見出し画像

飲食店を作る時はシグネチャーを作るだけでSNSの投稿率が格段にアップしますよ

飲食店を作る時に重要なことの一つにシグネチャーメニュー(看板メニュー)を作るということがあります。

おすすめのメニューはなんですか?

店員に「おすすめのメニューはなんですか?」
と聞いて、「全部おすすめだよ。」と、返してくる個人経営の居酒屋のおっちゃんとか個人的には大好きです。

でも、それでも、SNSで集客を行うのが当たり前になってきた世の中。
必要なのは「うちに来たらこれだけは食べてみて」と、自信を持って伝えることができる一品です。

そのため「おすすめのメニューはなんですか?」の質問に対してはそれがたとえアルバイトであろうとも、店主であろうとも口を揃えて同じような回答ができるお店の「おすすめ」はやはり注文したくなってしまいます。

シグネチャーに必要な3つの要素

さて、シグネチャーメニューに必要なのは実にシンプルに三つの要素があると僕は考えています。

  • 美味しいこと

  • 写真映えすること

  • 他のお店では食べることができないもの

シンプルにこの3つです。

美味しいこと

これはもう言わずもがな。しっかりと美味しい料理を提供することです。
美味しいにも色々あります。

食材が素晴らしくて食材の旨みが素晴らしい美味しさ。
ジャンクな力強い味付けの美味しさ。
日本料理のお出汁にような繊細な美味しさ。
辛さやスパイシーな美味しさ。

どんな美味しさでもいいので、とにかく美味しいことは必須になります。

写真映えすること

写真映えって難しいですよね。
一つは撮る人のセンスにもよるもの。これは避けられません。
では、どうしたら写真センスのない人(失礼!)でもなんとなくいい感じの写真を撮ってもらえるようになるかというと、ポイントが一つ。

なるべく正方形に余裕を持って綺麗に収まる料理を一つのお皿でその料理だけを出すことです。

例えばこんな長細いお皿を使ってはしまうと、なかなか映える感じには写真は撮れません。

同じ料理でも、こっちの写真の方が美味しそうな感じが少し伝わるかと思います。

基本的に普通のお客様は1つのお皿を1枚の写真で収めようとします。
そのため、Instagramを中心に考え、またストーリーズやTiktokのことも考えると横長のお皿は撮る人のセンスが一番問われる形になります。

一番簡単な解決策は単純です。フレンチのように大きなお皿に一つの料理を出すことです。
余計な情報は不要です。映えそうという理由で一昔前に流行った金箔やトリュフ、キャビアはいりません。

基本は正方形を意識して、そのお皿にかなり余裕を持って綺麗に料理を提供すること。これにつきます。

もちろんごちゃごちゃしているのが映えにつながるパターンもあります。
盛り付けが大変だったりと難易度は高いですが、その場合でもなるべく正方形に綺麗に収まるように盛り付けをするのがベストです。

味の想像がつきづらいものも基本的には向きませんが、例外としてものすごく写真映えしてまったく味の想像がつかないけど美味しそうなものはOKです。

例えばこんなメニュー。カーペットバックステーキという牡蠣とお肉の組み合わせ。
ただのお肉よりも映える感じがしますし、ちょっと食べてみたくなりませんか?

他のお店では食べることができないもの

さて、一番難しいのがこの「他のお店」で食べることができないものです。
日本には飲食店が80万点以上あり、本当の意味で自分のお店でしか食べれないものを作るのはなかなか難しいです。

もちろんそういった唯一無二の商品開発ができればいうことなしです。
僕は以前、熟成寿司で勝負をかけたことがあり、それで成功しました。

ただ、そういったものはなかなか見つけるのも商品提供をするのも難しいため、地域を絞った形で他のお店では食べられない + ちょっと変わったものを出していくのをお勧めします。

一番狭い範囲だと自分のお店がある駅周辺とか、市内とか。
もうちょっと広げて都道府県とか。

ちなみに先ほど例に出したカーペットバックステーキは検索してもらうとわかるのですが、提供しているお店がほとんどなくて、なかなかレストランで食べることはできません。

ただ、1950年代にオーストラリアで大流行した歴史ある料理なんです。

歴史や海外から着想を得て、他のお店では食べることができない料理を開発するのも面白いと思います。

個人的には世界三大料理のひとつであるトルコ料理なんかを参考にして・・・というのも個人的には面白いと思っています。
日本でトルコ料理のお店って少ないですからね。
もちろん、日本人の舌に合うようにアレンジして・・・というのが必須になってきます。

シグネチャーの効果

例えば季節に応じてメニューが変わるようなコース料理をメインに提供しているようなお店でもシグネチャーの効果は絶大です。

こちらはとあるお店のインスタグラムの最新投稿を並べたものなのですが、面白いくらいヒレカツサンドが並んでいます(笑)

定期的に内容が変わるコース料理でも、シグネチャーだけは内容を変えず提供し続けることや、提供する際にサービスが「当店の名物です」等と一言付け加えることでお客様が自然とそれをシグネチャーと認識していき、こういった状況を作り出すことができます。

一度このお店に行ったことがある人や、このお店をチェックしている人はこの写真を見ただけで「あ、あのお店だ」となります。

ちなみにこのお店はちょっとイノベーティブ系の焼肉屋さんなのですが、生肉の写真だとどうしても他の競合点との差別化が難しいです。
ヒレカツサンドをシグネチャーとして持ってきたのはとてもいい判断と言えます。

それでも競合との差別化が難しい場合はなんとか店名をPR

ドムドムバーガーさんのこの写真を見て上手いなーと思ったんです。

ちょっとした旗を立てることで、どこのお店が提供しているか分かりづらいハンバーガーですが、これでドムドムバーガーの提供であることが確認できます。
非常に分かりやすいです。

アジアのベストレストランで1位を獲得している傳 DENというお店のシグネチャーは非常にユニークなもの。

こんな箱に入っていて、中を開けるとこんな感じ。

そして、お皿に・・・

デンタッキーフライドチキンです。
鶏の手羽先の中に飯蒸しを詰めたものになっていて、その提供のユニークさはもちろん、味も素晴らしく美味しい一品。
海外の人でも食通の方ならこの一皿を見ただけで、DENの料理だとわかるほどです。

まとめ

おすすめの料理は?と、聞かれた際になんと答えますか?
その料理はシグネチャー(看板料理)と呼べるものでしょうか?

  • 美味しいこと

  • 写真映えすること

  • 他のお店では食べることができないもの

上記三つを満たしているでしょうか?

少しでも参考になったという方は、ポチッと課金していただけると僕のやる気が出てガンガン記事をアップさせていただきます!

ここから先は

18字
この記事のみ ¥ 100
期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得

飲食業界がもっと盛り上がるようなNoteや飲食店の方の役に立つようなNoteを書くための活動費にさせていただきます!