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vol.34 座間の「まちのおとな」と出会えるエリアビジョンのストーリーを、編む

「編む、ブルースタジオ」とは
「編む、ブルースタジオ」は、毎回一つのテーマに沿って、住まいのタイプやジャンルを超えて事例・サービスを再編集し、お届けします。いつもの分類とは少し異なる目線から、“役に立つ”だけではない、“大切”なモノ・コト・時間を見つけ出すnoteマガジンです。

「編む、ブルースタジオ」vol.33-34では、ブルースタジオが手がけたPJ「ホシノタニ団地」「ざまにわ」、そして座間のまちを通じてエリアビジョンの連鎖の物語をお届けしています。

座間のまちを舞台に策定したエリアビジョンは、人と人、人とまちがつながる
「こどもたちの駅前ひろばがあるまち座間」。

vol.33では、エリアビジョンの先でつながり広がった物語が
そこで暮らす人を形づくる物語の一部になる、
そんな「座間のまちに育てられたこども」たちの物語をお届けしました。

vol.34では、エリアビジョンを体現する取り組みの一つ「ホシノタニマーケット」を中心に、
「座間のまちを育てるおとな」たちの物語をお届けします。

座間駅前をおりてすぐの場所に「ざまにわ」「ホシノタニ団地」はあります。

家族ではないけれども、交わした言葉や笑った顔は忘れられない「まちのおとな」。
そのまちにその人がいることで安心できる「まちのおとな」がいることは、安心して過ごせる場所があることと同じく大切なこと。
「あのまちの○○さん、元気にしているかな」と、場所の記憶とともに思い出すような人がいると、離れていてもほっとしませんか。
当事者としてまちの物語を育む「まちのおとな」になる、そのきっかけの一つになっているイベントをご紹介します。

ホシノタニ団地の「ホシノタニマーケット」

2015年のホシノタニ団地オープンにあわせて開催された第1回ホシノタニマーケット。
これまでも「編む、ブルースタジオ」ではイベントについて取り上げてきましたが、
このイベントもまた、“居場所をつくる”ことを目指して開催してきました。

ブルースタジオの物件で行われるイベントのなかで、ホシノタニマーケットの大きな特徴は、これまでに何度も開催されているということ。
コロナ以前、2020年までに合計8回もイベントを重ねてきました。

星型の飾りとガーランドが特徴的なホシノタニマーケット。
イベント時の写真も掲載されているホシノタニ団地のポートフォリオは こちら

メイン会場であるホシノタニ団地があるのは、
急行は止まらない、各駅停車駅である小田急線座間駅。
その目の前にあった老朽化した社宅を暮らしの場としてリノベーションしました。

この場所を商業施設等にして他所から人が一時的に訪れるのではなく、
人がつながることでまちが輝くようにという未来の物語を、
事業主であり、鉄道を通じて座間に関わり続けていた小田急電鉄の担当者とも共有。

事業主・小田急電鉄の滝島敬史さんにお話を伺った
「『ホシノタニ団地』事業者インタビュー」(動画)は こちら

だからこそホシノタニマーケットは、参加して楽しいと同時に、
座間の地域で暮らす人々がまちの当事者として出店しつながることができる「まちへの愛着を育み、まちを輝かせる」イベントとして継続的に開催しています。

暮らしの場として、住居と“住民も地域で暮らす人々も利用できる場所”があるホシノタニ団地。
ただ多くの人が訪れるだけではなく、一人ひとりが自分らしくいられる、暮らす人々が主役となり安心して過ごせる場所を目指しています。
広場や子育て支援センター、ランドリーカフェなどの“住民も地域で暮らす人々も利用できる場所”は、イベント時には出店会場として、多くの人が「まちのおとな」になれる場所になっています。

エリアビジョン「こどもたちの駅前ひろばがあるまち座間」の通り、
子どもも楽しめるコンテンツももちろんたくさん用意。

オープニングにあわせて開催された第1回ホシノタニマーケットの様子。
(当日のレポートは こちら )
物販・飲食だけでなく、ワークショップやゲームなど、子どもも大人も楽しめるコンテンツも色々とあります。

