副交感神経ではない
現代はストレス社会です。
『ストレスにより交感神経が過剰に働き過ぎているため、副交感神経を活性化しましょう。そうすることで交感神経の活動を下げ、ストレスフルな状態から解放されます。』
という宣伝や治療が多々散見されていますが、実は、厳密に言えば間違いです。
その理由は、交感神経と副交感神経は全てにおいて相反しているわけではないからです。交感神経だけの作用、あるいは副交感神経だけの作用で働いている身体の器官が存在するからです。(図1、2参照)
図1
生理学 (公社)東洋療法学校協会 編/内田さえ・原田玲子 ほか著 医歯薬出版株式会社 より引用
図2
生理学 (公社)東洋療法学校協会 編/内田さえ・原田玲子 ほか著 医歯薬出版株式会社 より引用
【目次】
●図の解説
●交感神経と副交感神経の構造による作用の違い
●交感神経の活動量が血管に働きかける作用
●交感神経の種類と鍼灸治療の選定
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