採用戦略のてこはマーケティング活動かもしれない
なぜ、そもそも採用をするのか考えるようになった。
予算ゼロでも最高の人材が採れるまちがえない採用を読んだ。人事の採用と広報の広げ方が主題。見事にSNS活用している点が目立つが、本書の魅力は手段よりその思想に思った。
自社の魅力の理解と活躍する社員からみるペルソナ像の作成や、かけるべきところに時間をかけることができているか見直しの参考になる。将来の経営目線と採用計画が重なっているかの基本に立ち帰って読むことができた。
その上で手段として、たまたま勉強会なのか、SNSでのバズりか動画かというだけの話。つい、手段に着目しがちだが、本書の話をそのままマネすればいいというわけでもない。
そもそも採用とは何か?を本書は深く掘り下げている。人事も人事(ひとごと)ではうまくいかないのだろう。人のことを自分ごとに考えることができるかが採用でも問われており、本書でもその姿が垣間見える。
ボトムアップから提案する日々しかない
ヒトノコトをジブンゴトで考えると経営に近い話になるのは必然で、組織を動かしたり戦略的に動くことを意識するようになった。そして考えた戦略・戦術を提案するにはどうすればいいかに時間を注ぐようになった。
人材採用が組織活動や運営の話につながり、人を動かすには組織の力となり、組織の力で人を動かし採用にもつながるとぐるぐるしている。朝からカフェにいっては、最近はそんなことばかりを延々と思考をめぐらせている。
そのタイミングで、マーケティングとは「組織革命」である。を読んだ。人と組織についての戦略の実践値が書かれている。マーケティング思考で人と組織も考える視点は新鮮であり、人を動かす仕組みの鍵に思えた。
本書冒頭より、全ての土台に「ヒト」がいる。そして、その「組織」を動かすのも一人の「ヒト」の力ではじまるとその方法を展開していた。二部作だが全然別の本ぐらいのボリュームで読み応えがあった。
特に前半のマーケティング論にとどまらず、実行するためには下からの提案の日々に目を向けた二部が様々なノウハウとして優れている。人と人との交渉を論理と利を前提としつつも組織と自己の両輪の活かし方は納得。
やっていることは、社内マーケティング。ただ、これめちゃくちゃ普段やっていることでもあり、言葉にするとマーケティングなんだと響いた。組織である人と人の繋がりの要であるステークホルダーへの提案の話だった。
そして、組織づくりの本質を、自己保存の本能を逆手に取ることと言えるのが見事すぎた。これは久々に打ちのめされた。この前提で人に説明を提案をしなければいけない。コンフォートゾーンはこの前提を考えたい。
組織マネジメント・システム(組織構造、意志決定、評価、報酬、育成、採用など)」 (p.103)をトータルデザインすることを戦略人事としており、マーケティングの考えを取り入れたいと思うようになった。
目的・目標・手段を常に考えている
戦略のフレームワークは3CなりSWOT分析なりギャップ・アプローチで考えがちだが、戦略はそもそもストーリーであるという立ち位置でいたい。でも、定量や分析の話になるし、提案には論理が盛り込まれた手段が必要だ。
そこで、最近は戦略コンサルタントが大事にしている 目的ドリブンの思考法の考え方をできる限り実践している。戦略の言語化を目的ただその一点に絞っている。この考え方をもとにやりたいことが提案できるようになった。
ただ、注意しなければいけないのは、本書でもストーリーの是非を問うていること。ちゃんとワクワクするか。そして、前著のように自己保存の本能を逆手にとることができるかを盛り込めるようになりたい。
今、やろうとしていることがあって、その実践にむけてこの辺りを意識して日々活動している。結果が出た際にはまた報告したいが、この2週間は採用を前提とした戦略つまり、目的・目標・手段のことばかりを考えていた。
今まさにやっていることはこの「転用」の方法であり、そのために組織を人の要を動かすにはどうすればいいかと考えている。それが、採用戦略にもつながるストーリーを描いている。
今は質の高い手段について時間をかけているが、時間のかけ方が下手くそな状態なので、またカフェにこもって頭をぐるぐるめぐらせながらペンを片手にコーヒーを飲む日々を続ける予定だ。
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