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大切だけど、つい忘れがちな2つの視点 【ボードゲームの作り方】

こんにちは、ボードゲームデザイナーの山田空太です。

noteでは主にボードゲームの作り方について書いています。

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さて、今回はボードゲーム制作中に、ついつい忘れがちな2つの視点と、忘れないための対処法の話をします。以前、こんなTweetをしました。

ついつい忘れがちな2つの視点:
❶プレイヤーの考え、感情、行動を想像すること
❷そのゲームが、どのような場所で、どのような状況で、どのような人に、
どのような顔で プレイされるかを想像すること

つまり、遊ばれている状況と遊んでいるプレイヤーのことが想像できていないということですね。

プロダクトが使われている場面を想像できているか?に言い換えができるかもしれません。

作品の出来上がりが見えてくるにつれて、当初の目的をいつの間にか忘れてしまうことがあります。特にテストプレイの段階になると、ゲームのアラを修正することや、完成度を上げることに気を取られてしまいます。

ボードゲームだけではなく、あらゆるジャンルのモノ作りでも当てはまるのではないでしょうか。

一人でも、数人のチームでも、モノを作っているとついつい見落としがちになる。ゲーム作りが佳境に入ると、本来の目的をつい忘れがちになってしまいます。

順調に進んでいるときこそ、そういったことを考えたくなくなるから厄介。ゲームデザイン中に現れる問題の解決に注力したり、ゲームのバランスをとったり、コンポーネントの質をあげたり、アートワークを改善したりしているうちに、その作業は何のためにやっているのかを見失っている瞬間があります。

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ボードゲームというのはアートと実用品の間にあるエンタメ。そのどちらにも寄りすぎてはいけないなと思っています。こだわりをグツグツと煮詰めながら、遊んでいる人の顔を想像するという両者が必要なんです。

さて、どう対処をしていくか。1つは、準備段階でコンセプトをしっかりと固めておくこと。コンセプトが、ゲーム制作中の旗印になります。決断に迷ったとき、コンセプトに立ち帰ることができます。

もう1つは、このゲームはどういうゲームなのかということを、色々な人に説明すること。身近な人、2、3人でもいいです。できれば、ボードゲームのことに詳しくない人がいいです。人に話しているうちに、優先順位がはっきりしてきます。オススメの方法です。

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というわけで、大切だけど、つい忘れがちな2つの視点の話でした。今回は自分への戒めも込めて、書いてみました。

大変な日々が続きますが、お互いコツコツと頑張りましょう!

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