2015年、第1回ですでに約800人も来場があったホシノタニマーケット。
2019年に開催した第8回には約1,800人もが訪れるイベントになりました。

座間の「ホシノタニマーケット」

ホシノタニマーケットに出店するのは、座間周辺や小田急沿線相模エリアのみなさん。
ホシノタニ団地のブログ「ホシノカケラ」でも座間のまちで暮らす人にフォーカスすることでまちの魅力を形づくる人々についてお伝えしてきましたが、ホシノタニマーケットでは素敵な「まちのおとな」たちに実際に出会うことができます。

「ホシノタニの人」では、座間のまちに暮らす人々のお話を、たっぷりの写真とともにお伝えしています。

回を重ねていくなかで、出店者からの紹介で新たな出店があるなど、「点」から「線」へ、そしてエリアビジョンという物語によって「面」的な広がりをみせています。

広場にはずらっと出店が並びます。
これまでの出店者の方々はホシノタニ団地のブログ「ホシノかけら」から

座間市からもマスコットキャラクター「ざまりん」のグッズ販売や水道局・資源対策課などが出店。
ホシノタニ団地をきっかけに策定されたエリアビジョンが、建物をこえて、座間のまちとつながりつつあります。

ホシノタニマーケットは今年、2019年ぶりに開催を予定。
ブルースタジオも協力しながら準備をすすめています。
担当スタッフがこれまでの参加者さんに連絡したところ「また開催するのが嬉しい」「ぜひ参加したい」との声も多くいただいたとのこと。
4年ぶりの開催にもかかわらず嬉しいコメントをいただけたのは、きっとこれまでの積み重ねがあったからこそ。ホシノタニマーケットが、「座間のまちのイベント」になっていることを感じています。

駅前ひろばで「まちのおとな」と出会える日

今回のホシノタニマーケットは、座間の駅前全体を使って開催予定。
開催できなかった期間には座間駅東口駅前に「ざまにわ」もオープンし、
さらにパワーアップしたホシノタニマーケットになりそうです。

「ざまにわ」は先日、今年のグッドデザイン賞も受賞しました。

審査委員の評価
住んでみたい駅前が出来上がった。機能的に過ぎる駅前は、利用者・市民の心を掴まないが、緑地やベンチ・整理整頓された景観は人々の心を捉え、まちづくりへの関心・参加を高める切っ掛けになる。効率の追求ではない、手間と心が集まる仕組みが未来を開くのだと示している。高く評価されるべきだろう。

エリアビジョンを策定し、座間のまちでつながり広がった物語を評価いただいたことは、大きな喜びです。

物語が広がるなかでまちに関わり魅力を醸成していく当事者、「まちのおとな」が増えていく。
今年のホシノタニマーケットの情報については、決まり次第、こちらの記事にもお知らせを追加していく予定です。
「こどもたちの駅前ひろばがあるまち座間」に、「まちのおとな」と出会えるホシノタニマーケットにぜひお越しください。

2023.11.7追記
今年のホシノタニマーケットの開催詳細が決まりました!
ぜひ遊びにいらしてください。
詳細はこちら: https://www.bluestudio.jp/bs_news/013403.html

今回紹介した事例についてもっと詳しく知りたい方に
ホシノタニ団地
・portfolio: https://www.bluestudio.jp/portfolio/po000398.html
・portfolio(ブランディング): https://www.bluestudio.jp/portfolio/po000612.html
・物件特設サイト:
https://www.odakyu-fudosan.co.jp/sumai/mansion/hoshinotani/
・2016年度グッドデザイン賞(金賞)受賞ページ:
https://www.g-mark.org/gallery/winners/9dd6b1e3-803d-11ed-af7e-0242ac130002?years=2016
・2015年度リノベーション・オブ・ザ・イヤー(総合グランプリ)受賞ページ:
https://www.renovation.or.jp/expo2015/oftheyear/royresult.html

ざまにわ
・portfolio: https://www.bluestudio.jp/portfolio/po012262.html
・2022年度リノベーション・オブ・ザ・イヤー(無差別級部門最優秀賞)受賞ページ:
https://www.renovation.or.jp/oftheyear/2022/award.html
・2023年度グッドデザイン賞受賞ページ:
https://www.bluestudio.jp/bs_news/013361.html

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