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発達障害者が生き残るために(主にADHD)

序文

最近、発達障害についての言論が多く目につくようになった。
実際、インターネット上での検索数も上がってきているそうである。
↓エビデンス

関心が高まり、周囲の理解があれば我々がやらかしても「変な人」で済むかもしれない。

そもそも人はいい面、悪い面があるものだし、
発達障害という悪い面(?)ばかりとりあげて
一人の人間を非難するのはおかしいしね。(いい面があればの話)

もしやこれから、我々生きやすくなるのでは?



しかし、私の観測する限り、すぐに理解してくれる世間ではない。

「注意力が散漫なときがあって・・・」と言うと
「俺もそうやで」という輩はゴロゴロいるし、

「障害のために、こういう傾向がある」と言うと
「障害を言い訳にするな」と言われたことは数知れない。

そう、他人に期待することが多くの場合ろくな結果にならないのと同じく、
理解が広まるには相当の時間がかかるのだ。

私などは、「障害を誰にも言わない方がマシだったのではないか」と何度も思っている。

今までの経験から、元来他人を信用しない私でさえそうなのだから、
他人に強く出られない方は塗炭の苦しみを味わっているのではないだろうか。

もしくはADHDのもつ衝動性から、強く出すぎてトラブルになるか。

例えば、20代の方々は仕事上で40、50代で関わり
かつ、仕事の出来を彼らに評価されることが多いのではないだろうか。

その年代の方は、全員ではないが
「俺は世間をわかってる」と思っていて発達障害についても
「わかっている」と思い込む者がいる(弊社にはごまんといる)。

特に、説教好きな40、50代なんかだと「甘えるな」とかトラウマレベルの言葉を浴びせてくることも考えられる(年下にマウントとらなきゃ死ぬのかあんたは)。

そういう厳しい世の中なので
今回、自分たちでも、発達障害当事者でもできるような
生存策を提示する。

しかし、私は医師免許はないので、本稿は主観的なものになる。

当てはまる点だけ、参考にして頂ければ幸いである。

その点、ご了承をお願いしたい。

私について

私は、当然というかこの文章を書いているということでADHD当事者であるが、
仕事でのミスは少ないので、
自分では「ジャイアン型*」なのかな、という風に自己分析している。

*ジャイアン型・・・ADHDは「注意欠陥/多動性障害」と呼ばれているが、その中でも不注意が目立ちミスが多い「のび太型」と
衝動性が強い「ジャイアン型」にわかれているそうである。
↓参考資料


https://diamond.jp/articles/-/6222?page=3

かと言って、ミスをしないわけではなく仕事以外では、
・心療内科で処方された薬を飲み忘れ、余らせ
薬剤師に「余った薬、メルカリで売っちゃダメですか」などと発言。
「違法につきやめろ」と言われる(私は法学部出身)。
・1週間に傘を4本なくしたことがある。5本目を外出先でなくし絶望していたら、そもそも持ってくるのを忘れていたことに気づく(玄関に置いていた)。

など、注意欠陥も発動している。

そのため、少しは「のび太型」の方についても理解があるのではないかと思っている。

その他については↓を参照のこと

ではでは

かすぜ、渾身のアドバイスあなたの
日々

yoyo(衝動性)

自己分析

やはり、一番頼りになって武器になるのは「自分」。

それを知らなければ成功するとか、何かを乗り越えるのは難しい。

できれば10代、20代あたりの失敗が許される時期に
受験勉強や部活、その他色々やってみて適性を判断してほしい。
(私は卓球、ドラム、受験勉強や食虫植物ガーデニングに打ち込んでいた)

人生80年ぐらい生きるとして、10、20代などまだまだ始まったばかりである。
それを知ってさえいれば

青春だ、性春などとその他大勢が漫然と時間を浪費する中、
あなたは自分を知るため時間を使えるのだ。

例えば私は、一つの物事に集中することは難しいことを理解したので

受験勉強においては、すぐに科目を切り替えて勉強したり、
世界史は古代から現代に向かい勉強するときと、
現代から古代に遡るときを分けて勉強していた
(本の最初からやるときと、後ろからやるときがあったということ、飽きないように)。

また、長い話を聴けず高校の授業を最後まで集中できたためしがなかったため、
推薦入試は最初から諦めていた。

その結果、そこそこの結果(国立大学法学部現役合格)は出せた。

いけるぞ、障害者のみんな
成功体験を得て、「自分ならできる」と己に語りかけるんや!!!

応用編

とはいえ、受験は案外どうにかなるもので、ADHDで高学歴者は実際多い
(↓参照)そうである。

しかし、それでも生きていく上での障害が発生してしまう。

具体的に述べると、「人間関係」である。

大学受験は
・話が聞けない
・1つのことに集中できない
・八つ当たりで教師を説教する
・突然「俺は母性に飢えてるんや!!!」と叫びだす
・出席するクラスを間違え、2時間ほど気づかない

↑こんなやつ(わたくしのことです)でもなんとかなる。
つまり、自分の点数さえ気を配ればいいのである。

それが、仕事をするようになるとうまくいかないことが増える。

・衝動のまま喋ったり、行動し、信頼を失う(「ジャイアン型」?)
・時間が守れないなど、些細なミスが多く、また信頼を失う(「のび太型」?)

