BOCCHIの主観的映画館

主に新作映画の感想を書いていきます。完全に個人的主観です。悪しからず。

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最近の記事

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』

どうしてもディズニープラスに入る気にならず、最近、MARVELは追えてなかったんですが、スパイダーマンとガーディアンズだけはと思ってギリギリで映画館に間に合いました。 エンドゲームでMARVELシックになって以来、あまり感じていなかったけど、本当に僕が好きで追っていたMARVELが終わっていくんだなと痛感しました。 今回はその"終わり"に向けて、逆にそれぞれの"始まり"にあるコンプレックスだったり、目を背けてきた過去に立ち向かう。ただ、決してそれにとらわれる事無く、帰るのか

    • 『卒業』(原題:Tell the world I love you)

      卒…業…???ん??? これ原題が『Tell the world I love you』なんですけど、なんで…卒…ん?? とはなるよ。 タイの映画初めて見たから街並みから衣装から音楽までカルチャーショックの連続だった。 結構音楽多用するんだなっていう。この映画だけなのかもしれんが。わからん。 映画としてはま〜〜〜控えめに言って微妙か?話の繋がりとかシーンの切れ目とか流れすら分からなくなりそうなところが何個もあったし、ストーリーとか演技とかまぁ色々あったからなぁ。 あと主人

      • ワイルド・スピード/ファイヤーブースト

        ギリギリTOHOシネマズ池袋の轟音上映で観れました。 10作目にして集大成という形でなかなかに最高な流れなんじゃないでしょうか。 ショウ一家の関わりあたりから過去の清算的な流れが最近多かったですが、今回はむしろそれがメインで、シリーズファンからするとムネアツな展開が多くてうれしかったな。 個人的には最初からハンがファミリーと一緒にいることで新鮮さがあって、いつもの絡みがより面白かった。 今回の悪役はジェイソン・モモアしか演じられないなと思うほど適役だし、最高としか言えず、笑っ

        • 普通への憧れと葛藤/『マイ・プレシャス・リスト』

          まずは主人公の愛らしさなんだかものものしいタイトルにはしてますが!! この映画は何と言っても!! 主人公のキャリーが可愛い!!!! ほぼ、というか全編に渡って飛び級でハーバードを卒業するほどのIQと学力を持つ主人公のキャリーの視点で描かれてるんですが、このキャリーのありとあらゆる人間性が愛らしくて可愛い!まずそこ!!そこだけでも十分楽しめちゃう!!!! とにかく頭が良すぎてすげぇ経歴を持っているキャリー。だけどそのせいで周りから変人と見られ、友達もおらず、定期的に話す相手

        『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』

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        • BOCCHIの映画評
          9本
        • 番外編(アニメ、ゲーム、マンガ)
          2本

        記事

          『いつだってやめられる 7人の危ない教授たち』/ダメな社会不適合者への親近感

          お疲れ様です。BOCCHIです。 今回は友達とわいわい笑ってツッコミながら観た映画の感想です。 天才、だから不器用で意地っ張り今作は、不景気などの理由から実力はあるものの、それを世間に認められずに教授職などにつけない【天才】たちが、生活のために合法的な薬物を作るという話なんですが、まずそこからぶっ飛んでるよな~~~っていう。 数人規模のチームで新しい薬物の合成から販売までこなせちゃう、文句のつけようのない天才っぷりを発揮するんだけど、こと人間性やら社会性な部分は頑固すぎ

          『いつだってやめられる 7人の危ない教授たち』/ダメな社会不適合者への親近感

          『case』(僕の場合)/Creepy Nuts

          Creepy Nutsのニューアルバム『case』が発売されましたね。 配信開始日からヘビロテしている僕の感想を1曲につき1言ずつ書き起こしてやろうと思います。自己満足ですね、あぁはい。 今回のアルバムは、ダブルミーニングとかそういうのより、Rのまっすぐな気持ちがシンプルなリリックとして表れてるなと思いました。まぁ、僕が気づいてないだけなのかもしれないんですが。 Lazy Boyカップスターとのコラボで出した一曲で、アルバム発売前から聞いていたけれど、アルバムの一曲目と

          『case』(僕の場合)/Creepy Nuts

          人生、狂ってなんぼの『セッション』

          多分、10回以上は観ているであろう『セッション』。 観るたびに感じ方が変わる。 常人には理解できない狂人の世界この映画の感想を一言で言うならば、「狂ってる」だ。 ジャズに狂った指導者とドラマー、この二人の狂った物語が、狂ったように進んでいく。それがこの映画だと思う。ただ、そんな狂った二人の姿に不思議と勇気をもらえる。むしろ、狂人のこの二人だからこそ、常人には伝えられないメッセージ性が、僕らみたいな狂った人間には突き刺さるんだろう。 それでも、狂っている人間が同じく狂って

          人生、狂ってなんぼの『セッション』

          絶望の夕暮れ『TWILIGHT』/RADWIMPS

          昨日、RADWIMPSの公式チャンネルでプレミア公開された動画内で発表されたいろんな情報が僕の中で反射しまくっている。 その中でも11月に待望のニューアルバムが発売されることが決まりましたな。そのニューアルバムに収録予定の新曲、『TWILIGHT』のMVの一部が動画内に出てきた瞬間、(あ~~~LIVEでこの曲が聞きて~~~)と思ったのは僕だけじゃないはず。 配信スタートされてからずっとループで聴いてるぐらいには最高な一曲。中1の頃にRADのことを好きになって早10年近く経

