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コロナショック売上維持の裏側#5

前回のブログで書いたように、なぜ売上値引きをしないのか、今回はそのカラクリをお話しします。

例えば今まで1,000円で販売していた商品を仮に500円で販売したとしましょう。
1,000円-500円=500円の売上減ですよね!
そりぁそうだろとバカにするなと言いたいところですが、その月にその商品が100個売れたとしたら

元の売値の場合1,000円×100個=100,000円の売上
値引き後の場合500円×100個=50,000円の売上

誰が見てもわかるように売上の損失50,000円ですよね?
これで客引きをしても、その場しのぎにしかなりません。客引きできてもリピーターとして再来店していただける確率はそんなに高くないのが現状です。

元の値段でも値引き後の値段でも原価は同じです(※取引先に協賛してもらえれば別です)

ここで大切なのが、何%オフや無料というようなイベントではなく、クーポン券やポイント還元という形を変えたイベントにすることが大切です❗

皆さん『販売促進費』という勘定科目を聞いたことがありますか?
販売促進費とは、商品の販売を促進して売上を増やすために支出する費用を処理するときに使う勘定科目です。
??なにを言っているのかわからない方のために、広告宣伝費や交際費と混合してしまう方もいますが、実演販売や試供品の配布、展示会、特売、店頭でのポスターの制作、商品のおまけなどに係る費用のことです。

クーポン券やポイント還元も同様に、販売を促進するツールとして店舗でよく使われますよね?

販売促進費は売上に計上できるため、売上値引きと違い売上減にならないというところがポイントです❗

例えば先ほどの
1,000円の商品をクーポン券やポイントで500円還元したとしましょう。
1,000円-500円クーポン券=500円の支払い
同じ金額をお客様は支払うのですが、前の例では売上500円で計上ですが、今回は1000円で売上計上、販売促進費500円となり、合計売上が減ることはありません。

販売促進費を現金で支払った場合
借方 販売促進費500円  貸方 現金500円

このように結果的にプスマイナス0になるように仕訳されるので、ただ売上値引きをして売上損失するよりも、クーポン券やポイント還元という形にして販売促進費としてやるほうが賢い運営の仕方です。

また、クーポン券や販売費促進費にすることにより、何が上がるかもう皆さんわかりますよね?

そうです!リピート率が確実に上がります!その場しのぎの値引きではなく、次回使えるクーポン券やポイント還元を常にしておけば、競合他社にお客様を取られることなく、確実にリピート率が上がります!

なぜ断言できるかって?
それは私が実践し、このコロナショックの中でも、先手をうってきたので、前年比に対して落ち込みが少ないのが立証しています!