という風に(私の知る限りでは。)、

大体の仕事は他者から評価をもらうのが前提となるので、
人間関係で我々はつまづくのである。
人間関係が悪くなると・・・仕事の難易度は上がってしまうわけである。

上司、同僚、お客様・・・我々の評価は彼らが決める。

他人に好かれようが嫌われようが左右されない仕事(プロスポーツ選手など)に就くのも一つの手段だろうが、再現性が低すぎる。

なので、営業職で2年生き残った私が
4つほど生存策を伝授する。

※「ADHD 仕事術」で検索するとたくさん書籍が出るので、ぜひ参考に。
また、悩んでいる方は医師に相談を。

使えるものはなんでも使え

忘れっぽい方にはタスク管理ツールを、寝坊しやすい方は親などにモーニングコールを頼むこと、

仕事中に気がそれ、自分が何をしていたか忘れてしまう方には「メモ書き」を
お勧めする。
これは、今自分が何を、どんな目的でやっているかを紙に書いておくことである。

そうすれば、思考があっちこっち行かず、
進むべき方向を定めることで、衝動性なども仕事に利用することができるかもしれない(私は大分効果があった)。

また、寝ようとしても頭の中がとっちらかって寝られない方には睡眠薬がお勧めだ。

ロジックで考えよう

とかく我々は印象が悪く思われがちである。
ほとんど別のことを考えているから話している人の目を見るなんてできないし、
不真面目だと思われたことは数知れず。

これは普通っぽい振る舞いを身につけるしかない。

「こういうときは、こう行動しよう」というのを覚えたほうが楽に生きられるからだ。
例えば、「話している相手の目を、たまに見れば印象が良くなるらしい」
こんな具合で。
(正直なぜ目を見れば真面目ということになるのかがよくわからないが、そう思い込んでいる人間が上にいる限りは従っておいたほうが無難である)

マナーの本などが参考になると思われる。

あなたの印象が良くなり、不当な扱いを受けないことを私は祈るばかりだ。

踏み込まない

「ジャイアン型」の人に多そうなのが、

「その人のことを思うあまり、強い言葉でアドバイスしてしまい問題となる」

このようなトラブルである(はい、私です)。

「言葉を発する前に10秒間を置く」というのも有効だが

間を置いてもダメな方は、もう他人は他人と割り切るのがいいかもしれない。

考えてみれば、他人のために発言して自分の立場が脅かされるのは割に合わない。

特に昨今はセクハラ、パワハラに敏感なご時世であるし、
日本の会社はほとんどが無難な人材を好んでいる。

流行り病で経済は冷え切っている(クビになると再就職もままならない)ことであるし、薬でも何でも頼っておとなしくしておいたほうがいいように思う。

時期が来たら、理解のある職場へ羽ばたけば良いのではないだろうか。

味方をつくろう

これは難易度が高い

これが出来れば正直大抵のことはどうにかなるのでは?

と思うぐらいに。

しかし、私の経験からこれが出来れば職場で優位に立てるので、迷いながらも提案した次第である。

私自身は、言葉が強すぎるところがあるし、行動力がありすぎるので周囲との摩擦はまあまああった。

それなりに結果を出していたので、クビにはならなかったが
やはり、かばってくれる人々の存在は大きかった。

私のような者を嫌う奴は、無難なことを好むので、誰かに反対されると
クビにするのはヤバい、と思うようである。

だからこそ、お勧めしたい。

つくりかた

これは、感覚が合いそうな人間をおだてていくのがいい。

合いそうな人間は、
合理的か、人間性重視かなどの軸で選んだり、
会社内で浮いている奴を見つけ(そういう奴も、仲間を求めていることが多い)、
そいつと同調できるかで選べば良いと思われる。

そいつに
「あなた、〇〇がすごいらしいですね〜(大意)」みたいなことを言い、
「〇〇さんの話は勉強になりますぅ〜」と持ちあげたり

自分のすごいところを見せつけたりすれば
(この本面白いんですよ、と言われた私は即座(2日)にその本を読破するなどした)

味方は作れるはずである。

ポイントは、とにかく自分の話をしたいという衝動性を抑え、
相手の話を「そうなんですか!」と受け入れること。

相手の話をまず受け入れないと、自分の話など聞いてもらえるはずはない。

味方を増やすことは、あなたの会話のトレーニングにもなるのである。

P.S.

アメリカの調査では、発達障害者は失業率や自殺率が有意に高いらしい。

その割には、我が国においてはあんまり深刻に捉えられていないように感じる。
これは、序文で書いたとおりである。

しかし当事者から言わせてもらうと、傘を無くしまくれば絶望するし、
どこへ行っても何となしに感じる「違和感」は消えない。

仕事やら受験を、自分なりに頑張ってきたのは何とか「世間」に抗おうとしてきたからだ、今になってそう思う。
「自己肯定感」が欲しかった。

「note」をはじめたのもその一環で、
「俺は文章の才能があった」と思いたかったのかもしれない。
(その割には閲覧数などは面倒であまり見ていない)


「自己肯定感」がなくて悩んでいる人へ。

あなたがこの文章を見ることで、少なくとも私が生きる糧になっている。

それだけでいいじゃあないか。

その気持ちで行動起こしてくれよ。

私の方法に沿わなくてもいいからさ。

では。

以上






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