2つあるものは両方使う
『いいバランス』の意味深さ
バランス(balance)って、よく使われる言葉ですよね。
バレエでは「バランスを取る」って言うときは、片脚で立って止まっておく「バランス感覚」の意味でよく使われますが、生活では「バランスの良い食事」とかの意味で使われますね。
どちらも意味は違うけど、正しい「バランス」の言葉の使い方です。
でももう少し深いところで考えると「バランス」とは、最低2つの何かと何かを「対照して、比較して」見つけ出すもので、単独の事項では「バランス」を表現することはできないんですね。
体は殆ど左右対称
人間の体って、骨格に関しては100%「左右対称」なんですね。
こっちの方が長いとか短いとか、強いとか弱いとか「左右差」を感じる部位に関して、それをどうすれば直るか?克服できるか?という質問をいただきます。
そこで自然に「弱い方が悪い方」とか「悪い方を鍛えなきゃ」とか考えると思うのですが、そこで大事なのはやはり『いいバランスを取る』ことに気付かなくてはなりません。
だから一つの大きな答えは「左右のものを両方使って、一つのことができるようにしてみる」です。
片手でフライパンを持ってみる。
反対の手でフライパンを持ってみる。
そして両手で一緒にそのフライパンを持ってみる。
何か感じましたか?
体の左右差とかバランスの崩れとかは、自覚するよりも前に友達とかお医者さんとかが見つけてしまうことが多いです。そして色んなアドバイスや治療法などを教えてくれると思いますが、これは「ご本人がしっかり自覚して、自分のバランスをよく考えないと」残念ながら何も変わりません。
結局、自分のバランスは、自分で感じて、自分で考えて、自分で直す。それしか無いです。他の人が直すことはできませんから。
「自分」対「何か」を捉えるのもバランス
体内での左右比較のみならず、「自分と地球」を比較するのも『バランス』です。
前述した「バレエの片脚バランス」も、ただ漠然と立っていては答えが出ないでしょう。「自分と地面」とか「自分と空気」とか選んで、どっちのバランスも取るつもりでいきましょう。
この記事のタイトル画像になっているのは、男女ペアで一緒に踊る「パドドゥ」というデュエットです。
2人別々の人間が一緒に踊るので、どちらかが強いとか弱いとか。上手いとか下手だとか。存在感が大きいとか小さいとか。とてもじゃないですが「完璧にマッチすること」なんて不可能です。
そこで大事なのが「バランスを取ること」です。
自分だけ〜とか相手だけ〜とか思わないことですね。「自分と相手」を両方使って、一つのことを成し得るのです。
友達関係も家族の関係も、なんでも。
「自分を含み、いいバランスを取ること」を
心掛けてみて下さいね♫
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藤野富村バレエ&ピラティス
藤野暢央
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