その足元を見よ

昨日6/23は沖縄慰霊の日でした。この詩はその6/23に書き上げたものです。うまく行っていたらKOTOBA Slam Japan東京中央大会でも読みたかったものでした。
平和とはなんだろうか、考えてみました。

例年より遅く
関東の梅雨入りが報じられる
雨が降る朝
今日6/23は平和を祈る日

だけど今は平和と言えるかい?
僕が生きているこの国も
知らないままでいる世界を見れば
平和などと言えない世界の現実がある

平和を叫ぶ人の隣で
シオニストとレイシストが無駄だと煽る
ネットを見るより街に出て
ささやかでも大事な抵抗をする

僕にも左翼だとか活動家とか
心なく言ってくる人間もいるけれど
イデオロギーは昔から
静かに揺るがずにいる

こうして詩が書けているのも
仕事ができているのも
生活ができているのも
平和だからなのかもしれない

だけどそれらは
臭いものに蓋をした平和であり
平和の下には残酷な歴史が
無残にも広がっている

その足元を見よ
そしてその顔を上げて見よ
これが現実だ
頑なに目を逸らしてきた現実だ

平和ってなんだろう
つつがなく暮らせることだけが
平和ではないし
誰もがあたりまえのしあわせを享受できることも
平和と呼べるか分からない

平和とは
分からないことだらけだ

そんなことを綴る今も
戦争や攻撃は続き
差別やヘイトが横行する
平和を叫ぶ人を蔑み
しあわせを願う人を冷笑する

平和とは
なんだろうか
冷たいチョコミントを食べながら
考える午後だ

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