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これが15年以上ロングセラーのワンピースの製作の裏側です

このドレスを製作したのは今から15年ぐらい前なのですが、夫が初めて作ってくれた服です。

私が初めて手掛けたドレスで思い出がいっぱい詰まったドレスでもあります。

今までこのドレスのデザインでそれはそれはいろんな柄や色を製作してきたのですが、中でもこのろうけつ染めのリーフ柄のドレス、しかもこのカラーがダントツ人気なんです。

今までどれくらいの枚数を作ったことでしょう・・・

ピンクといっても絶妙なピンクで派手すぎない色合い、パープルのムラ染めのリーフ柄がこれまたピンク色に映えて良い味わいが出ているドレスだと思います。

このドレスに使用している生地もコットン100%のハリのある生地で着心地もとってもいいのです。

そして腰辺りまで入ったゴムシャーリングが程よくフィットして着てみるとすごく素敵なシルエットなのです。

ドレスだけじゃなくティアードスカートとしても着こなせます。

ろうけつ染めの独特の質感が洗っていく度にまた違う味わいが出てくるんですよね。

それこそ10年以上大切に着てくれている方もたくさんいらっしゃいます。

そのロングセラーのドレスが出来上がるまでをここで紹介していきます。

きっともっとこのドレスを大切に着て頂けるのではないかと思います。


これがろうけつ染めに使用する銅製のスタンプです。


まずこのドレスのリーフ柄の部分の色を染めます。

パープルのムラ染めです。

これが後でリーフ柄の部分の色になるのです。


リーフ柄の銅製のスタンプに熱した蝋をつけ、布地にひとつずつ柄をつけていきます。


こんな感じで生地全体にスタンプしていきます。

すぐに蝋は固まります。

この後にベースの色を抜きます。

そして今度は色を抜いた部分にピンク色を入れていきます。

最後に蝋を熱湯で溶かすとその蝋でスタンプした部分だけパープル色が残っているのです。

このように染める工程がたくさんあって時間もかかりますが、その分すごく味わい深い作品となるわけです。

いかがでしょう?


製作の裏側を見ることで服作りの奥深さを感じられると思います。

自分が着ている服は誰がどんなプロセスで作ったのだろう?と考えるともっとその服にも愛着が湧いてくるのではないでしょうか・・・


染め上がった生地が南国の太陽の光を浴びながら風にゆらゆら揺れているのを見るとすごく幸せな気持ちになります。


作る人も着る人もHAPPYでいられたらいいなぁと思いながらずっと活動してきましたが、その気持ちはずっと変わらず、これからもみなさんにモノ作りを通してHAPPYをお届け出来たら嬉しいです。



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