飛行機恐怖症を乗り越えていく
最初に海外に行ったのはスイス。
いわゆるバックパックで、その日到着した街で、その日の宿を決めて、列車に乗って移動する。
その後は、海外のオーケストラをその場所で聞きたくて、ウィーン、チェコ、ドイツ、フランスをめぐり、
テック系のカンファレンスの参加でオランダ、
シリコンバレーに行ってみたくて、サンフランシスコ、ロサンゼルス、
メイカーフェアーの出展でシンガポール、台湾・・・・
そこそこ毎年、飛行機には乗っていた。
それが去年から様子がおかしくなってきて、飛行機に乗るのが怖くなってしまった。
原因はなぜかはわからないけど、ずっと拗らせ続けている高所恐怖症、閉所恐怖症が元になっているのか?
夜中に時々息ができない錯覚に陥り、パニックになってしまう癖が、飛行機に乗っているときに発生してしまった。
怖い。とにかく怖い。
今年の8月にシンガポールにいく前は、数週間よく眠れない状態だったり、搭乗前に異常なほどトイレにいく状態だったりと、どうにかこうにか乗り越えて帰ってきた。
しかし、12月はドイツとデンマークにいく予定。
だんなの勤続20周年記念休暇。
うちのだんな君の勤務先は、日本のいわゆるOld Traditionalな会社。
正月やお盆に絡まない長期休暇なんてそうこう「勤続20周年」とかでなければまあ、取ることは難しい。
そして、本人はいたって真面目なので、有給はほとんど使わずに終わっている。
起業してから、ここ3年、家にいるんだかいないんだか、仕事にあわあわ走り回っていて、お約束のように最初のうちは土日なんてないよねで突っ走ってきてるのもあり、休暇を取ることを約束したのが、今年の春のことだった。
問題は、飛行機だ。
シンガポールのように6時間ではない、12時間だ。乗り継ぎだってある。
乗り継ぎ便はきっと小型の飛行機だろう。
想像するだけで、夜中に飛び起きてしまうくらいだった。
瞑想を初めてみたりと、色々あがいていた矢先に、知り合いからメッセージが。
「恐怖症と言うよりパニック障害ではないでしょうか?もし、診断されていたらごめんなさい。パニック障害なら、ちゃんと治療すればよくなるので…!私自身、経験者なので人事と思えず、そしてお辛そうなのでメッセージしてしまいました」
今までも数回、クリニックや病院を行ったことがあったのですが、いまいち信頼できずに、ずっと避けていたのですが、
どうしてもなんとかして、飛行機に乗れるようにならねばの決意で、病院をググり倒して、病院の口コミサイトや、Googleローカルガイドもかなり読んだのですが、判断が非常に難しいですね。。。。
結局ネットでの情報収集はそれなりにして、とりあえず行ってみてあうか合わないかだと言う覚悟で、行動することにしました。
とりあえず通えそう、予約が取れるところ、で行ってみることにしました。
結果、飛行機には無事に乗れて、現在コペンハーゲンにいます。
そして今から帰国便に乗ろうとしています。
診断は、軽いパニック障害と言うことで、私の場合は服薬治療を始めました。
「飛行機?全然乗れるようになります!と言うか乗れますよ!」と先生が断言してくれて、ものすごくほっとしたのと
薬を飲み始めてから夜中に怖くて起きることがなくなって、そして、仰向けで寝ることができるようになりました。
なぜか仰向けで寝ることに不安を感じていたんですね。
副作用は寝すぎてしまうこと、なんですが、8時間寝てしまうは、それは健康的だったりするので、問題視はされず、今、解決すべきは使える起きている時間をどう有効に使って多くの仕事をこなすかを試行錯誤していこうと思います。
本当に、病院にいく治療をしてみる一歩を踏み出せてよかった。
人それぞれ症状も体質も違うから、これはあくまで私の場合のお話にすぎないのですが、そう言うパターンでよくなった人もいるよ、
と言うところですね。
恐怖心を持つのは決して悪いことではなく、生存のためには必須なので、それを自分のコントロール下にいかに置くか、と言うこともシャチョーと話をしたりしました。
今回、色々な人に助けてもらって、旅をすることができました。
主にシャチョーですね、2人しかいないところにたくさんの仕事を回さなきゃなのに、9日間の休暇も快く送り出してくれました。
さて、帰って仕事しなきゃです。
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