消しゴムで消したくない話
ボールペン物語 1話
シャーペンをずっと使ってた僕が気づく物語大学時代に楽しさでもだけでも悲しみだけでもなく強さを教えてくれた人とのこと
詩を考えてからノートに文章を書く。そこにデザインやカッコよさはないんだけど、考えるより、書くというのはすごく時間がかかって書き終えたら、寝てしまえるぐらいやり終えた感じがする。
文章を書くのは下手くそだけど、考えるのは日常の中で綺麗な景色を見たり、楽しいことがあったり、それだけですごい考える時間を自然に使ってるからあまり疲れない。
ボールペンを初めて使ったのは、出会ったのはいつか覚えてないけど、出逢ったのは、ある方から、私は勉強にもシャーペンは使わないからと言われた時だ。
ボールペンを使ってると教えてもらった時だ。
それは、確か講義で何かその人含めて作ってる時に、私がシャーペン、鉛筆で下書きしてるのを見た時に言われたのを覚えている。
その人はボールペンというより、下書きをしてる私がなんか嫌だったんだと思う。
と思ってたらある時はサインペンで画用紙に字を書いたら、その字を力強い字だけど独特の字だと言われた。
何も言われてないけど、また、ボールペンを勧められたのかもしれないと思った。
うーん確かにアンダーラインはボールペンが引きやすいよなと思う。
大切なこと書く時もボールペン。
これだけでも、その人の価値観がわかるし、価値観の違いが鮮明にわかると思った。
だけど、あの人が強がってるだけのようにも感じた。
きっと、私はその頃、鉛筆で線を書くと、線が、ふにゃっってなるように毎日があっち行ったり、こっち行ったりと定まらなかった。
でもあの人も、もしかしたらボールペンで線を書くと、途中でインクが切れて線が引けなくなるみたいに、どこに歩めばいいかわからなかったのかもしれない。
それでも前へ進むには悔しくて涙が出たり、強さも必要。
それをその時に知った。
本当は友達も人間関係も、しっかり話をして、いろいろなことを時にぶつかりながらも分かりあっていった方がいいんだけど。
それができなかったので、誰もが使うボールペンでお互いの違いを主張していた。
鉛筆は力を入れたら折れるし、ペンは力を入れたら滲むから。若い時には伝えたいことがたくさんある。何かを伝えられないと無意識に思ったのかもしれない。
しょうもないことも、しょうもない話も宝物。
そして、私が夢を叶えた時に尊敬してる人にプレゼントしてもらえたのはボールペン。
ボールペンを大切にするのも悪くない。ボールペンが好きになった。
私が価値観の違いを突きつけられた時は、若い頃。
少ない青春の一つが意外なとこにあったと今、ボールペンを眺めて思う。
今に迷う時も負けそうな時も、心のノートには「頑張れ」って書かれてる気がする。
青春は綺麗な字でも、すごいことでもないけど、ノートには描かれている。
学校で弱さも、恥ずかしさも、人間らしさも、涙も、強さも知った。
それらのページには様々な価値観やその人らしさがこれからも書かれていくと思う。
それを大切にしながら今後も歩んでいく。
続く
4話で完結。