おいしいごはんが食べられますように/感想
ままならない微妙な人間関係を「食べること」を通して描く傑作。
/ 高瀬 隼子
第167回芥川賞受賞作。
ワークライフバランスと食事なんだか不安げなのにどことなく力強さを感じるような、そんなタイトルの本作。紹介では食べることを通して人間関係を描く、とあるがそれだけではない。この作品から私は現代のワークライフバランスをとりまく人の価値観とその葛藤が食を介して如実に出ているという印象を受けた。
3食バランスの取れた食生活を大事にしよう。
みんなで食べるご飯は美味しい。
と当