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ITパスポートは意味がない?未経験からITエンジニアを目指す人へ、メリットと注意点を解説!


著作者:katemangostar/出典:Freepik

未経験からITエンジニアを目指すなら、「ITパスポート」の資格取得がおすすめといわれる一方で、「取得する意味がない」「あっても役に立たない」などの、マイナスも声も数多くあります。

果たして、本当に取得しても意味がない資格なのでしょうか?

ここでは未経験からITエンジニアを目指す方向けに、エンジニア採用担当者の目線で、ITパスポートのメリットと注意点をお伝えしていきます。


ITパスポートを取得するメリットは?

ITパスポートの取得は、まったく意味のないことではありません。特に未経験からITエンジニアを目指す人は、合格することでいくつかの恩恵が受けられます。

1.基礎知識を習得できるから


ITパスポートは、ITに関する基本的な知識を習得するための国家資格です。ITの基本概念・専門用語・ネットワーク・セキュリティ・データベースなど、未経験の人にとってはこの基礎知識が非常に重要となります。

2.就職や転職でアピールできるから


IT業界における基本的な知識を持っていることを証明できます。履歴書や面接で有利に働く可能性があるでしょう。
知識の証明だけでなく、資格取得をとおして「やる気」や「目標に向けて努力できる姿勢」のアピールにもなります。

3.他の資格勉強に役立つから


客先常駐のITエンジニアだと、保有資格を重視しているお客様も多いです。そのため、基本情報技術者試験・CCNA・LPICなど、入社後に会社から他の資格を取得するよう求められることもあります。
ITパスポートを取得しておけば一定の知識は習得できているので、スムーズに勉強を進めることができるでしょう。

ITパスポートは意味がないといわれる理由は?

ITパスポートを取得するメリットは十分あったはずなのに、取得する意味がないといわれるのはなぜなのでしょうか。

1.IT業界では必要最低限の知識だから


ITパスポートは、ITに関する基本的な知識を習得するための資格ですが、業界内ではあくまで必要最低限のレベルの知識です。
そのため、IT業界内においては特別視されたり、優遇されたりすることはありません。

2.実務で直接的に役立つ場面が少ないから


ITパスポートは基本的なIT知識を習得するものであり、実務での直接的なスキルや経験を得ることはできません。そのため、実務での役立ちが限定的であると見なされることがあります。

3.一般企業でも資格取得を推奨しだしたから


あらゆる企業でDX化が進む中、一般企業で働くいわゆる「非エンジニア」の人もITパスポートを取得する流れが大きくなっています。
そのため、ITエンジニアで保有資格が「ITパスポートのみ」では、大きなインパクトを与えることができません。
ITエンジニアとしての将来を考えると、ITパスポートにプラスして、CCNA・LPIC・AWS認定資格などの、より専門的で高度な資格を保有しているとよいでしょう。

ITパスポートは意味ない資格ではない

未経験からITエンジニアを目指すなら、IT業界の基礎知識の習得や、資格取得をとおして「やる気」をアピールできるなど、多くのメリットがある資格です。ITパスポートを取得して、損することはありません。

ただし、専門的な知識の習得や一般企業の人との差別化を目指すなら、ITパスポートにプラスして、他の資格も取得することをおすすめします。

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