          絶望の夕暮れ『TWILIGHT』/RADWIMPS

          細田監督の生真面目さ『バケモノの子』

          金曜ロードショーの細田監督特集をほぼ全て見逃してしまい、絶望していたらアマプラさんに全て来ていて本当にアマプラ大好きと思って観ました!!!! 決断を迫る細田監督の生真面目さあらすじとかは省略するとして、今作以外でも細田監督の作品では主人公やメインキャラ達が大きな決断を迫られる事が多いなと思いました。 メタな事を言っちゃうと、この『バケモノの子』だって、バケモノの世界に入り込んでしまった九太が、そこで出会った熊徹と一緒に成長していって、自分の居場所を手に入れました。⇒それで

          細田監督の生真面目さ『バケモノの子』

          邦画版トレーニングデイ『孤狼の血』

          (邦画版だなぁ...)犯罪者との癒着、当然のように繰り返される違法捜査・・・。配属されたばかりの新人がそんな先輩に振り回されながらも知識が身についていくみたいな。そんな感じで今回の設定はデンゼル・ワシントンとイーサン・ホークの『トレーニングデイ』に似ているワケです。 そんなトレーニングデイ的な展開を期待して見てみたら、何ともまぁ!期待通りの暴力!暴力!!暴力!!!!昭和を舞台にしてるのをいい感じに活かした今じゃ想像もつかない違法のオンパレード!!!!って感じでとても良かった

          邦画版トレーニングデイ『孤狼の血』

          狂気に呑まれる『セブン』

          不朽の名作であり、永遠の難題最近、YouTubeで見た数学界で永遠にコレと言う正解が出ないみたいな学説。この映画はそれに近いと思った。 デヴィット・フィンチャー監督の表現とか、各名優陣の演技だとかは他の映画に比べたらそりゃ格段にハイレベルなのはもちろんだけど、この映画の何が一番の特徴かってクライマックスの不可解さだよね。今回見たのが何回目か分からないけれど、それでもクライマックスのパトカーでの3人の会話のシーンで眠たくなってしまったw ただこれはその前のジョン・ドゥ(ケヴ

          狂気に呑まれる『セブン』

          最恐の仮面夫婦『Mr.&Mrs. スミス』

          女ってコエーーーッ!!!!いつも映画を観る時にはできる限りフラットな目線で見ようとしてるけど、男女の関係を描いてるとどうしても男側の気持ちが分かっちゃうよね。 今回も「女って怖いよなー!わかるわかる!」と思いながら見てしまったw 正体がお互いにバレてからの夕食のシーンなんて、ずっとジェーン(アンジェリーナ・ジョリー)が何考えてるのか分からない状態でドキドキしながら見てたもんなぁ。 その後、車で逃げるジェーンを追ってたら、はずみで銃を撃っちゃって車に当たっちゃった後の、ジ

          最恐の仮面夫婦『Mr.&Mrs. スミス』

          親子ではなく、「親」と「子」を描く『おおかみこどもの雨と雪』

          大前提として!!!! 僕は細田守監督の作品は全作品大好きだ。熱狂的な信者とか、そういう訳じゃないが、フラットな目線で見ても、細田監督の作品は漏れなく観ているし、敬愛している。 そんな作品を評するのも大層偉そうな話だが、物は試しでやってみよう。 「親」として親子を描く作品は色々とある。けれど、ここまで親や子というもの、生まれてから子育てまでしっかりと描いた作品はなかなか無いと思う。 この映画の公開当時ぐらいに、「二人のラブシーン的な部分はいるのか?」みたいなプチ炎上があ

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          親子ではなく、「親」と「子」を描く『おおかみこどもの雨…

          風呂敷の畳み方『ビジネスウォーズ』

          一念発起の中年リーマン起業ある日、長年献身的に勤めながらも、同期の女上司に減給を言い渡され、辞職を決めてその帰りに会社の駐車場でたまたま会った老人と若者と一緒に独立を決める。 1年後、独立して初めてやっと大きな契約を結ぼうとした時に、元上司が競争相手だと知り、劣勢を覆す為に必死こいてどうこうするって話。 なんだけど!なんだけどねぇ・・・。 ブラックジョークは振り切るか否かブラックジョークというモノの定義とは何か。っていう話はあまりにも難しすぎるので省くにしても、いわゆる

          風呂敷の畳み方『ビジネスウォーズ』

          『デュラララ!!』から『オッドタクシー』

          ※最終話やそこに深く関係するネタバレなし※ ネット黎明期のデュラララ!!と、現代のオッドタクシー『オッドタクシー』を見ていて途中で思ったのが、『デュラララ!!』を見ているときの感覚に近いなという事だった。 一番そこを感じたのは樺沢と矢野の存在だった。ネットというモノの影響力、そしてとてつもなく物騒でダークな現実的暴力。人の悪意の権化とも言えるが、対局的な位置にもある二つの勢力が物語に深く結びついてくる。 そんな客観的な社会の描き方と、今回の描写にあるファンタジー的な要素

          『デュラララ!!』から『オッドタクシー』

          旅&バディの究極系『グリーンブック』

          バディモノの醍醐味何よりこの映画は痛快すぎるぐらいに最高な旅&バディ系な映画なんだけど、バディ系映画の醍醐味っていかにお互い同士が刺激し合うかにあると思うんですよね。 せっかくのバディものなのに、片方がもう片方に影響されるだけで終わってしまう映画を見ると、ものすごい一方的な価値観の押しつけでしかなくて、イマイチすっきりしないというか、バディという構図がもったいなく感じちゃう。 人それぞれに長所と短所があって、そこを影響し合ったり、補い合ったりするからこそ、映画的にバディと

          旅&バディの究極系『グリーンブック』