見出し画像

殺し屋のマーケティング

1. 挨拶

お久しぶりです、青い羽のアオイです。久しぶりの投稿になってしまいましたが、今回の投稿は京都の天狼院書店に立ち寄った際にグイグイ来る店員さんにオススメされた本です。笑

『殺し屋のマーケティング』
このタイトルに引き付けられる人も多いのではないでしょうか。筆者 三浦氏は天狼院書店の代表でありマーケターです。その彼が書いた小説が本作です。紹介→https://www.sbbit.jp/article/cont1/33068

2. あらすじ

主人公は桐生七海、女子大生。彼女は世界一の殺し屋の会社を作るために世界一のマーケター、西城潤に弟子入りをする。天才的な彼の知識と七海の情念と理性に基づいた行動力によって、「殺し」という営業・広告・PRのどれもできない性質の商材を売っていく物語である。

3. 印象的なシーン

この本は紛れもなく小説です。マーケティング関連のビジネス本に見えるかもしれませんが、まごうことなき小説です。「ストーリーチックにマーケティングのエッセンスを学べるのかな?」と思い読んでいると面食らってしまうでしょう。分厚い構成のストーリーと魅力的なキャラクターたちは脳内で彼らの心情や容姿を鮮明にイメージできます。しかしそんな小説の中で最も印象に残っているのは奇しくもマーケティング的な「バリューの再定義」の部分です。

例えばコップを例に考えてみましょう。世の中にコップは幾多数多とありますが、それぞれ金銭的価値は異なります。しかしあらゆるコップに共通する一つの本質的価値は「液体を運ぶこと」でしょう。逆にいうとそれがなければコップとは言えないかもしれません。

では殺しで考えてみます。殺し屋に求められていることはなんでしょう。その名の通り、依頼人に依頼された対象の生命を絶つことでしょうか。この疑問はこの物語を読む上でいいスパイスになることでしょう。

4. 所感

マーケティング的素養に乏しい僕には刺激的な部分が多い作品でした。ある事物の定義は消費者が望む価値によって再定義される。このエッセンスは日常的に持っていた方がいい感覚だと思いました。今、個人でプロダクトを作成中ですが、その作成に非常に参考になる点の多いマーケ本でした笑



この記事が参加している募集

よろしければサポートお願いいたします! いただいたサポートは新たな書籍の購入費用に充てたいと思います!