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詩 単色の温かさ

花束や一面の花は、子どもが描くのに時間がかかっていた。難しい。

カラフルに色塗りをしなければならないから、そして、綺麗に描きたいから。

何かを描いたら、その上には太陽を描いた。こんなに複雑な色なのに、色より、その場所や大きさを考えるのが難しかった。

それはきっと、努力とか頑張ったとか、運動会で汚れた帽子を照らしていた太陽だから。

だから、その時のことを考えたら、思い出が大き過ぎて、太陽の大きさや場所を決められなかった。

いまだに幸せの形に、誰かに誘われて遊んだり、スポーツしたり、久しぶりと言われたり、そんな日々の見た景色に入っていくのが難しい。

だから消しゴムで数分消したり、鉛筆削りで数分早送りして、誰かを喜ぶ言葉を心の底から話したり、この言葉や出来事は話さないでおこうとか考える。

一輪の花は何か寂しいと思う、絵にしたら見た目が悲しい。

だけど、寂しさで悲しみ色づけしたら優しい、温かい。

例えば、お店で唐揚げを買ってさ、すごい固いし、冷たいんだよ。だけど串に刺さった唐揚げは美味しかった。

きっと、周りに花がたくさん咲いてたら、たくさん喜びが咲いてたら、一輪の花や、唐揚げとかも、自分より誰かにあげたくなる。

そうやって笑い話や、思い出はできる、出来上がる、色づくと知る。

色鉛筆を揃えたり、花の写真を並べたり、鉛筆を準備したり、消しゴムの端っこを綺麗にしたり

花への思っての行動

そこから、道かが始まり、それでも一輪の花を描くの難しいのかな?いや、これで描いた花なら、きっと悲しい花の絵にならないと思う。

一つの行動だって、こんなにこんなに価値があるんだ。

そういう意味で単色で描ける一輪の花は、壮大で、優しいのかもしれない。

人との関係もそうだろ