障害のある生涯

自分に障害がなかったらと
思うことが多くある

そんなことを言うと
それは甘えだと詰める人がいる

ないに越したことはない
けれどあればいろいろと阻まれる

どんなにがんばっても
現実に心をすり減らしているんだ

障害を持っても強く生きる人と
いつのまにか比較されて

障害があってもがんばっていますよと
見世物にされる世の中を憂う

僕もそうやって
知らないうちに笑われてきたのかな

僕に障害があると分かったのは
大人になってだいぶ経ってからだ

生きづらいよ
今もとても生きづらいよ

こちらが説明を尽くしても
分かってもらえることは少ない とても

いつまでそんな日を
繰り返すんだろう

何度も何度も押し潰されて
どのくらい僕の心は死んだだろう

そして社会に出たら出たで
あまりにも過保護に扱われる

どんなに望んでも
願い事はかなわないことばかりだ

心と身体をすり減らして血を滲ませても
上に行くことはできない

あきらめてあきらめてあきらめて
泣いても怒り狂って叫んでも届かない

そうだ やっぱり障害は障害でしかない
現実がそう突き刺してくる

生きていいのかなって
何度も何度も思ったよ

生きていなくてもいいのかなって
何度も何度も思ったよ

どうにか踏み留まっても
もう立っていられないくらい つらい

障害があるって
そういうことなんだよ

だから自分に障害がなかったらと
思うことが多くある

社会のほうに障害があるっていうけど
悲しいかな社会には馴らされる

僕はそれらに不適合なんだなって
今さらながら思うよ

本当 生きづらいよ
これからも とても生きづらくなるよ

たとえ終わらせることが簡単でも
終わりが見えなくてとても苦しいです

障害があるって
そういうことなんです

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