見出し画像

夢の授業

 こんにちは、Bodayboと申します。誰しも学校で「将来の夢について考える」授業を受けたことがあると思うのですが、実際にその夢・ないし職業に就いた大人の割合は、どの程度なのか気になりませんか?私、気になります!

 「子供の頃の夢は 色褪せない落書きで 思うまま書き滑らせて 描く未来へとつながる」という一節で始まるアニメうたわれるもののOP、良いですよね。カラオケで歌うくらい好きなのですが、私のいわゆる子供時代の夢は、はたして本当に今の自分・未来のレールに繋がっているのだろうか?と不安になります。

 私の小学生時代の夢は、小2がゲームクリエイター、小5で血を作る、小6でガチガチのリーマンとして働く、でしたね。
私の母校では、卒業式前に一人一人が将来就きたい職業を画用紙に書いて写真撮影をし、後日フォトフレームと共に贈られてくるイベントがありましたが、私は「電子機器関係の仕事」と適当に書いたことを覚えています。
 あ、因みに現在は働いてないです。一様肩書は学生ですが・・・
小5の時に医学に目覚めれば違っていたかもしれませんが、中学受験算数があまりにも難しくて嫌いになっちゃいましたね。

 そんな私にも転機が訪れます。中学に入学すると、受験塾での陰キャラな人格が主人格となってしまい、男子校ということもあり完全にオタクと化します。男子校って、オタクには最適の環境なんですよ。趣味で否定されることは少ないですし、とりあえず下ネタに乗っとけばクラスには馴染めます。
 毎日ゲームにアニメを消化する中で、行き着いた先は「映画」。
人生で初めて「映画監督」という、未来に対しての希望・憧れのようなものを抱いた瞬間です。

 高校に上がってからも、夢の授業がありました。夢というよりは、進路指導でしょうか。その授業は、まず自分の将来はこうしている、という理想像を10個紙に書かされた後、それを組み合わせて人生ゲームをつくろう!というものでした。
 私は思想の言語化にいい機会だな、と思い10個全てを映画監督になった自分の日常で埋めたのですが、グループの仲間はクルーザーに乗るだとか、空を飛ぶだとかで埋めていたんですよね。

 そもそもそれで人生ゲームを作ると発表されたのが全員欄を記入した後で、それがわかっていれば僕もふざけていましたよ。あんまり恥とかは気にしないタイプですけれど、この時ばかりは本当に焦りましたね。なにより自分が否定されるのが、怖くて仕方なかったんですよ。
 パニックになり机に突っ伏してしまう私。今にも泣き出してしまいそうな私をよそに、グループの仲間は各々作業に取り掛かっている様子。

 作業時間の終了が告げられた時、隣の女子が「○○のも作っといたよ」と私に声を掛けてくれました。しょうもないオタクの妄想に付き合ってくれて、否定もされなかった。正直者は損をする、という教訓が当時の自分にはありましたが、たまには素直になるのもいいかなと思えた瞬間でした。
 あの時一言「ありがとう」と声に出せなかったのが心残りなので、この場を借りて謝辞を。あの時のグループのみんな、ありがとう。元気にしているのかな・・・

 これで僕に妹がいれば、もう立派な「俺妹」ですよね。中学時代の友人とか、今頃何をしているのかな。久しぶりに会いたいけれど、この気持ちを素直に伝えられたらなら、どんなに楽なことか・・・いつかは笑えるのかな

冴えないオタクに幸を