細田監督の生真面目さ『バケモノの子』

金曜ロードショーの細田監督特集をほぼ全て見逃してしまい、絶望していたらアマプラさんに全て来ていて本当にアマプラ大好きと思って観ました!!!!

決断を迫る細田監督の生真面目さ

あらすじとかは省略するとして、今作以外でも細田監督の作品では主人公やメインキャラ達が大きな決断を迫られる事が多いなと思いました。

メタな事を言っちゃうと、この『バケモノの子』だって、バケモノの世界に入り込んでしまった九太が、そこで出会った熊徹と一緒に成長していって、自分の居場所を手に入れました。⇒それで熊徹も無事に勝つことができましたでも十分ストーリーとして成り立つじゃないですか?でも九太は人間の世界に偶然戻って、蓮として生きるのか決断を迫られることになり、葛藤が生まれるんですよね。つまり、一本道のハッピーエンドじゃ終わらせない、主人公達がこの「選択」をしたからこその分岐の先にあるハッピーエンドっていうのがより没入感とか実感を産んでくれるのが好きです。

細田監督作品の女性の強さ

『サマーウォーズ』のなつき先輩やおばあちゃん、『おおかみこどもの雨と雪』のはな、そして今作の楓ちゃんと、細田監督作品に出てくる女性陣は強く、周りを支えたり、一歩先にリードしてくれるようなキャラクターが多いのもすごく好きです。

どっか自信が無かったり、支えてくれるような存在が欲しいって男は思ってるもんです。知らんけど。そんな中であんな風に悩みを吹き飛ばしてくれたり、一緒に悩んでくれるような人がいてくれたらなんて最高なんだろうとか思ってるけど羨ましくねぇし!!別に!!羨ましく(((ry

でも、決して完璧ってわけじゃなく、人として絶対にある弱さというか欠点というか、そういう隙を描くのも上手いから本当に細田監督作品の女性陣スキ。

文末(あとがき)

あとはもう、声優陣のすごさは愚問ですよね。役所さんと山路さんの対決なんてほかの作品じゃあるわけないですから。半端ないですよ。

バトルシーンもプロレスチックに観客の盛り上がりを視野に入れて組み立ててるのとか、上手だし楽しいしで最高でしたなぁ。

『竜とそばかすの姫』、まだ見てないので楽しみです!!!!

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