2024年9月発売の新刊『Final Cut Proガイドブック[第5版]』(加納真著)より、「はじめに」のパートをご紹介します。
本書は動画編集ソフト「Final Cut Pro」の定番ガイドブック『Final Cut Proガイドブック』のバージョン10.8に対応した最新第5版です。多彩なシーンを収録した豊富なダウンロード素材を使って、編集の基本からエフェクト、色補正、サウンドまでプロの映像編集テクニックを解説します。これからFinal Cut Proで映像の編集をはじめたいと思っている方、一歩進んだ映像作品を目指したいと考えている方のための羅針盤となる一冊です。
はじめに
本書を手にとっていただき、ありがとうございます!
この本はこれからFinal Cut Proを使って映像を編集する方のための一冊です。
Final Cut Proは誰でも簡単に映像を仕上げることのできるMac専用のアプリケーションです。
本書では映像と音声を使った編集の技法について、できるだけわかりやすく、ていねいにまとめています。
初めて動画を作るビギナーの方から、仕事でバリバリ使いこなしているプロの方まで、Final Cut Proの基本テクニックを学んで、ワンランク上の映像作品を目指しましょう。
本書は「初級編」「中級編」「上級編」の3つのランクに分けています。
動画をカットしてまとめるだけなら「初級編」で基本を速習できます。
映像を自分好みのスタイルに仕上げたいなら「中級編」でエフェクトやトランジションについて学ぶことができます。
画面に表示する文字やテロップの作成方法については、YouTube用の字幕作成もあわせて紹介しています。
さらに「上級編」では、AI(=機械学習)を使った色の補正やスローモーション動画、クロマキー合成、複数のカメラ素材を切り替えるマルチカム編集、iPhoneと連携して焦点距離を可変するシネマティックモードなど、高度で複雑なテクニックを解説しています。
また、iPad用のFinal Cut Proについては最新のver2.0 版に対応し、基本的な編集テクニックだけでなく、iPhoneと連携したライブマルチカムについても学ぶことができます。
さらに、Final Cut Proの編集環境を支えるアプリケーションであるMotionやCompressorはもちろん、Blackmagic Design社のDaVinci Resolveとの連携についても解説を加えています。
本書の撮影にあたっては、実力派シンガーである上野優華さんに特別にご協力をいただきました。また、素材の収録と執筆にあたっては多くの皆さんにサポートをいただきました。この場を借りて、御礼申し上げます。
本書を通して、映像編集の楽しさをより深く知っていただければ幸いです。
2024年8月
加納 真
Amazonページはこちら。Kindle版(固定形式)もあります。