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昔作った曲の話#2。日々を見つめ直すきっかけを。

心が壊れちゃいそうだよう!
助けてよう!
そんな時はnoteを書いて落ち着こう!
そんな感じで今日も。
心のノート。

ただただすぎていく毎日に
焦りをだんだん感じなくなっていく感覚が
午前3時にわたくしの足の裏を舐めつけてきます。
気持ちが悪い。

というわけで昔作った曲の話#2です。
「海の宝石」という曲を。

「海の宝石」

「世界で一番、不幸でありたい」と
願う僕と、君の間で静かに波が揺れる

この世で二人だけ
みたいな時間に嫌気がさして
君の描いた模様をただなぞっている
いつだって下を向いていた

顔が剥ける夢を見たんだ
指も溶けて、眼も取れてしまった
砂まみれで何も見えないや
届くはずのない手を伸ばしていた

忘れかけてた、「当たり前」を見過ごして
足で踏んでしまった
真珠がとても綺麗で
赤い血が流れて

目の前に海があったなら
もうこの先へは行けないような
浜辺を駆ける君は
あの雲に溶けてしまった

「私たちはここにいるから」

私たちはここにいるから

大学3年だから3年前に作った曲です。
ピアノが入ってる曲を作りたくて
構成を練ってたのを思い出します。
この先たぶんこういう曲、作れないかも。
わたくしにしては、
轟音ファズギター!とかじゃなくて
ロマンチックな三拍子バラードの
雰囲気が出てると思います。
至高の三拍子、揺れる。
昔録ったままで録り直せてないので
歌も微妙で音質も微妙ですが、
当時の青さが出てて
これもまた良いんじゃないかななんて
肯定。肯定。


ネガティブな僕が
なんでも受け入れてくれそうな
君に甘えて、
ただ君の行きたいところに着いて行き、
相談事をされても同情して
肯定していただけだった日々、
そんな二人だけの空間。
こんなことじゃダメだと
そんな日々に嫌気が差していた。

記憶の海、浜辺を歩く夢を見た。
周りを見ている、歩いている。
景色に吸い込まれていく。
目、顔、手が突然溶け始める。
当たり前たちがなくなっていく。
過去は見ることもできない。
手で触れることもできない。
ただ砂浜に飲み込まれいく感覚があった。

大好きな人、物が手に入ると
人は傲慢になる。
それがなかった頃の日々の方が
それを我が物にしようと
必死にそのものに
向き合っていた気がする。

いつしか周りの人々や大切なものは
当たり前に変わっていく。
自分の中での価値が薄れていき
それぞれへの思い入れも浅くなる。

そしていつも無くしてから気づく。
当たり前たちがあった頃の日々の思い出、
きれいな思い出たち、
涙が出る、今それがないから。
痛い、痛い、あいたい。
忘れたくない、薄れないで、行かないで、と
過去に傷付けられる。

たくさんの当たり前、
大事なもの、こと、
そばにいてくれる友達、大好きな人、
僕の脳内に僕の周りに
確かにあるから。
大切にします全部と、再確認。
Reconfirmation.

過去が波のように押し寄せてくる。
海に、砂浜に、記憶に、
飲まれる直前、どこからか聞こえた。
「わたしたちはここにいるから忘れないで」と。

午前10時、目が覚める。
大丈夫、僕にも「当たり前」じゃなくて
「かけがえの無いもの」が沢山あります。
綺麗で大切な「海の宝石」を
「日々を見つめ直すきっかけ」を
夢の中から持ち帰ってきた。

君に会う。
「あのさ今日、昼、ラーメン食べたいって言ってたじゃん。でも近くに海鮮丼がおいしい良いとこあるからそっちの方が食べたいんだよねおれ。正味。」
初めて、自分の本当の気持ちを言えた気がした。
君と向き合えた気がした。


P.S.MVもあります。よかったら。

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