門。自然と多くが当日券でも入れた立席(自由)になります。立席(自由)で、できるだけ前方を陣取り動かないか、諦めて後方を動き回って日本酒飲み放題に走るか、どちらを選択するかはあなた次第。私のように日本酒に走る人が珍しいのかといえばそんなこともなく、どこからともなく「前田はBGM」というパワーワードも聞こえてきました。
12時回、15時回、18時回のうち、私は12時回に参加しました。15時回も参加された方から聞いた話によると15時回は12時回より声優さんたちの酔いが回っており、飲み放題の日本酒の種類が(恐らくみんなで飲み干して)少なくなっていたようです。たくさんの種類を飲みたいなら12時回、酔いが回ってご機嫌な声優さんが見たいなら18時回が面白いんじゃないでしょうか。次の機会があれば18時回を狙ってみようかしら。
今回、勝手がよくわからず、前方観覧着席(指定)をハズした時点で一般観覧立席(自由)は無理でしょと早々に諦め、二次申込みが始まる前に通常チケットを買ってしまいました。一般観覧立席(自由)に含まれていた分と含めて手元には40枚の飲み比べチケットが。使い切れるかー! トークショーの飲み放題を存分に堪能するなら20枚あれば十分です。十分過ぎます。頑張って飲みましたが、20枚まるまる余らせてしまい、2000円(+手数料)分はただお布施に。これは勉強代ということで次に活かします。一般観覧立席(自由)があればよし! 万が一足りなければ当日通常チケットを補充すればよし!
11時から19時まで、途中ランチで抜けたりもしましたがとにかく日本酒を飲みまくりました。私のこれまでの人生で1日にこんなに日本酒を飲んだ日はありません。心残りは私にお酒の知識がなさすぎて「全部違って全部うまい」という感想しか残らなかったことです。本項を書くために飲んだ日本酒とその特徴をメモしようと飲む前は意気込んでいましたが、3杯目で早々に諦めました。どれがいちばん美味しかったですかと聞かれても答えられません。やはり教養は大事だな、と。次までにはもう少し日本酒について詳しくなっておきたいところ。私はお猪口を使っていたので飲んでは注いでもらいを繰り返していました。一方で、3杯くらいまとめて交換し、まさに飲み比べている人を見て、その手があったかといたく感心しました。お猪口を3つほど並べて運べる公式グッズ、待っています。
トークショー抜きにしても2000〜4000円で日本酒に溺れられる日本酒好きには堪らないこのイベント。すっかりご機嫌で次回があればまた参加する気満々です。ご機嫌すぎて私にウザ絡みされた皆様におかれましては何卒ご容赦を。誘ってくれた方も、久々にガッツリお話できた方も、いないと思っていたのにいた方も、おつまみを分けてくれた方も、交差点でうっかり捕まった方も、楽しい時間をありがとうございました。
余談
配布されたサプリメントがよかったのか、水をちゃんと飲んだのがよかったのか、チャンポンしなければこんなものなのか、結果的に二日酔いで翌日をダメにすることはありませんでした。よかったよかった。
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