《システム論》 4-1-4-1システムについて(1)
ご覧いただきありがとうございます。先日Twitterで4-1-4-1システムのバリエーションについて呟いたのですが、改めてノートにまとめてみようと思います。
世界のベースになりつつある4-1-4-1(4-3-3)
おそらくこれはペップバルサの影響が強いのではないと思います。
以前からノートに書かせてもらっている私が海外に行った際も、対戦相手も含めて一番多かったのが4-1-4-1システムでした。レアル・マドリードのカンテラも、でしたね。しかし、同じシステムでもどんなプレーモデルがあるか、またはそれを実行するためにどんなタイプの選手をどこに配置するか、で全く別物のチームになります。今回はその選手の配置パターンとしてどんなタイプがあるか、私の意見を書いていきます。
①バランス型
まずはバランス型です。
まずこのシステムはアンカーの選手で
チームカラーが決まると言っても過言でないくらい大事です。逆に言うとアンカーに能力の高い選手を配置できるチームは向いているシステムだと言えます。
まずバランスタイプではとにかく攻撃力と守備力がバランスよくあるアンカーが必要です。特に、守備の際は一番このシステムで狙われやすいアンカーの脇のスペース、ここを隠しながら守備をして、そこに入ってしまった時にはグループでカバーをして守備をすることが求められます。
そしてIH(インナーハーフ)は2人が並列で並ぶ形なので、ここはバランスを取るなら異なるタイプを置いた方が良いです。1人①はボランチの役割をアンカーの選手と共にできるタイプ、もう1人②はFWが1トップのため、シャドーストライカー的役割として前線に関われる選手が良いでしょう。守備のことでいうと、1トップのデメリットとして相手の2CBに対しては数的不利な状態なので、場合によっては2トップのような形となりIHの選手が相手CBまでプレスに出ることも求められます。なので、守備面のことを考えても一人はプレッシャーに出ていける機動力のある選手が必要です。
例を思い浮かべると、現在のバルセロナで言えば
ブスケツ=攻撃+守備○
ラキティッチ=ボランチタイプ+得点力もある
ビダル=機動力+守備力
といった感じでしょうか。
②技術特化型
これはもう1番わかりやすいのはペップ時代のバルセロナです。
アンカー=ブスケツ
IH=シャビ、イニエスタ
ですね。これは主にアンカー役の選手がとても技術、ビルドアップ力に長けている場合の組み合わせ方です。仮にアンカーの選手があまり守備が得意ではない、フィジカル的にも強くない場合、周りにも技術が高い選手を配置してボールポゼッションを高めることで守備の負担も減らす、という考え方ができると思います。
本当に上手い三人+その他チームメイト全員でボールポゼッションを高めよう、守備はボールを持つことが守備、ボールを持っていれば相手は攻撃できない、といった思想を持つチームはこのような組み合わせが良いと思います。
<オプション>
3人全員がボランチタイプだと前線と分断されてしまうので、シャドータイプの選手が控えでいると良いです。
ここで頭に浮かぶのが、セスク・ファブレガスですね。
ある話によると、セスクは単なる技術だけでなく、スペースを見つけてそこに動き出す能力にすごく長けており、それがバルセロナ復帰の決め手となったとのことです。なぜかというと、メッシの0トップ戦術と相性が抜群だったからです。
また、この技術特化型でもし守備がどうしても不安であれば、
攻撃=4-1-4-1 / 守備=4-4-2または4-2-3-1
の可変システムにすることでアンカーポジションの守備の不安を軽減できると思います。
最近ではこのような攻撃と守備時にシステムが異なる可変システムもかなり見られるようになってきました。
次回は③カウンター型、④守備特化型について書きたいと思います。
◉他にもこんな型、アイディアがある、などありましたらTwitterにて教えていただけたら嬉しいです!
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