富士山のふもとでキャンプをしたり、高級温泉宿に泊まったり。
ゴールデンウィークは夫と静岡県へ行った。
キャンプあり、温泉宿あり、城めぐりありの盛りだくさんの旅行だった。自分の記録として簡単に振り返っておこうと思う。
富士山のふもとで初めてキャンプをしたのは2017年の春だった。
この時は毎日快晴で、本当に富士山が美しく撮れているので、ぜひ写真だけでも見てほしい。
▼こちら
それから2018年の夏、2021年の秋にも行った。
この時、初めて「ふもとっぱらキャンプ場」に泊まり、富士山の裾野まで間近に見える雄大な景色を堪能した。
▼これもトップの写真だけでも、美しいのでぜひぜひ見てほしい!
昨年は私の体調がずっと悪かったので断念したが、今年は自分で「行ける」と判断したので、世間がゴールデンウィークに入る2日前に出発。1日目は普通の(いや、かなり狭くて微妙な)ビジネスホテルに泊まり、翌日ふもとっぱらキャンプ場へ移動した。
相変わらず広いキャンプ場だ。テント2000張が可能という桁違いの広さ。
これだけ広くて人が多いと管理がいい加減になりそうだが、きちんとシステム化されているのが素晴らしい。車に乗ったまま受付できるし、トイレもきれい。ゴミも分別すればすべて捨てられる。
確かに人は多いが、とにかく広いので、隣との距離も十分にとってテントを張れるのもよい。
天気はギリギリ持ちこたえていて、富士山がきれいに見えていた。
やっぱり美しい!!
今年もここに来られた、そのことで胸がいっぱいになった。
いつ曇って見えなくなるかわからないので、着いたらすぐに撮影。この判断は大正解で、1時間も経たないうちに富士山はすっかり雲に隠れてしまい、この日はもう2度と顔を出してくれることはなかった。
この日は昼過ぎまでキャンプ場でのんびりして、それから伊豆へ向かった。
4月29日は私たちの16回目の結婚記念日だ。
ちょっと贅沢して、西伊豆にある露天風呂付きの温泉宿に泊まった。
夜は個室でフレンチのコースをいただく。
お料理はどれもこれも本当においしかったし、見た目も美しく、1品1品出てくるのが楽しみだった。
フレンチのフルコースなんて、今の私に食べきれるか心配だったが、肉や魚を少しずつ夫に切り分けて手伝ってもらって、なんとかデザートまでたどり着いた。
量が少しずつなのもよかった。昔の大食漢だった私なら「足りない!」とわめいていただろうなと思う。
部屋に帰って、露天風呂に入り、バスローブを羽織ってソファに体を沈め、「成功者みたいやな!(笑)」と夫と互いの姿を見て言い合う。
それにしても、昨日との落差がすごい。
昨晩はお風呂も入らず焚き火の煙で燻されたままテントで寝ていたというのに、翌日は高級宿でフレンチを食べてくつろいでいる。
サバイバルな旅も、リッチな旅も、両方大好きだ。今回は一度に両方を楽しめたのがよかった。
翌日は一日中雨だったので移動日にあてた。
何度も温泉に入り、12時のチェックアウトギリギリまで部屋でのんびりして、それからゆっくり浜松まで移動した。
この日は夜景の見える高層ビルのホテルに泊まった。38階だった。
夜は、ホテルの近くの日本酒がたくさんある居酒屋へ。
キャンプではビールを半缶だけ、温泉宿では乾杯のシャンパンを1杯だけしか飲んでいなかったが、夫が「かおりとまたこうやって居酒屋に来られるなんて!うれしい、あー、うれしい」とニコニコしながら何度も言うから、私も気合が入って、日本酒を1合飲んだ。
最近の私は、たまに調子が良い日があって、家でも日本酒を1杯だけ飲むことがあるのだが、日本酒を飲むとだいたい涙が出てしまう。
ほんのひと口なのに、痺れるほど旨いのだ。滅多に飲まないからよけいにその旨さが身に沁みる。大げさでなく、体がぶるっと震えて、目の奥が熱くなる。
「なんで泣くの?そんなに旨いの?」と夫に聞かれて答える。
「ううん。まだ日本酒をおいしいと思えたことがうれしくて」と。
ひと口でも、1杯でもいい。量は関係ない。「おいしい」と思えているうちはまだ大丈夫だと、まだ私は元気だと、そう思うとうれしくて涙が出るのだ。
翌日は快晴!
大河ドラマ「どうする家康」を見ているのと、お城めぐりが好きなので、もちろん浜松城へ。
お昼は、浜松に来たのだから、もちろん鰻!!
あまりうろうろする気力と時間がなかったので、浜松城の隣にあるホテルの上階の鰻屋さんで食べた。
長旅でやや疲れが出ていたので、この後、夫が「しんどかったら、もうまっすぐ帰る?」と提案してくれたが、逆に「もう帰るだけなんだから」と無理してでも予定を決行したい私。
まずは「うなぎパイ工場」へ行った。ここでどうしてもうなぎパイを使ったスイーツを食べたかったのだ。
お腹はいっぱいだったが、食い意地だけで注文。さすがに一人では食べられないので夫と半分こした。
思ったより時間も経ったので「もう帰ろう」と言う夫。でも、次は「浜松フラワーパーク」へ行くことを計画していたし、うなぎパイ工場からもすぐなので「ちょっとだけ寄らせて」と、また無理を言う私。
ふらふらになってまで行く必要があるのかと自分でも思っていたが、結果的には行って良かった。
思っていた以上に広くてたくさん花が咲いていたし、パークをまわる電車があったので、それに乗車したからまわるのも結構ラクだったのだ。
何より花がとてもきれいで、見ているだけでどんどん元気になっていくのがわかった。夫も「こんなに元気になるなら来てよかったな」と言っていたくらい、私はまた植物にパワーをもらった。
最後に花にパワーをもらい、なんとか大阪まで帰った。
4泊5日静岡への旅。盛りだくさんで本当に楽しかった。
毎回思うけど、静岡って海と山があって、昔から豊かな土地だった気がする。今は東京や名古屋にも近くて、新幹線も通っているから便利だし。
何より富士山がいつも見られるのがとても羨ましい。
大阪以外の土地に住むなら、静岡がいいなぁ、なんて思うのだ。
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